HD 490 PRO
- さまざまな音楽環境に対応する開放型リファレンススタジオ有線ヘッドホン。エルゴノミクスデザインによる圧迫感のない高いフィット感が特徴。
- オープンメッシュのイヤーカップカバーには共振とひずみを低減する独自の「オープンフレームアーキテクチャ」を採用し、明瞭で高精度なオーディオを実現。
- イマーシブオーディオ制作ツール「Dear Reality」のソフトウェア「dearVR MIX-SE」を搭載。用途により使い分けられる2種類のイヤーパッドが付属する。

- 3 0%
- 2 0%
- 1 0%
評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
---|---|---|---|
デザイン![]() ![]() |
4.15 | 4.18 | 202位 |
高音の音質![]() ![]() |
4.61 | 4.14 | 64位 |
低音の音質![]() ![]() |
4.78 | 4.11 | 21位 |
フィット感![]() ![]() |
4.62 | 4.08 | 42位 |
外音遮断性![]() ![]() |
1.67 | 3.80 | 296位 |
音漏れ防止![]() ![]() |
1.67 | 3.79 | 308位 |
携帯性![]() ![]() |
3.32 | 3.86 | 265位 |
- ※「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
- ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目は、黄色に塗られております
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2025年3月10日 14:30 [1943952-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
高音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
フィット感 | 5 |
外音遮断性 | 1 |
音漏れ防止 | 1 |
携帯性 | 3 |
装着感の良さ、標準コードの絶妙な長さ、軽量さ、シンプルなデザイン、洗えるイヤーパッド、音、どれをとってもモニター用途として素晴らしいヘッドホンです。現場の事を良く考えられています。
モニター用途ですがリスニング用途でも使える絶妙な音のバランスで、職場で使って惚れ込み家用にも1台購入してしまいました。
絶妙に調整された高音、開放型なのに決して過不足のない低音、適度な空間表現、オールラウンドに使えます。正直HDシリーズの中ではこれが1番の推しであり、良き相棒です。
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2025年2月7日 11:16 [1934094-1]
満足度 | 4 |
---|
デザイン | 2 |
---|---|
高音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
フィット感 | 5 |
外音遮断性 | 4 |
音漏れ防止 | 4 |
携帯性 | 4 |
【デザイン】個人的な好みに大きく左右されるが、「最悪」に近い。プラスチック感にあふれて、高級感は微塵も感じない。しかし、頭の上に載せれば見えないので全く問題はない、最悪を承知して購入した。
【高音の音質】音を聞き分けるだけの耳hが無いが、広がりがあり隅々の音まで響く感じがして、浪曲からクラシックまで、心地よく聴くことが出来る。
【低音の音質】オープンエアーなので、密閉のヘッドホンには負けるのだろうが、十分出ていると思うしドンシャリではないので、心地よく聴くことが出来る。満足している。
【フィット感】AKGのK712と同等のフィット感があり、快適に聴くことが出来る。今はベロア調の物を使っている。
【外音遮断性】オープンエアーのヘッドホンに遮音性を求めてはいない。問題はない。
【音漏れ防止】オープンエアーのヘッドホンは音は漏れる、承知で購入したので問題はない。
【携帯性】家の中で使い持ち出すことは無いので、携帯性を求めていないので問題はない。
【総評】AKG K712との比較で、音に関してはほぼ同等でスッキリした音だとは思うが
価格差が大きい。二つを比較したらK712に価格でのアドバンテージがあるように思う。
PCからUSBでYamaha個人的な好みに大きく左右されるが、「最悪」に近い。プラスチック感にあふれて、高級感は微塵も感じない。しかし、頭の上に載せれば見えないので全く問題はない、最悪を承知して購入した。
【高音の音質】音を聞き分けるだけの耳hが無いが、広がりがあり隅々の音まで響く感じがして、浪曲からクラシックまで、心地よく聴くことが出来る。
【低音の音質】オープンエアーなので、密閉のヘッドホンには負けるのだろうが、十分出ていると思うしドンシャリではないので、心地よく聴くことが出来る。満足している。
【フィット感】AKGのK712と同等のフィット感があり、快適に聴くことが出来る。今はベロア調の物を使っている。
【外音遮断性】オープンエアーのヘッドホンに遮音性を求めてはいない。問題はない。
