『ユニークかつ高機能を求める方に！』 ANKER Nano Power Bank (30W Built-In USB-C Cable) A1259031 [グレイッシュブルー] 鴻池賢三さんのレビュー・評価

[鴻池賢三]

2024年8月13日 15:55 [1873890-1]

満足度	5

駆動時間	5
充電時間	5
発熱性	5
携帯性	5
耐久性	無評価

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

ユニークかつ高機能を求める方に！

デザインと質感のご参考に。	生え出しのUSB Type-Cケースブルはストラップと兼用。ユニーク！	ディスプレイ搭載。表示時のみ浮かび上がるデザイン面での工夫も！

メーカーからサンプル機（メディア用）をお借りしてのレビューです。
残量や概算時間が分かるディスプレイと、ストラップ兼用のUSB Type-Cケーブル（生え出し）が特徴の製品です。

【駆動時間】
容量は10000mAhで、標準的なスマホなら約2回フル充電可能です。
給電時もバッテリー残量と、概算の駆動時間が表示できます。消費電力の変動が大きい機器に給電しているときは参考になりませんが、LEDライトやファンなどであれば、その利用状態でおおよそ何時間利用できるか分かるので、便利な場合もあると思います。

【充電時間】
出力が30W以上のAC/DCアダプターを用い、実際に0%から100%まで充電したところ、2時間15分かかりました。ただし、80%を超えたあたりから電流を抑えて充電速度を遅くするので、80%までは1時間50分、90%までは1時間54分といった具合。実用上、100%にこだわらなければ、2時間弱くらいで満充電できると考えれば良いでしょう。
0%に近い時は30W充電ができるので高速です。0%から50%充電は、発熱抑制のためか、一時10W程度に抑えられる場面がありましたが、所要時間は約1時間でした。
充電時もディスプレイに残量と満充電までの概算時間が表示されます。電流は状況に応じてコントロールされるので、時間はあまり参考になりませんが、充電状況が「%」と円グラフで確認できるのは安心感があります。

【発熱性】
測定しました。室温30℃の環境で、30W充電がしばらく続いた際、最も熱くなる部分は44℃でした。発熱によって電流制限がされるようで、満充電まで概ね40℃くらい。温かく感じますが、熱く危険な感は無く、安心して充電できました。

【携帯性】
容量が10000mAhの製品としてはまずまずコンパクトに感じます。生え出しのUSB Type-Cがストラップとしても使えるのはユニークで、携帯性は良好に感じます。

【耐久性】
短期間の試用で確認できていませんが、生え出しのUSB Type-Cケースブルをストラップとして利用するのは少し不安です。Anker製品は実績から一定の信頼性が置け、耐久性の面で問題が無いように設計および製造されているものと思いますが、一般的に電気が通るケーブルにストレスが掛けるような使い方は推奨されませんので、少しモヤモヤします。

【総評】
外観はミラーのようで、ディスプレイは表示時のみ浮かび上がるなど、こだわりを感じます。生え出しのUSB Type-Cは充電と給電の両方に使え、ケーブルを携帯し忘れることも無し。ユニークかつ実用的な良い製品だと思います。