HEF-AL300G
- ACモーター搭載のリビング扇風機。うちわであおいだような自然な風を目指し、微風運転が心地よく使えるように回転数や風量を設定している。
- 風量は4段階で調節できる。大きなボタンで機能が見やすく操作も簡単で、スタンドに大きな表示部があるので離れていても運転設定が見やすい。
- 「リズム運転」「おやすみ運転」を搭載。本体操作部とハンドルは抗菌加工で、よく触れる場所を清潔に保つ。
プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。
主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む
2025年5月15日 08:39 [1961243-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 使いやすさ | 4 |
| 風量 | 5 |
| 静音性 | 5 |
| 微風 | 5 |
| サイズ | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
扇風機、リビングファンの定番仕様。
変な、メーカーの独自仕様は全くない。その分、メーカーの実力、考え方がよくわかる。
日立というメーカーは、保守派。いの一番に、新しい分野、技術に飛びつくメーカーではない。代わりに、丁寧に作る。技術も粘り強く進化させる。諦めない。日立の特徴だ。
扇風機というカテゴリーは、今かなり揺れ動いている。2023年の内閣府の消費動向調査では、エアコンは2人以上世帯で、普及率:91.5%、平均保有台数:3.16台。エアコンがあるなら、扇風機は不要と考えられる人もいるかも知れないが、家電の法律とも言えるJIS規格のエアコン・テストでは、365日、24時間使うテストは設定されていない。使用期間、冷房:5月23日〜10月4日、暖房:11月8日〜4月16日、使用時間は6:00 〜 24:00 の18時間と定められている。
いろいろツッコミたくなるテスト規格だ。しかし、夏の2ヶ月は、24時間使い続けるとしても、どうしても電気代で心がざわつく。扇風機で済むなら、そうしたい人が多いのではないだろうか?
扇風機の歴史は古い。江戸時代には、手動であるが、うちわを複数枚付けファンにした、「うちわぐるま」と呼ばれるものがあった。
電化されたのは明治時代。モーターが発生されるとすぐに電化される。普及は大正時代。あるとないとで、夏場、飲食店の客入りがまったく違ったと言う。当時の月給の半分くらい(今だと10-15万円相当)だったが、一気にポピュラーになる。
近年話題になったのは、東日本大震災で、福島原発が事故を起こした夏、節電のため計画停電まで行われた時、扇風機は爆発的に売れた。
使い方によらず、あると便利な家電なのだ。
長い歴史を持つ中、当カテゴリーは、リビングファンとサーキュレーターに分かれ進化した。リビングファンと言うのは、風を直接浴びて涼むタイプ。逆にサーキュレーターは、室内の空気を均一にするために、部屋の中に空気の流れを作り出すためのもの。当初は完全な別物として進化していたが、双方とも必要とされるため、最近はハイブリッド型が多くなってきている。が、日立 HEF-AL300Gは、リビングファンに特化している。
定番のリビングファンというのは、どんな仕様かというと、モーターはAC(交流)モーター。首振り機能、伸縮機能を持つ。これだけだ。ファン(羽根)は一家言入れた方がいいのではという人があるかも知れないが、あるとすれば、3枚羽根以上のファンであることだ。そして、この仕様だと、かなり安価に作ることができる。
今のリビングファンは、「微風」が必要とされ、それを作り出し易いDC(直流)モーターがよいとされるが、DCモーターはACモーターよりかなり高価となる。実際、ACモーター仕様の方が、よく売れると言う。
今回、日立より、この定番仕様のニューモデルを借り出し、テストしてみた。
【デザイン】
肩で風切る扇風機デザインというべきか。アイコンレベルのデザインというべきか、一目でリビングファンであることがわかるデザイン。
モーターに直接ファンを取り付け、それを高く持ち上げ、転倒しない様に巨大な台座で支えている。
風を浴び続けると、肌が乾き切ってしまうなど、体に影響を及ぼすので、それを防止するための「首振り」機能、より上手く体に当てられる様にするための「伸縮」機能が付いている。
「伸縮」機能は、1957年(昭和32年)に実用化され、以降、扇風機の定番仕様は変わっていない。
【使いやすさ】
使いやすいというより、迷いようがないと言う方が良いかも知れない。一度でも扇風機を使ったことがある人なら誰でも使える。
が、昔と違い、近年、輸送費削減が強く求められ、平成には、扇風機はユーザーが組み立てるものになった。この組み立てで問題なのが、ファンカバーをかける時。
昭和のファンカバーは、ガッチリした外枠が付き、確実にはめられる仕様だったが、今は違う。低価格に抑えるため、そんなものは付かない。力技で、兎に角はめ込むものが多い。
はめ込み方は幾つかあるのだが、日立が採用している方法は、はめ込みやすくない。ファンカバーの形状精度が足らないためだと思われるが、プラスチックの留め具でとめて、ようやく安定するレベル。逆に言うと、常に負荷がかかっている状態。
個人的な経験を言うと、日立ではない別メーカーで、その留め具が、数年で破損したことがある。負荷に耐えられず吹っ飛んだのだ。ここの仕様は見直して欲しいと思う。
【風量】
ACモーターなので、基本緻密な制御は苦手。
DCモーター採用モデルは、6段階調整できあるが、こちらは、微風、弱、中、強の4段階。しかし、不自由に感じることはなかった。
【静音性】
騒音計で測定してみると、微風、弱、中、強との風量でも、DCモーター採用モデルより、それぞれ10dB以上高かった。が、 微風、弱は余り五月蝿く感じなかったと言うより、そんなに差がでているのかという感覚。耳当たりがよいのかも知れない。
【微風】
割と良い。DCモーターに敵わないが、それなりに実用レベルと言える。
【サイズ】
径:37.1cm、高:73.5-90cm。とにかく土台が大きい。
が、日立らしいと言えば、これ位日立らしい仕様もないかも知れない。
【総評】
総合家電メーカーの多くは、リビングファンを、DCモーターとACモーターをほぼ似た仕様でラインナップする。風質、消費電力などの性能は、DCモーターの方が上なのだが、ACモーターの方が数千円安い。扇風機は消費電力自体少ないので、この数千円の差で、消費電力量の差は消えてしまう。
そうなると風質と動作音の差となるが、今回は思っていたほど、感じられなかった。十分実用的なリビングファンと言える。
ただ歴史を持つ家電だけに、「今までこうだった」からが、罷り通りやすい家電でもある。ファンカバーの取り付けなどは典型例。今から高齢者が増えると言うことは、無理やりはめるなどの力技はダメだということ。見直して欲しい。
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5
鴻池賢三 さん
(扇風機・サーキュレーター)
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