【音漏れ防止】オープンエアーのヘッドホンは音は漏れる、承知で購入したので問題はない。
【携帯性】家の中で使い持ち出すことは無いので、携帯性を求めていないので問題はない。
【総評】AKG K712との比較で、音に関してはほぼ同等でスッキリした音だとは思うが
価格差が大きい。二つを比較したらK712に価格でのアドバンテージがあるように思う。
PCからUSBでYamahaR-N1000Aに、音を出して聴いている。
CDは、MarantzCD6007⇒YamahaR-N1000Aで聴いている。
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- イヤホン・ヘッドホン
- 6件
- 0件
2025年1月26日 14:54 [1929224-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 4 |
---|---|
高音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
フィット感 | 5 |
外音遮断性 | 無評価 |
音漏れ防止 | 無評価 |
携帯性 | 無評価 |
全体はフラットで、低中高域の全域に渡り高い解像度。余計な響きも抑えられ、音のひとつひとつを正確に読み取れる。
音場はかなり広く、前後の表現はなく左右の定位が非常に明確。ステレオ音源を正確に聴き込むための優れた定位感。
本当に細かいことを言えば、低域はファブリックだとやや弱く、ベロアだとやや強い。ベロアだと低域の特にベース帯が持ち上がるので、聴覚上中高域にややマスクがかかる。ウォーム系への変化は特に高域はより柔らかくなり、リスニングには向くけれどミキシングには使いにくい。
高域は量感はフラットだけれど、ミキシングに使うには音が柔らかくやや分かりにくいというか、HD490で刺さらなくとも他で刺さる音にしてしまうかも知れない。
音場は広いけどhd800s程ではなく、ミキシングに全体感を捉えやすい程良さでMV1とほぼ同等。リスニング系のような前後感はなく、MV1のように360全方位の広がりもなく、良い意味で左右に特化していてミキシングに向いている。
高域の刺さりやノイズ確認はギラツキのある900stを使うとか、空間表現が優秀でHD490よりやや高域が聴きやすいmv1を併用するとか、細かい部分にはサブ機が欲しくなるものの、ミキシングのほとんどの工程で使いやすいバランスの良さはメイン機としてとても優秀。
重さも側圧も軽めで、長時間の作業でも疲れにくいのがまたとても良い。
音の傾向を捉えるときもフラットの基準として使える、信頼度の高い非常に優れたモニタヘッドホン。
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2024年12月8日 14:50 [1912118-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 4 |
---|---|
高音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
フィット感 | 5 |
外音遮断性 | 1 |
音漏れ防止 | 1 |
携帯性 | 3 |
一聴して「さすが」の一言です。
モニター用として非常にハイグレードなヘッドフォンと言えるかと思います。言ってみれば「絶妙な音」といったとことでしょうか。特筆すべき派手さはないものの、「聴きたい音がキチンと聴ける」という、モニターヘッドフォンに求められる最も重要な要素を過不足なく満たしてくれる感じです。
「解像度一辺倒」だとか、「フラットバランスであることにこだわり過ぎ」といった、一部のモニターヘッドフォンに見られがちな弊害を正しく避けています。
これは言葉で説明できるものではないので、実際に聴いてみてもらうしかないでしょうが、とにかく「腑に落ちる音」ということだけは言いたいと思います。
適度な(必要充分な)解像感を持ち、無駄に刺さらない充分な高域から、過剰にならないスッキリした低域までのバランスも適切で、全体を俯瞰して見るのに最適な音を持っています。また楽器などの音色の再現性にも優れており、特定の音色だけが突出して聴こえたり、一部の音色だけが曇って聴こえたりするようなこともありません。鮮やかな音は正しく鮮やかに聴けますし、おとなしい音色はキチンとおとなしく聴くことが出来ます。
モニター用のヘッドフォンとして最適な聴感を持っていると言えるでしょう。
ゼンハイザーでは長らくHD600がプロフェッショナルの間で高く評価されており、一度終売になったにも関わらず、再販を求める声が多数寄せられたことで復活したという経緯がありますが、このHD490PROと比較して「HD600の方が良い」というプロの評価が一定数あるように聞いています。
確かにHD600も素晴らしいヘッドフォンだと思いますが、HD490PROがHD600よりも劣るという評価には異を唱えたいところです。
私個人としては、HD600とHD490PROは同格と言うべきもので、これはユーザーの「好み」や「慣れ」の範疇に留まると思います。
即ち、以前から長らくHD600を使ってきた人だと、その音に慣れていることもあって「HD600の方が断然良い」ということになるのでしょうが、仮にHD600もHD490PROも未聴の人がこの両者を使ってみれば、どちらを選ぶかは完全に「人による」という結果になるだろうと思います。
