Que UTG レビュー・評価

2025年 5月23日 発売

Que UTG

超薄板ガラスを採用した10mm特殊ガラス平面振動膜ダイナミックドライバーを搭載するイヤホン

最安価格(税込):

¥15,980

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タイプ:カナル型 駆動方式:平面駆動型 ハイレゾ:○ Que UTGのスペック・仕様

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Que UTGSIVGA

最安価格(税込):¥15,980 (前週比:±0 ) 発売日:2025年 5月23日

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満足度:5.00
(カテゴリ平均:4.24
集計対象1件 / 総投稿数1
  1. 4 0%
  2. 3 0%
  3. 2 0%
  4. 1 0%
評価項目 投票平均 カテゴリ平均 項目別ランキング
デザイン 見た目のよさ、質感 5.00 4.19 -位
高音の音質 高音部の音質の良さ 5.00 4.15 -位
低音の音質 低音部の音質の良さ 5.00 4.12 -位
フィット感 装着したときのフィット感など 4.00 4.08 -位
外音遮断性 外の音を遮断するか 4.00 3.79 -位
音漏れ防止 音漏れを防止するか 4.00 3.79 -位
携帯性 コンパクトさ 5.00 3.86 -位
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満足度5
デザイン5
高音の音質5
低音の音質5
フィット感4
外音遮断性4
音漏れ防止4
携帯性5

本機と同じ製品名(Que)で先行する機種があります。この両者の違いはどこにあるのかが気になると思いますので、この両者を所有している自分が個人的な見解を述べてみたいと思います。

ノーマルのQueと本機(Que UTG)とでは、外観はフェイスプレートの材質(色)以外はほぼ同じです。厳密に言えば、ノーマルのQueはケーブルも左右の分岐箇所から上がストレートなのに対して、本機UTGの方は撚線タイプになっており、若干の違いはありますが、この程度のことであれば大した違いとは言えないでしょう。
構造面で言うなら、やはりDDの振動板素材の違い(ベリリウムと特殊ガラス)になるわけですが、この素材の違いが音質面でどのような影響が出てくるのかということになります。

この両者を比較する上で注意しないといけないのは、インピーダンスは両者とも32Ωで共通なのですが、能率がノーマルが108dBに対し、本機UTGが103dBという点です。
全く同じ再生環境でこの両者を差し替えて聴くと、当然ながらUTGの方が音量が低下するので、比較する際は聴感上「同じくらいの音量」に調節してやらないと正確な比較になりません。ボリューム調整しないで比較してしまうと、当然ながら音圧が取りづらいUTGの方が聴感上では明らかに不利になりますので、ここを踏まえて比較しないといけません。

私もこの両者をいろいろな音源で繰り返し差し替えて(もちろん音量も出来る限り同じくらいになるように調整して)比較しましたが、正直なところ、明確な音質差というものは感じられませんでした。
ここが、メーカーが新製品にQueという同一モデル名を採用した理由なのだろうと思います。
どちらも極めてバランスの良い音を備えており、普通に「良い音」として特段の不満が出ることはありません。
もちろん、厳密に言えば両者が全く同じ音という訳ではありません。ですが、その差は微差に留まるというべきです。
オーディオ・マニアと言われる人たちは、ほんの僅かな違いを極端に増幅して、「この両者は全く音が違う」と大げさに言いたがるものですが、やはり公平に・客観的に評価するなら「この2つには、大きな違いはない」と言うべきものです。
だからこそ、新たな機種名を採用することなく、両機種とも同じ「Que」の名を冠しているのだと思います。

そこを敢えて、この2つの間の違いを言うのであれば、前者(ノーマルのQue)の方が「メリハリのある音」と言えるでしょうか。
本機(UTG)の方が、もう少し冷静で俯瞰的な鳴り方をすると評したいところです。
これは「音質の違い」や「音色の違い」というよりも、ニュアンスの違いです。

上に書いた通り、能率の違いがありますので同じ再生環境かでは音量が違って聴こえます。
この場合、大きく聴こえる方が派手に感じられるのですが、この両者を同じくらいの音量に調整して聴いても(即ち「音圧の違い」という要素を取り払っても)、聴こえ方としてはノーマルの方が若干派手目に聴こえるのです。
もちろん、これも大きな違いではなく、あくまでも微差に留まるのですが、それでも注意深く比較して聴けば、恐らく多くの人に理解・納得してもらえる程度には違いが感じられるかと思います。

ということで、この2つに関しては、あとは完全に好みの問題になります。
音質の違いというよりは、ニュアンス的なものの違いに過ぎませんので、その僅かな差にこだわるのであれば、メリハリの効いた音を求めるならノーマル、少しだけ落ち着いた音を聴きたければUTGといった感じでしょうか。
あとは、ほとんど違いはないということを考慮に入れるなら、外観の好み(本体カラー)だけで選んでしまっても大きな問題になることはないだろうと思います。
もちろん、能率の違いというのも大きな要素には違いないので、非力な環境で使うのであれば、より音量が取りやすい高能率のノーマルQueの方を選ぶべきかも知れません。

いずれにせよ、1万円台のイヤフォンで、これだけの音質が手に入るということは素晴らしいことです。筐体も亜鉛合金採用で、フェイスプレートも天然木(メイプル、緑壇)ということで本体の質感も安っぽさは皆無ですし、これだけ充実した内容のイヤフォンが1万円台ということなら「買い」と言ってよいでしょう。

個人的に、中華イヤフォンは当たり外れが大きいと思っていて、最近の「中華イヤフォンなら何でも良品」といった風潮には違和感しかないのですが、本機などは中華イヤフォンとしては文句なしに「当たり」と言えるでしょう。
中華イヤフォン入門として、手頃な価格帯でお探しの方には強くお勧めできる製品かと思います。



主な用途
音楽

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