『高音質で使い勝手のいいイヤーカフ型イヤホン』 JBL Soundgear Clips [ホワイト] コヤマタカヒロさんのレビュー・評価

[コヤマタカヒロ]

2025年10月29日 00:21 [1992733-1]

満足度	4

デザイン	5
高音の音質	4
低音の音質	4
フィット感	4
外音遮断性	無評価
音漏れ防止	4
携帯性	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

高音質で使い勝手のいいイヤーカフ型イヤホン

イヤーカフ本体。左右のタッチエリアで操作ができる。	クリアな充電ケース。満充電で約24時間使えるようになる。	耳に取り付けたところ。横を通すのでメガネと干渉しない。
アプリ画面。オーディオモードとビデオモードで切り替えられる。	マイクのキャリブレーション機能。1マイクと2マイクを実際に音を聞いて選べる。

JBL初となるイヤーカフ型のイヤホン。オープンイヤー型となっており、耳を密閉しないため、外音を聞きながら音楽やラジオ、ポッドキャストなどを聞くことができる。球状のスピーカー部が耳の穴の上にフィットする設計となっており、安定して固定できる。

メーカーより製品を借りて実際に試した。

ドライバーユニット径11mmのスピーカーとタッチエリアのあるコントローラー部で構成されており、2つをアーチで挟んで耳に取り付ける仕組み。

オープンイヤー型なので音漏れも発生するが、逆位相の音を発生させることで音漏れを低減させる「OpenSoundテクノロジー」も搭載している。

また、通話用にビームフォーミングマイクを4つ搭載しているのもポイント。リモートワーク時のオンライン会議などにも使いやすい。片耳だけ装着してモノラルモードで使えるのも便利だ。

スマホアプリではイコライザーによりサウンドの調節も可能。6種類のプリセットの他、オリジナルでの設定もできる。実際に自分の声を吹き込んでマイクの設定ができるキャリブレーション機能も利用できる。

音漏れ防止機能を搭載することもあり、標準的なサウンドであればそれほど音漏れは大きくないように感じた。オープンイヤー型の中では音漏れは少ない方だ。

サウンド面では、耳に装着するポジションによってかなり差がある印象だ。耳の穴の上にスピーカー部がぴったりとはまると、オープンイヤー型とは思えないほどの臨場感のあるサウンドが再現できた。ボーカルは聞き取りやすく、バスドラムやベース音もしっかり響かせるサウンドが楽しめた。

しかし、耳の取り付けポジションが悪いと低音がほとんど聞こえなかったりして、かなり残念なサウンドになる。

独自設計のアーチ部分「JBL SonicArc」により、耳の形状や厚みは問わないということだが、事前に試着できると安心だ。

オープンイヤー型の高音質タイプを探しているなら候補になる製品だと言える。