『全てが快適水準にまとまったOPPOエントリースマホ！』 OPPO OPPO A79 5G ワイモバイル [グローグリーン] サクラアンチの桜餅さんのレビュー・評価

[サクラアンチの桜餅]

2024年5月8日 06:19 [1842618-1]

満足度	4

デザイン	3
携帯性	3
レスポンス	4
画面表示	4
バッテリー	5
カメラ	4

全てが快適水準にまとまったOPPOエントリースマホ！

AnTuTuベンチマークのスコア	Geekbench 6のCPUスコア	高台の病院の駐車場から風景を撮影(12.5MP 等倍)
高台の病院の駐車場から風景を撮影(12.5MP デジタル2倍)	高台の病院の駐車場から風景を撮影(108MP 超高解像度モード 等倍)	職場の食堂で撮影したラーメン(AIモード)

【デザイン】
○背面がプラスチック、側面フレームも樹脂にメタリックな塗装と正直高級感が高いわけでもないが、この価格帯のエントリー端末にデザイン性を求めるのは酷なため十分及第点だろう。(対抗製品のXiaomi Redmi 12 5Gはガラス背面)
○裸で使っている場合、落とすとサイドフレームの塗装が剥げたり、最悪割れる可能性も考えられるため、使い捨て感覚で使う人以外はTPUケースなどを付けた方が無難。背面パネルも分解画像から見ても厚くないため、突いたりすると痕が残ってしまう可能性もあるため注意。
○最初から貼ってある樹脂製の保護フィルムや背面カバーはプラスチックなためチリやホコリが付着しやすいためこの点も注意が必要。

【携帯性】
○本機は6.7インチの大画面を有しているため、同じ画面サイズの他端末と同様に大きめだが、厚みはそれほど無いため持ち運ぶうえで問題になることはまず無いだろう。
○重さは193gと画面サイズの割にはそれほど重く無いため、面積的にも重心が分散していて手が疲れることはあまりないと感じた。

【レスポンス】
○Dimensity 6020はGalaxy A23やAQUOS wish3などに搭載されているDimensity 700の焼き直し(リネーム)品ではあるが、AnTuTuベンチマーク等のスコアではSnapdragon 4 Gen 2やHelio G99などと同等の約40万点をマークしているため、新世代エントリーSoCといった立ち位置に位置するものと思われる。
○RAMは4GBしかないが、ストレージの一部(4GBまで)をメモリとして増設することも可能。気休め程度ではある。
○Google CromeやYouTube、XなどのSNSアプリを利用している際は、90Hzディスプレイなこともあり非常に軽快に動いていたため、エントリークラスの端末としては十分すぎる動作だろう。
○音ゲーとしてプロセカを試してみたが垂直同期をオフにして軽量設定、高FPS設定でもプレイ可能だった。
○ウマ娘などの3Dゲームも試したが、育成パートとライブ程度なら普通にプレイ可能な印象であった。UAFシナリオ決勝の演出はエフェクトの関係上カクカクした動作ではあったが、操作ミスなどには繋がらない部分のため特に問題は無いだろう。当たり前ではあるが高品質化表示には非対応。

【画面表示】
○大型な6.7インチのDCI-P3対応の90Hz液晶ディスプレイを備えている。2400×1080という一般的な解像度であり、色味や視野角についてもエントリークラスの端末としては優れた品質であると言える。
○同価格帯で同等の性能のモデルにはXiaomi Redmi 12 5Gが存在するが、これと比べても本機のディスプレイは最大輝度や視野角、色味などにおいて全体的に優れており、製品ページにもある通りOPPO品質の高さが窺える。
○あまり触れられてはいないが、タッチサンプリングレートについても180Hzをサポートしている。

【バッテリー】
○SoCがDimensity 6020とエントリークラスな性能であることからも発熱しにくくバッテリーをあまり消費しないため、電池持ちはかなり良い部類だと感じる。
○デフォルトのモード以外に、「省エネモード」「超省エネモード」「高パフォーマンスモード」の3つがあり、普段は省エネモード、ゲームプレイ時は高パフォーマンスモードに切り替えるといった使用方法が無難だろう。
○余談だがAndroid端末で画面を上から下にスワイプすると出てくるメニューに省エネモードのタイルを配置できるため、設定しておくと1タップで呼び出せて便利だ。
○上位モデルのReno 9Aが対応していない33W充電にも対応している。

【カメラ】
○一言で言うとスチル専用スマホといった感じ。
○50MP(メイン)と2MP(深度)のセンサーを備えており、静止画においては標準時は12.5MP(4in1ピクセルビニング)での撮影、「超高解像度」モードをオンにすることで108MP(1倍)、50MP(デジタル2倍)の撮影も可能。
○超高解像度モードで108MPになるのは恐らくAI超解像技術を利用しているものと思われる。
○AnTuTuベンチマーク上でのセンサーサイズは1/2.74型となっていた。
○静止画での色味や解像感についても1/2.74型と仮定すればかなり善戦しており、サッとポケットから取り出して撮影する分には何ら問題の無い写りといえる。
○超高解像度モードを使えばトリミングに十分な108MPの画像を得られるため、望遠レンズが無くてもそれほど困ることは無いと感じる。
○食べ物はAIモードをONにすると自然に写る印象。
○動画についてはオマケ機能と考えた方が良いだろう。手ぶれ補正はかなり頑張っているが、1080pの30FPS撮影のみの対応なため、本機をサブスマホとして使っている人なら緊急用といった感じ。
○完全に使えない機能では無いが、動画撮影においては微妙と言えるだろう。

【オーディオ】(独自項目)
○エントリークラスの端末としては珍しくステレオスピーカーを搭載しており、これは上位モデルのReno 7A/9Aがモノラルスピーカーなことを考えるとかなり評価できるポイントだろう。
○Xperiaのように左右均等な音が出ることは無いが、絶対音量はMAXの100%でも大きく、300%の音量までブーストできる「ウルトラボリュームモード」なるものに対応しているが、音が大きくなる分より低域がスカスカになるので用途は限られるが、面白い機能といえる。
○3.5mmジャックもついており、有線・無線関係なくイヤホンを使うことができる。BluetoothコーデックはSBC/AAC/LDAC/aptXなど主要なものには対応している。

【総評】
○価格的にはMNPを利用すると一括1円が射程圏内になるエントリー端末だが、全ての項目において一定の快適に使用できる水準を満たしており、2〜3万円台のエントリー端末でこのクオリティを出せるのは流石OPPOと言えるだろう。
○6.7インチの大画面とエントリー端末随一のステレオスピーカーという特徴から、動画視聴用端末としてはかなり適正が高いと感じた。
○本端末は性能や見た目ではなく、ユーザーエクスペリエンス(使い心地)に重きを置いた端末であり、通常用途では軽快に動作することと安価であるため、OPPO端末が気になる人は一度試してみてはいかがだろうか。