要するに、どちらも素晴らしく「甲乙つけ難い」ヘッドフォンなんです。
HD600については、また改めてレビューを投稿するつもりです。
HD490PROは、2種類のイヤパッドを標準装備していますが、これを付け替えることで音質調整が可能になるという、ベイヤーのDT1990PROのような方針を採用しています。
何でも数千人規模のアンケート結果を受けて採用したもののようですが、これが存外有効です。事実、イヤパッドを交換することで、「劇的」とまでは言わないものの、それでも結構聴感が変わります。どちらのイヤパッドが自身の求める音に近いかをチェックして使いさえすれば、多くの人にとって大きな不満が出ることはないでしょう。
最新モデルということで細かな気配りも嬉しい所ですが、ただ実際のところ、それらのすべてが有効かと言われると微妙なところもあります。
例えば、眼鏡を掛けている人に対する配慮として、イヤパッドに眼鏡のツルが干渉しないような溝が設けられているとのことですが、これはウリとするには少々弱い気がします。私も眼鏡を掛けているのですが、正直装着感に関して、他のヘッドフォンと比べて、そこまで「眼鏡のツルが干渉しない」という部分を体感することは出来ませんでした。
また、ケーブルの一部のみカール加工を施して、ケーブルが引っ張られた時に衝撃を緩和するという仕様も、それ自体はそれなりに意味も効果もあるのでしょうが、やはり実感としては分かりにくい所です。
それらよりも大きく評価したいのは、左右のハウジングのどちらにもケーブルを付けることが出来るという「左右対称」の構造です。
この仕組みも決して珍しいものではなく、最近の機種では、例えばFOSTEXのT50RPmk4でも同様の仕組みが採用されていますが、実際に使用環境を考えた時、「ケーブルが右から出ていれば」とか「ケーブルは左出しの方が助かる」といった経験をしている人は少なくないのではないかと思います。特に音楽制作をする人にとっては、機材配置等から「ケーブルの生え出し位置」が問題になることも多いと思われます。そうした些細な不満にもキチンと対応してくれるモニターヘッドフォンというのは、まだまだ少数派です。
この仕様は、今後標準仕様として他メーカーでも採用してほしいところです。
実物を見た限りでは業務用としての堅牢性も充分に思われますし、ヘッドバンド部のクッションも交換対応可能だったり等、丁寧に設計されている感じがあって好感が持てます。
また個人的に、非常に細かな点での好印象なところは、ヘッドバンドの調整部(スライダー)が「カチッカチッ」と適度なクリック感があるところです。
私はスライダー部にクリック感のない「無段階調整可能」なタイプは好まないんですね。これは完全に個人的好みであって、中には逆に「クリックのある段階付の調整バンドは嫌」という人もいるでしょうが、私は「しっかりしたクリック感」が欲しいタイプの人間なんです。
クリック感にも強弱があるわけですが、私としては弱めのクリック感では不満が残ります。本機くらいの、ある程度までしっかりしたクリック感は欲しいところです。その意味で、本機などは私個人の好みにストレートで刺さってくれる優秀機と評したいところです。
今現在、モニターヘッドフォンとしてHD600をメインで使っている人が本機に買い替える必要があるか否かと言われると微妙なところかもしれませんが、今回新規にモニター用のヘッドフォンを導入したいと考えている方であれば、予算さえ都合がつくなら本機も選択肢に加えるべきでしょう。
世評では、上に書いたように「HD600の方が良い」という声もいくらかありますが、そうした声に影響されることなく、まっさらの状態で試聴してみてほしいと思います。もちろんHD600の音を知らない人なら、HD600も候補に入れるべきですが。
- 主な用途
- 音楽
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2024年7月30日 15:33 [1865967-2]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
高音の音質 | 4 |
低音の音質 | 5 |
フィット感 | 5 |
外音遮断性 | 1 |
音漏れ防止 | 1 |
携帯性 | 3 |
RTINGS.comでも高評価だったこのヘッドホンがずっと気になっており、
やっと購入することが出来たので、レビューしてみようと思います。
https://www.rtings.com/headphones/reviews/sennheiser/hd-490-pro
周波数特性がよくわかるので、見てみると面白いかもしれません。
(ここを見る方は、だいたいの方が知っているでしょうが(^^;)
【試聴環境】
PC ⇒ Amazon music ⇒ ZENDAC signature ⇒ ZECAN signature 6XX ⇒ 本機
【機材遍歴】
AKG K240 MKU
AKG K712 pro
HD 660 s2
TAGO STUDIO T3-01
Hifi Edition XS
DT 990 pro
DT 1990 pro
IE 100 pro etc...
