『トースト機能も充実！全方位にグレードアップした上位モデル』 クイジナート TOA-38SJ [シルバー] 神野恵美さんのレビュー・評価

[神野恵美]

2022年10月31日 18:32 [1639192-1]

満足度	4

デザイン	5
使いやすさ	4
焼き上がり	5
手入れのしやすさ	4
サイズ	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

トースト機能も充実！全方位にグレードアップした上位モデル

庫内。上3本、下2本の計5本の石英管を装備する	側面	下部にスチーム用トレーを搭載。その下にはパン屑トレーも
4つのダイヤルで構成される操作部	エアフライ機能で調理した鶏のから揚げ。かなりの量の油が落ちている	調理の一例。付属のグリルコンテナを活用してメニューのバリエーションがより豊かに

クイジナートのオーブントースターの新製品。9月上旬に行われたメーカー主催の体験会でチェックした後、サンプル機を試用。

同社のオーブントースターとしては上位モデルの位置づけとなる。庫内天面に大型ファンを搭載し、パワフルな熱風を効率的に庫内循環させて、短時間でムラなく食材を加熱できる設計を採用している。オーブントースターというよりもコンベクションオーブンと言ったほうが適切。従来機よりも性能がアップした本モデルは、「エアフライ オーブントースター」と製品名が改められている。

本体サイズは幅37.5x奥行35.5x高さ31センチ。他のモデルよりも大きいものの、食パン4枚、24センチのピザが焼ける庫内サイズだ。調理に合わせてラックの設置場所を上段と下段に変えられる構造が新たに採用されており、下段設置時の庫内の高さは9センチとなり、高さのある食材のオーブン料理にも対応できるようになった。

定格消費電力1450W。庫内ヒーターは、上が石英管×3本（1300W）、下が石英管×2本（700W）の計5本を装備している。

スチーム用トレーを搭載したのも新モデルの特長。"熱風ファン"機能のあり/なしに加えて、スチームで水分を補う「スチーム」機能のあり/なしも設定できるようになり、組み合わせにより、冷凍食パンやアレンジトーストなど4通りのトースト機能が利用できるように充実した。

操作部はダイヤル式を採用。「調理モード」「温度」「タイマー」「トースト専用タイマー」の4つの設定ダイヤルを備える。「調理モード」では、料理の保温に適した「WARM」、オーブン料理全般に適した「GRILL」「BAKE」、エアフライ料理や揚げ物の温め直しに適した「AIR FRY」、冷凍食パンのトーストなどに適した「TOAST＋FAN」、パンのトーストなどに適した「TOAST」の6モードを設定できる。「温度」は、90〜230℃の設定が可能だ。

新たに「グリルコンテナ」が付属しているのもポイント。耐熱性のノンスティックコーティング加工が施されたトップ、ボックスから成る調理容器で、蓋をしたセットで使える他、それぞれ単体でも使用できるのがユニーク。調理容器としてだけでなく、そのまま食卓に出せるテーブルウェアとしても使えるスグレモノだ。

他の製品よりも秀でた本製品の特長は、やはりエアフライの機能だ。油で揚げずに強力な熱風で食材を焼き上げるので、ヘルシーかつ油の節約にもなる。揚げ物の温め直しも優秀で、揚げたてのような食感に復活すると同時に余分な油を落としてくれるのもうれしい。

従来モデルに比べると上位モデルということもあり、価格はアップしてしまうが、それでも3万円以下。いわゆる高級トースターと呼ばれるジャンルの商品だが、競合製品に比べると多機能でコスパが高い。スタイリッシュなデザインもキッチン映えしてちょっとテンションが上がる。