プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。
主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む
2025年12月26日 06:54 [2001495-1]
| 満足度 | 2 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 音質 | 2 |
| 操作性 | 2 |
| 機能性 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
本体。重さは210g。仕様は簡素で、フタは手で開くタイプ。 |
回転ムラを抑えるための真鍮フライホイール。ただ劇的に音が変化するわけではない。 |
ヘッド部は、よく見えない。綿棒によるクリーニングはできない。 |
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裏面には、ベルトホルダー。懐かしい。 |
側面には便利機能。無線、有線が並ぶ。どちらで接続しても音質に大差はない。 |
カセットの生まれは1963年。オランダのフィリップス社が作った。
磁気テープはオープンリールで、その前に実用化されており、音楽教室の先生などが持っていた。が、リールに巻いた磁気テープの扱いはお世辞にも優しいとは言えなかった。
それを小型化した上に、ハーフ(シェルともいう)でリールを挟み込み、テープに触れることなく使える様にしたカセットは、誰でも使える録音メディアとなる。
が、オープンリールより狭幅になったテープは、音が悪かった。このため、メーカーによるテープの高出力化が行われる。最終的には、TypeI:ノーマル、TypeII:ハイポジ、TypeIV:メタルの3種類。TypeIIIもあったが、磁性体にフェルクロムを使ったため、当時公害で問題になっていた六価クロムの誤認する人が多く、害のありテープと言われ、ディスコンになっている。
このカセットを誰もが使う様になったのは、ウォークマンが出てから。一瞬で、世界的に流行した。
それまでオーディオ機器など使ったことがない女性までが、ウォークマンを持つに至る。
そしてオーディオはデジタル化される。
1982年にCDが発売されるが、これはカセットには追い風。今までラジカセだと、ラジオ番組を録音するのがせいぜいだったのが、CDラジカセになると一気にソースが増えるので、カセットの使用量も上がる。
デジタル録音できるメディアとしては、DAT、MD、CD-Rなどが開発市場投入されたが、96年までカセットはこれらメディアより使用量が多かった。私の記憶が正しければ、日本で2400万巻/月、年間3億近いカセットが消費されていた。
ノーマルは音楽用だけでなく、一般用途でも使われ、会の頭から終わりまで収録するような用途にも使われた。このため120分、150分用のテープもあったが、これらのテープは薄く、切れやすい特徴がある。
カセットの主権を完全にもぎ取ったのは、i-Pod。それまで1アルバム1巻で、持ち歩く場合でも3巻位がせいぜい。それが持っている音楽を1台に全部入れられるのは世界が変わるような出来事だった。
リバイバルで流行っている様だが、レコードはまだしもカセットが注目されている理由はよくわからない。今回、新しくカセットプレーヤーが投入されると聞き、メーカーよりサンプルを借り出しテストしてみた。
ちなみに、長々とカセットの概要を記したのは、少しでも音をよくするために、新素材を使いこなせるようにポジションという形で規格拡張を図ってきたこと。同時に使い方も進化したこと。そして記録メディアは、単独でなく他のメディアとの関わりが強いので、レコードのように一部を切り出してリバイバルしても、あまり意味がないことを感じて欲しかったからだ。
【デザイン】
普段は、携帯プレーヤーにiPhoneを使っていることもあり、すごく厚手でスマートでない。
自分の記憶をたどると、初代ウォークマンとウォークマン2をミックスさせたようなデザインだと思うが、当時の未来感と最新技術を全部ぶち込んだウォークマン2に劣る。
ウォークマン2は短小軽薄のために、当時の最新技術であるCADに熱い思いをのせデザインしたモデルだった。来るべき時代をイメージたウォークマン2に、懐かしさを主眼に置いたデザインが勝る理由はない。
【音質】
ノーマルしかついていないので、そんなには期待していなかったが、それでも一応市販のミュージックテープ 2025年再販の山下達郎 / MELODIESを購入テストした。このテープも機器もポジションはノーマル。
しかし、出てきた音はかなり悪い。鈍な音。ノスタルジーすら感じさせない酷さ。
【操作性】
よくない。
フタ開けは手動。カセットのハードは、A面B面を感じさせないように、オートリバースが当たり前だが、それが付いていない。テープがなくなった時、再生停止はするが、早送り、巻き戻しは、オートストップすら付いていない。
再生ができればという感じで作られた仕様だ。
【機能性】
最新のイヤホン、ヘッドホンに、Bluetooth接続可能。それに加えてミニプラグでの接続も可能。
2時間充電で、6時間位使えるが、多分その前にミュージックテープの方が尽きるのではないかと思う。
【総評】
酷な言い方になるが、このモデルが何のために作られたのかが、全くわからない。特に酷いのは音質。ノーマルポジションは、帯域はやや狭いが、パワフルな音がするのが特徴だが、どんよりと濁った感じの音がする。
未だにカセットテープを作っているマクセルなので期待したのだが、当てが外れた。
また日常的にカセットを使う場合に必要な、オートストップ、オートリバースが付いていない。ただ内蔵バッテリーは、ウォークマンに付いていればと思ってしまった。
中に何が入っているのかの確認などには使えるが、それでもC-120のテープはNG。古いテープを上手く走行させられるよう、工夫はされている様だが、それが何やら虚しく感じられた。
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よく投稿するカテゴリ
2025年12月14日 18:29 [1999791-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| デザイン | 3 |
|---|---|
| 音質 | 3 |
| 操作性 | 4 |
| 機能性 | 4 |
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|---|---|---|
【デザイン】
薄いプラ製でヘコヘコしていて頼りない如何にも安作り
フタが横から開けるが、開けづらい
【音質】
高音は眠い、低音は出ているがキレが悪くボア付き気味なナローレンジ
所謂高級ヘッドホンとの相性はあらが見え過ぎて、中華の1万円前後のBTヘッドホンと合わせとそこそこ聞ける
特に、BT接続と有線接続の音質差がなくて、BT接続専用で使うと利便性あり
【操作性】
fiio CP13にはないオートストップが付いているので、聞き寝しても電池切れにならないのは良い
【機能性】
BT接続があるので予想以上に使える
【総評】
中古のウォークマン探していたが、殆ど寿命尽きた物しかない、高機能でリペア品は高く手が出せず、代替として
fiio CP13とこれを使っているが、音質的にはCP13には敵わないが、BT接続でBGMで聴くならコレもあり
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よく投稿するカテゴリ
2025年10月22日 20:11 [1991881-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| デザイン | 3 |
|---|---|
| 音質 | 4 |
| 操作性 | 4 |
| 機能性 | 4 |
テープスピードも問題なく、ワウフラも目立ちません。
もしテープスピードに問題があったとしても、背面の穴から調整することができます。
録音機能を省いているためか、近年出ているポータブルカセットプレーヤーの中では小型なほうで、なかなか普通に音楽を楽しめるプレーヤーを手に入れることが難しい昨今ですが、ノイズもなく良い音質だと思います。
若干蓋が開けにくく、再生ボタンを押し込んだときにちゃんと蓋が閉じていなくて引っかかる時がありますが、全体的にとても良い品質だと思います。
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