【低音域】
★★★★★
開放型でこれがちゃんとあるのに驚きです。十分に出ています。
Producing padsとMixing padsがありますが、このパッドの違いが大きく出る音域だと思われます。
・Mixing pads
分解能がかなり良くなります。それと残響音というのでしょうか?それがかなり抑えられます。なにが言いたいかというと、鳴った音がすぐにスッと消えて、次の音が現れます。つまりそれぞれの音が完全に分離して聞こえてくるのです。所有しているどのヘッドホンでもこれは感じられなかったので、凄く驚きました。ミキシングパッドと言われるだけあります。どの楽器がどのタイミングでなっているか、かなり分かりやすく聞こえてきました。
・Producing pads
私としてはリスニング用パッドとして使っています。こちらの方が低音が良く出てます。
特にバスドラムの音域から、ベース低の音域までかなり立ち上がります。心地よいくらい、曲全体のベース音が上がるため、私は普段音楽を聴く場合は、こちらを使用しています。曲の印象が全く変わりますね。
その代わり低音の残響音は増えますが、普段聴きなれている他のヘッドホンやスピーカーの音は、こちらの音のように思えました。
【中音域】
★★★★★
ここも、気持ちよくなってくれますね。THEゼンハイザーという音。得意分野だけあって、ギター音、ストリングス音は心地よい音色です。全体のバランスも良く、歌を邪魔せず、かと言って主張しないわけでもなく、心地よく鳴ってくれます。
【高音域】
★★★★☆
他の方にも書かれていますが、刺さるギリギリの音くらいで抑えてくれるため、モニターヘッドホンとして長時間使用してても疲れにくいと思います。また、リスニングとしても十分満足できる質でした。
ですが、DT 1990 proのように高音域に中毒性があるヘッドホンと比べてしまうと、それは流石に抑えられています。でも、これはこれで安心感があり、私は気に入りました。
【フィット感】
★★★★★
まず、ヘッドホンの軽さに驚きました。かなり軽い部類に入るヘッドホンと思われます。
また、フィット感が凄い。私は頭が小さいほうですが、それでも側圧を感じられ耳を丁度良く覆ってくれます。ですが、締め付けられている感じもなく、私には丁度良かったです。
パッドが180度回転しますし、上下の高さも、ももちろん変えられます。耳の上下方向の角度も扇形に少し変わるようになっているので、かなりの方に合うように設計されていると思います。
【総評】
モニターヘッドホンとしては、かなりの優等生じゃないでしょうか。
聴き疲れしない構造とフィット感、また刺さりが少ない高音域。
分解能がかなりあり、また残響音が少なく、どの楽器がどのタイミングで鳴っているのか分かりやすい。
モニターヘッドホンに求められる要素を、かなり押さえていると思いました。
【追記】
eイヤホン様の方でHD490pro用のバランスケーブルを買ってみました。
(公式も発売するという記事を見かけましたが、いつになるのか分からなかったので。。。)
音の傾向はHPに記載がある通り、高音部分の抜け感が上がり、解像度もあがりました。
バランス化によるノイズ低減の効果?リケーブルというやつ?
