『１も２もストーリーが良い改変されているが、不満も多くある作品』 スクウェア・エニックス ドラゴンクエストI&II [Nintendo Switch 2 専用] moontansさんのレビュー・評価

[moontans]

2025年12月7日 11:23 [1998436-2]

満足度	4

操作性	3
グラフィック	4
サウンド	4
熱中度	4
継続性	3
ゲームバランス	3

１も２もストーリーが良い改変されているが、不満も多くある作品

真EDクリア、DQ3もクリアしての感想
【操作性】
UIは相変わらず。リレミトや逃げるするとき、いちいち確認するのやめて欲しい。
あと戦闘のテンポも相変わらず「超はやい」にしないとやってられないレベル。
普通だと動きがもっさり。
ここら辺はDQ3の時にも散々指摘されただろうに改善が見られなかったのは残念
ちいさなメダル関連も３の時と同じく、一つも残らず集めるという使用が不満が残る。

【グラフィック】
綺麗なんだけど、洞窟の一部マップがミニマップみないと道が分かりづらいところがある。

【サウンド】
既存の使いまわしだと思われる。新規音源で聞きたかった

【ゲームバランス】
DQ１は一人旅ということを考慮していない。
グループ攻撃の武器とか用意しているのに、いやがらせのようにグループ分ける敵編成はDQ3のころから変わっていない。
何を考えているのかと言いたい。一人旅なのに、ザキ（即死）、麻痺、ラリホーはやめて欲しい
リカバリーできずに死ぬこともある。
２は複数パーティーということもあって、こちらは中盤までは歯ごたえがあってよかった。
３ではほぼ使い物にならなかったスクルトが使えるようになったのもいい。
各キャラ明確な役割分担ができる。ただ終盤のボス攻略はパターン化してしまう。


【総評】
UＩや戦闘バランス（DQ1）には大いに不満がのこる。バトルスピードは相変わらずもっさり。
DQ3の反省を多少はいかしているけど、本当に多少だけ。
レミラーマでお宝が光る仕様についても、見づらいし分かりづらい時が多い。
秘密の場所やキラキラで拾える武器防具も前作と同じで多すぎて、ほとんど店売りの武器防具を買わなかった。
お金が中々たまりづらいということもあって、キラキラで武器防具を調達する必要があり、結果お店で買う楽しみがなくなってしまう。
前作同様、キラキラで拾える武器防具の大半が、その時にはいらなかったり、似たような性能をもつものだったりとあまり意味をなしていないのも気になる。

妖精や人魚の性格や口調が今風過ぎるのがちょっとドラクエらしくなかった。
とくに２の人魚イベント。人探しているのに、コイバナを始めるのはいただけない。

あと２の真ＥＤにまつわるエピソードは賛否起こるだろうと思った。
自分は否定より。

ネタバレになるのであまりかけないが、DQ3の勇者関連でとあることがＤＱ１のとあるところで名言されてしまって想像の余地がなくなったのはいただけない。２の真ＥＤにもっていくためなのだろうが、やめて欲しかった。

２ではシドーが威厳のある神だったのに、真ＥＤのストーリーのせいで格下げ感が出てしまった。
デザインも鳥山明の典型的な太っちょキャラみたいなデザインなって、余計にそう感じてしまう。
ビルダーズ２のシドーは破壊神としての格を保っていただけに残念。
詳細は伏せるが、ロト３部作以外の他シリーズとつなげるのはやめて欲しかったところ。

ストーリーが肉付けされたことにより、精霊ルビスが頼りなさが浮き彫りになって、もっとなんとかならなかったのかという印象を持つことにも繋がった

と、ここまで批判をしてきたが、良かった部分も多い。ＦＣ時代はあまり説明がなかったので、シリーズとして整合性が取れるようにストーリーを肉付けしていたったのは、一部不満が残る部分もあるとはいえ、基本的にはよい改変だった。

りゅうおうのひ孫やデルコンダル王関連は、非常によい補完がされていた。
他にもムーンブルク王女に関するイベントや、原作ではほぼ説明がなかったロンダルキア関連のイベントは非常によかった。

総評とすると、ＵＩ絡みで不満が残り、ストーリーも一部不満はある。だけどストーリーの肉付けは基本良いものばかり。DQ1は戦闘バランスは悪いが、DQ2は楽しめた。基本的には満足がいくものとなった。

それだけに３の時にもっとなんとかならなかったのか、という思いもでてきてしまう。

３は正直おすすめできなかったが、この１＆２はＤＱファンにお勧めできる内容だ。