『仕事で使えるポテンシャルを持つカメラ。空間表現力はイマイチ。』 Xiaomi Xiaomi 12T Pro SIMフリー [ブルー] 多賀一晃さんのレビュー・評価

Xiaomi 12T Pro SIMフリー [ブルー]

最安価格(税込): ¥88,000〜 登録価格一覧(23店舗)
発売日:2022年12月16日

キャリア:SIMフリー OS種類:MIUI 13(Android 12) 販売時期:2022年冬モデル 画面サイズ:6.7インチ 内蔵メモリ:ROM 128GB RAM 8GB バッテリー容量:5000mAh Xiaomi 12T Pro SIMフリー [ブルー]のスペック・仕様

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多賀一晃さん

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プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。

主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む

満足度4
デザイン5
携帯性4
レスポンス4
画面表示5
バッテリー5
カメラ4

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仕事で使えるポテンシャルを持つカメラ。空間表現力はイマイチ。
別機種12T PROカメラ部。広角、超広角、マクロのカメラが並ぶ。
機種不明約15メートル先の発表者をスマホで撮影。
別機種約15メートル先の発表者をミラーレス一眼で撮影。前ボケしている。

12T PROカメラ部。広角、超広角、マクロのカメラが並ぶ。

約15メートル先の発表者をスマホで撮影。

約15メートル先の発表者をミラーレス一眼で撮影。前ボケしている。

別機種ケーブルをスマホで接写。はっきりとではないが、全ての端子形状がわかる。
別機種ミラーレス一眼で接写。一部端子の毛状が分かりにくい。
機種不明スマホで撮影。東京の川とは思えない、鮮やかな青。加工はしていない。

ケーブルをスマホで接写。はっきりとではないが、全ての端子形状がわかる。

ミラーレス一眼で接写。一部端子の毛状が分かりにくい。

スマホで撮影。東京の川とは思えない、鮮やかな青。加工はしていない。

ここ一年で、スマートホン(以下スマホ)のカメラは大いに進化した。カメラ以外改良する部分がなくなったからかも知れないしかし、そのため、スマホは今までにない価格高騰になった。要するに、今までのスマートホンの価格に、コンデジの価格を上乗せしたと言っても良い。
元々写真は、光の芸術。レンズ口径が大きい方が有利。スマホの写真は、ちゃんとしたデジカメに叶わないはずだったが、補正技術が発達するに従い、そうは思えなくなった。
ここ数年、コンパクトデジカメ(以降コンデジ)の数量はオチに落ちている。
代わりに、ミラーレス一眼の初心者キットの値を下げて、数量を補填している。

デジカメ用のカメラモジュールは、基本カメラメーカーから供給されているが、全部をスマホで置き換えても良いのか? ミラーレス一眼は同じ憂き目に会うことはないのか?

今までになく、シャッターが切られ続ける時代、本当にスマホだけで良いのだろうか?
と言いながらも、「軽い」という魅力に勝てず、私の写真の90%を占める、取材、ブツ撮りの撮影をスマホだけで済ませることはできないかと、考え続けている。

このため、シャオミの12T PROをメーカーから借り出し、一月使用、ミラーレス一眼と写真を比較してみた。

取材で必要なのは、発表会時後ろの席でも写真が撮れる「望遠」機能、近くでもキレイに撮れる「接写」機能、そして製品の機能と魅力をユーザーに示すこと。「露出」「色彩」などが関わってくる。

色々試してみて、最も差が出たのは、「被写体深度」。被写体深度とは、ピントがあっているように見える範囲のこと。通常のカメラでは、目に近く設定されている。目のピント合わせのスムーズさと追従性はすごいので、余り気にする人はいないが、実は、結構狭い。特に、集中したっときは、なぜ見えなかったのだろうかと思うほど狭い。今、集中するから狭いような書き方をしているが、これは狭いから集中できているとも言える。

例えば、200ミリ望遠、スマホで言う10倍で比較してみた。ある発表会上の一幕だ。ミラーレス一眼は、その人を浮き立たせるように、前後がボケる。一方、スマホの方は、聴衆の頭がよくわかる。どちらが人間に近いかと言われると、ミラーレス一丸だが、発表会に関して言えば、どの位のホールに、どの位の人数を集めて発表されるかは重要ではない。どんな人が、どんな表情で、話をしているかが分かればいい。場合によってはトリミングして使うので、決定的な差にはならない。

これは接写でも同じ。スマホの方は、被写体深度が深いので、離れた端子でも大体の形状がわかる。一方被写体深度が浅いミラーレスは、ボケる。私の仕事だと、少ない写真で、よりわかりやすいのが良いので、スマホ写真の方が使いやすい。

スマホが背景のボケの少ない漫画の一コマのような感じなら、ミラーレス一眼ば遠近法の整った絵画というと分かりやすいだろうか?

また、シャオミの12T PROは、色彩も強い。特に室内での写真は、日光下より圧倒的に光量が足らない。それに対しても強く色を載せる。風景だと色がキツすぎるくらいだ。小名木川にかかるドラマ撮影などに使われるクローバー橋を撮影してみた。小名木川は、江戸時代からある運河で、水門がいくつもあり、流れはほぼない。当然綺麗ではない。快晴。空の色を映し、青が強かったとしても強すぎる。

にしても、仕事用としては好都合なことが多く、十分使えることがわかった。

一方旅行には、空間表現力の高い、ミラーレス一眼の方が後悔しないだろう。スナップショットはともなく、風景を切り取るなど、空間表現力の差はまだまだある。写真で、自分の心象を表現したい人は、スマホではなく、きちんとしたカメラを手に入れた方がベターだ。

シャオミの12T PROを購入、メインカメラとしても使いたいかというと、ちょっと待った状態だ。というのは、薄すぎて、ホールドしにくいのだ。付属している透明ケースを付けてもそんな感じだった。ホールドしにくいということは、構図も甘くなるし、手ブレもしやすくなる。あとで補正できるにせよ、元の写真が悪すぎると補正の施しようのないこともあるし、何より時間がかかる。撮ったものがそのまま使えるのも重要なことだ。ただしこれは、仕事で、何枚も撮影する時の話。日に数枚のスナップショットなら、何ら問題はない。


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