構造上のことは分かりませんが、HD660S2で感じられたアンバランスとバランスの差くらい音質の差を感じられました。人によっては、こっちの方がいいという人もいるかもしれません。
参考になった20人(再レビュー後:20人)
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2024年4月27日 19:17 [1838077-2]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
高音の音質 | 4 |
低音の音質 | 5 |
フィット感 | 4 |
外音遮断性 | 無評価 |
音漏れ防止 | 無評価 |
携帯性 | 4 |
当方は、ゼンハイザーのヘッドホンでは、HD800S、HD660S2、HD650を所有しており、すっかりヘッドホン沼、ゼンハイザー沼にハマっています。本製品も、試聴したところ思いの外好感触で、購入してしまいました。
音質評価に際しては、アンプにティアック UD-505-Xを使用、ロスレスまたはハイレゾで、クラシック、ジャズ、ポップスなどをひと通り聴いています。
【デザイン】
実用本位でシンプルな見た目です。ハウジングはHD6**系ともHD5**系とも違ったシャープな造形で、個人的にゼンハイザーのヘッドホンの中でもかなり気に入っています。
【音質全般】
モニター用としては当然のことですが、フラット傾向な音です。帯域バランスのみならず、音色、音場、解像度などが良い意味ですべて平均的であり、音楽の全体像を把握しやすいです。
ただ、全体の音調はHD650やHD660S2に共通するような、重心の低さや落ち着きを感じさせるもので、こうした製品でも明らかにゼンハイザーらしさが貫かれています。
イヤーパッドは2種が付属。変えると音も装着感もかなり変わりますので、試聴される際は、お店に頼んで両方試すべきです。音の傾向は下記の通りです。
・Producing ear pads
デフォルトで装着されている、フカフカ、もっちりしたベロア素材のイヤーパッド。低音がよく出て、全体の音のまとまりを感じやすいです。どちらかといえばウォーム方向に寄った音になりますが、モニターヘッドホンの域から外れてしまうような眠い音にはなりません。上述した、HD6**系に近い音と感じられるのはこのイヤーパッドを装着した場合ですね。
・Mixing ear pads
さらさらした感触のファブリック素材のイヤーパッド。低音はほどほどとなり、全体の見通し、分離感が高まります。ミックス用と銘打っている通り、こちらの方がモニターヘッドホンらしいニュートラルサウンドになります。装着感も軽くなり、長時間の使用ならこちらの方が良いかな、と思います。
【高域〜中域の音質】
ゼンハイザー製品に共通する(HD8**系は除く)、あまり刺さらない、マイルドさを持った高音です。リスニング用として使う分には、この高域には安心感を覚える人が多いのではないでしょうか。
ただ、シンバル、ハイハットなど金物系の音の刺激が抑えられ、良識的な音にまとめられる傾向にあるため、スタジオワークで使う場合、今出ている音が刺さる音なのか否かを確認しづらい可能性があります。
オーケストラのヴァイオリン・セクションの抜けの良さは優秀で、音色的にはやはりHD6**系、特にHD660S2との近似を感じます。ボーカルは特にピックアップした感じにはならず、他の楽器と並列に、自然に定位します。
【低域の音質】
デフォルト(ベロア素材)のイヤーパッドを使用した場合は、開放型にしてはかなり低音が出てくれます。この低域もHD6**系に近い感触がありますが、解像感や分離感で優れています。
EDMなど、超低域を歯切れよく鳴らすような、昔では考えれられない音が今のスタジオワークでは作られます。このヘッドホンならその点も何ら問題ないと思います。もちろんリスニング用としても、この低音は魅力的です。
【フィット感】
HD6**系よりも側圧が弱く、やや軽い装着感です。ただし、ソニーのMDR-MV1やAKGのK7**系あたりと比べると圧はあります。ファブリック素材のイヤーパッドに変えると、肌触りや顔に触れる面積の関係か、幾分軽くなる印象です。
【ケーブルについて】
Plus版でない通常版には1.8mのものが付属。HD6**系と比べて細く柔らかいものです。スタジオワークでの取り回しや軽さを優先した結果でしょうか。
ヘッドホン側の付け根の一部分だけがカール状になっていることが特徴で、引っ張った際の安全につながっているようです。ただ、この部分が服や肩に接してタッチノイズの原因となる場合があり(開放型なので、それほど嫌な音にはなりませんが)、あまり良いものとは思えません。
