VIRTUOSO IRV-AK-VIRTUOSO レビュー・評価

満足度：—

（カテゴリ平均：4.24）

満足度ランキング—位

集計対象0件 / 総投稿数2件

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評価項目	投票平均	カテゴリ平均	項目別ランキング
デザイン 見た目のよさ、質感	無評価	4.19	-位
高音の音質 高音部の音質の良さ	無評価	4.15	-位
低音の音質 低音部の音質の良さ	無評価	4.12	-位
フィット感 装着したときのフィット感など	無評価	4.08	-位
外音遮断性 外の音を遮断するか	無評価	3.79	-位
音漏れ防止 音漏れを防止するか	無評価	3.79	-位
携帯性 コンパクトさ	無評価	3.86	-位

• ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
• ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目を黄色背景にしています

[野村ケンジ]

2025年7月31日 22:02 [1977830-1]

満足度	4

デザイン	4
高音の音質	4
低音の音質	4
フィット感	4
外音遮断性	5
音漏れ防止	5
携帯性	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

ダイレクトでも聴きやすい。ダブルネームならではの絶妙さ

モニターヘッドホン然とした外観ながらメタルプレートがアクセントとなっている	ハウジングのメタルプレートにAKらしいデザインが盛り込まれている	スウェードらしき表皮と柔らかな触感をもつ厚手のイヤーパッド
スイーベル気候をもつためコンパクトに収納できる	ハードケースが付属	着脱式ケーブルは片出し。4.4mmバランス端子が採用されている

メーカーからサンプル機をお借りする機会があったので試聴させていただきました。ヘッドホンアンプはGOLDENWAVEの「SERENADE」を使用。windowsPCとUSB接続し、Qobuzアプリでハイレゾ音源メインに試聴をおこないました。

【デザイン】
基本的にはULTRASONEの「Signature」シリーズとほぼ同じ外観ですが、ハウジング部が金属プレートとなっていて、かつAstell&Kernらしいスクエア（幾何学的？）基調のデザインとなっています。スウェード調で厚手のイヤーパッドも含めて、上質感があります。
【高音の音質】
本来のモニター系サウンドは健在、聞き取りやすい明瞭な高域です。キレのよい鋭い表現なのでダイレクト感は高いですが、人によって好みが分かれるかもしれません。たとえば、Jポップでは女性ヴォーカルがややヒステリックに感じました（元々コンプ強めの楽曲ではこうなるのが素直な表現ともいえます）。いっぽう、クラシックにはベストといえる音色で、各パートの演奏がしっかり際立ち、かつのびのびとした、広がりのよい空間表現を聴かせてくれました。
【低音の音質】
たっぷりとした量感をもちますが、フォーカス感のよさが際立つ巧みな表現です。結果として中高域との纏まりがよく、聴き心地のよさや迫力に貢献しています。
【フィット感】
（モニター系のためか）本来しっかりとしたホールド感、側圧をもつ「Signature」シリーズですが、厚みのあるイヤーパッドの恩恵か、この「VIRTUOSO」に関してはしっかりさを確保しつつ快適性も巧みに両立できているように感じました。音色傾向も含め長時間の使用はあまりオススメしませんが、決して出来ないわけではなく好み次第、といった印象をもちました。
【外音遮断性】
密閉型のため、ほとんど外音を感じません。
【音漏れ防止】
密閉型であるうえ、遮音性にも工夫されているのか、音漏れはほとんど感じませんでした。
【携帯性】
スイーベル機構をもつため、携帯性は抜群です。また、専用デザインのハードケースが付属するため、持ち運びに不便はありません。
【総評】
付帯音がなく、全ての音がありのままに伝わる。そんなULTRASONEらしいストレートな表現のサウンドに好感が持てました。また、音色的には鋭くハイスピードな高域表現をもつクリア志向のキャラクターながら、全体的にバランスよく纏められている点などにAstell&Kernらしい絶妙なモノづくりも感じられました。ダブルネーム、コラボ製品ならではの魅力だと思います。けっして安価とはいえない価格設定ですが、価格に見合った外観とサウンドをもつ製品だと思います。

[鴻池賢三]

2025年7月19日 14:51 [1975893-1]

満足度	4

デザイン	4
高音の音質	5
低音の音質	5
フィット感	5
外音遮断性	5
音漏れ防止	4
携帯性	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

好コラボ！相乗効果を感じる魅力的なモデル！

装着イメージ	側面。デザインと質感のご参考に。	付属のキャリングケース。

メーカーからサンプル機（メディア用）をお借りしてのレビューです。ポータブルプレーヤー（A&ultima SP3000T）と組み合わせ、主にハイレゾ音源で試聴しました。

【デザイン】
デザインには好みがあると思いますので、写真などを参考にご判断頂ければと思います。
ULTRASONE「Signature MASTER MKII」のアップグレードモデルとのことで、ハウジング外側のプレート以外は同等のよう。ULTRASONEのベースモデルに比べると、スッキリとした印象を受けます。
ほか、ケーブルは端子ケース部が金属素材で高級感があり、価格に見合う配慮を感じます。

【高音の音質】
カチッとした精密さが印象的な高音質です。ややドライに感じる場面がありますが、フォーカスがピシッと合ってディテールが滲みなく現れるかのような聞こえ方によるものでしょう。余韻に少し本機のトーンを感じますが、雑味が抑えられていて透明感が感じられ、総じてチタンコートダイアフラムの特性を感じます。
密閉型ですが音場が広く、キレイに分離した音が立体的に配置されるような雰囲気は「S-Logic 3」の効用と思えるもの。ULTRASONEのノウハウとAstell&Kernの意識の相乗効果を感じる良いコラボだと思います。

【低音の音質】
ギュッと引き締まるタイトさが印象的な高音質です。密閉型でありながらブーミーさとは無縁で、低域の繊細な音色や変化も如実に再現。音数の多さ、情報量の多さは特筆に値します。また、低域音に奥行や移動感が感じられるのも感心。「S-Logic 3」が目指す、ニアフィールドスピーカーで聴くような感覚は看板に偽りなしといったところ。鼓膜を直撃しない立体感は、疲れの軽減にも寄与するでしょう。

【フィット感】
挟圧は適度な範疇でやや弱め。イヤーパッドと頭頂部のクッションは表面がサラッとした素材で、長時間のリスニングも快適でしょう。ULTRASONEのノウハウが活かされているようです。

【外音遮断性】
密閉型で一定の遮音性があります。音量によりますが、エアコンの送風音やノートパソコンのファン音などは、装着するとほぼ聞こえなくなります。

【音漏れ防止】
密閉型のヘッドホンとして一般的な遮音性を持ち、適度な音量であればほぼ漏れ聞こえません。

【携帯性】
ハウジングを90度回転させてフラット形状にしたり、コンパクトに折り畳むことも可能です。写真のように取っ手付きのアルミニウム製キャリングケースが付属しているので、安心して携行できるでしょう。

【総評】
外観と音質の両面で、ULTRASONEの質実剛健さと、Astell&Kernの都会的な洗練の融合を感じます。お安くはありませんが、個性と実力を備え、試聴をお勧めしたい好モデルです。