『最上位モデルの機能がよりお手軽に使えるセカンドモデル』 象印 炎舞炊き NW-NA10-BZ [スレートブラック] コヤマタカヒロさんのレビュー・評価

[コヤマタカヒロ]

2025年1月27日 20:19 [1929661-1]

満足度	4

デザイン	4
使いやすさ	5
炊き上がり	5
サイズ	4
手入れのしやすさ	4
機能・メニュー	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

最上位モデルの機能がよりお手軽に使えるセカンドモデル

NW-NA10の外観。デザインは上位モデルと同系統。	天面の操作パネルと液晶ディスプレイ。	内なべはアルミ・ステンレスで鉄を挟んだ「豪炎かまど釜」。
炊き上がったごはん。保温性の高さにも驚かされた。

「NW-NA10」は、圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」シリーズの新製品。クラブシップモデルとなる「NW-FC10」に継ぐ、2番手モデルで、内がまやヒーターの構造、炊飯プログラムなどに違いがある。

メーカーより実機を借りて試した。

「NW-NA10」は、象印マホービンのフラグシップシリーズの「炎舞炊き」の1モデル。、本体サイズは幅24.5×高さ21.5〜45.5（ふた開き時の高さ）×奥行き33mm、重量は約6.5kgで、ボディカラーはスレートブラックとホワイトの2色が選べる。

4つの底IHヒーターを独立制御する「ローテーションIH構造」を搭載しており、それぞれを対面加熱することで、炊飯時に対流を促す仕組み。

内釜は、「鉄（くろがね仕込み）豪炎かまど釜」を採用。高い発熱効率と蓄熱性の「鉄」素材を、熱伝導率の高い「アルミ」層と耐久性にすぐれた「ステンレス」層の間に仕込んだ独自構造となっている。アルミとステンレスだけの内がまと比べて、より強い火力で炊飯できる。

炊飯プログラムとしては81種類通りから好みの食味が選べる、「わが家炊き」メニューを用意。急いでご飯を炊きたい時のための「白米急速」と「白米特急」メニューを用意しており、それぞれ1合を約30分、16分で炊ける。


しかし、実際に「熟成炊き」やわが家炊きメニューで炊いた白米を食べてみたが、十分に美味しかった。同時での試食比較はできていないが、遜色ないように感じられた。まとめ炊きトレンドに対応できる冷凍メニューも搭載しており、機能は十分。

さらに今回、1か月ほど使って最も驚かされたのは保温性能の高さだ。24時間では大きな劣化はなく、40時間超で色が変わり始めたがまだ、白米として（チャーハンやスープごはんなどに加工せず）食べられた。「極め保温（40時間）」機能に納得できた。

なお、上位モデルである「NW-FC10」との違いとしては、FC10は底IHが6つになり、「3DローテーションIH」を採用する点（FA10は4つ）、内なべはより分厚く、5年保証に（NA10は3年保証）、わが家流が121通りで調整できる点（FA10は81通り）などだ。細かな部分で機能や性能が抑えられているようだ。

なお、フラグシップモデルであるFC10との価格差は約2〜3万円。この差をどう考えるかで選択肢は決まりそうだ。

総合評価は4.4/5.0点