バランス接続用のケーブルも発売予定とのことで、そちらはもう少し良い作りになってくれることを期待します。
【外音遮断性】
【音漏れ防止】
開放型なので評価対象外としますが、HD6**系より開口部の面積が広いため、音漏れはやや多めとなっています。
【携帯性】
スイーベルで平べったくすることができます。この価格帯の開放型ヘッドホンでは珍しく、他にはAustrian AudioのHi-X65があるくらいでしょうか。
【総評】
モニター用としてもリスニング用としても優秀で、汎用性の高いヘッドホンです。使っていて「ここは嫌だな」と思う部分が非常に少ないです。
ソニーMDR-MV1など、同価格帯の開放型ヘッドホンと比べる場合は、特徴的なゼンハイザー・サウンドが気に入るかどうかにかかっていると思います。
上述した通り、高域に関して、刺さってもいいから容赦なく出して欲しい、という場合は、本機はあまり適していません。ゼンハイザー特有の落ち着いた音調を持ったモニター系、という部分に価値を見いだせる人向けの製品です。
参考になった13人(再レビュー後:12人)
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2024年4月11日 10:57 [1833238-1]
満足度 | 4 |
---|
デザイン | 4 |
---|---|
高音の音質 | 4 |
低音の音質 | 4 |
フィット感 | 4 |
外音遮断性 | 1 |
音漏れ防止 | 1 |
携帯性 | 3 |
このヘッドフォンの最大の魅力は、分解能がよいことです。特に低音の振動が高音の再生に影響を及ぼさずすっきりと再生できます。Dawのトラック数が増えてきてモニターに困難を来す方に最適です。一応モニター用のヘッドフォンですが、リスニング用にも使えます。モニターにありがちな特に特徴のないつまらない音にはなっていません。
コードが左/右付け替えれますが、取り外しが結構難しいです。スポッとは抜けません。それからイアーパッドは、ネットの動画を見て取り外し方が分かりました。動画は外国の人のレビューで、実際に取り外していました。
また、何か気づいたら追記します。
参考になった48人
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2024年3月22日 06:04 [1824865-1]
満足度 | 4 |
---|
デザイン | 4 |
---|---|
高音の音質 | 5 |
低音の音質 | 4 |
フィット感 | 4 |
外音遮断性 | 2 |
音漏れ防止 | 2 |
携帯性 | 3 |
|
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|
---|---|---|
HD 490 PRO スイーベル1 |
HD 490 PRO スイーベル2 |
【デザイン】
ぱっと見は従来HDシリーズと比べるとカクカクした且つ厚みのあるデザインでちょっとゴツさを感じさせる。ヘッドバンドも金属感剥き出しである。
着脱式ケーブルはLR両方から引き出す事が出来、未使用端子はピッチリ嵌る違和感のないキャップを付けておける。
【低音の音質】【高音の音質】
HD 490 PROとの比較対象としてソニー MDR-MV1が考えられるが、低音の量感と音場の囲われ感ではMDR-MV1が上回っているように感じられる。でも解像感の高さとナチュラルさのバランスの落とし所はHD 490 PROが勝っているようである。
感度はそれほど高くはなく、出力が稼げるアンプでないと鳴らし難い。
【フィット感】
HD 490 PROのベロアのイヤーパッドはHD 400 PROと比べても深さがあって耳への当たりはほぼ無い。開口部も十分に余裕があるが、ズレ難さを考慮しているためかMDR-MV1と比べて装着感が軽いと感じる程では無い。
【外音遮断性】
外音遮断性で語るヘッドホンではなく、オープンエアーのためほぼ筒抜けで外音が入って来る。
【携帯性】
リファレンススタジオヘッドホンの位置付けなので小型化を意識している分けではないが、スイーベルは±90°なので好みの方向に廻して携帯ないしは首掛け出来る。
【機能性】
着脱式のケーブルは端子が4ピンのミニXLRでパチンとラッチされる。将来的にはバランスケーブルも発売されるようである。
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