『軽いけどHS40くらいまで適正がある』 キャロウェイ PARADYM MAX FAST ドライバー [SPEEDER NX 40 for Callaway フレックス：R ロフト：10.5] 今野一哉さんのレビュー・評価

[今野一哉]

2023年3月6日 13:45 [1689836-1]

満足度	4

デザイン	4
打感	4
飛距離	5
弾道	4
方向性	5
球の捕まり	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

軽いけどHS40くらいまで適正がある

MAX FASTは、4モデル出たパラダイム ドライバーのなかでいちばん軽いモデルです。
しかし、単に軽いことだけが長所ではありません。

※基本的な特徴や進化のポイント、【デザイン】【打感】【飛距離】【方向性】は、
PARADYM ドライバー [VENTUS TR 5 for Callaway フレックス：S ロフト：10.5]
の私のユーザーレビューをご覧ください。

【弾道】【球の捕まり】
MAX FASTで特筆する点は、この2項目。軽量になったぶん、ヘッドスピードが上がる。ヘッドスピードが上がったぶんだけ、ボールの捕まりと弾道が高くなります。
兄弟モデルの「X」よりも捕まりがいいドローバイアスヘッドなので、万年スライサーはこちらのモデルのほうが合う気がします。
ボールの捕まりがよくなって弾道がドローになると、打球は低くなる傾向があるのに、打ち出し角が下がらない。9.5度までラインナップしているのは、ボールが高く上がる、上がりすぎるゴルファーのためでしょう。そのくらい高弾道を楽に出していけますが、それでもボールが上がらない、スライスが出てしまうゴルファーは受注生産になってしまいますが12.0度をチョイス。ロフトアップでボールの捕まりもさらによくなりますからね。

【総評】
このモデルは、ローグSTシリーズでも、弾道を調整できるカチャカチャがついていない。ネックに調整機能ぶんのウエイトも省くという軽量化、そして「この仕様で打ってください」という完成度の高さの表れだと思います。
単に軽いから速く振れるのではなく、振りやすさもひとつの長所で、進化したテクノロジーと相まって飛距離がさらに伸びるドライバーになっています。
シャフトフレックスが「S」まであるのもこのドライバーが軽量でもヘッドスピード40m/sくらいまで適正を示しているのではないでしょうか。軽いけどハード目となる9.5度・Sの仕様は、いろいろ打ったけど合わなかった、というゴルファーの救世主になるポテンシャルをもっています。