CL-HB922
- 「電気集じん式」と「静電NEOHフィルター」の2つの集じん方式を組み合わせたハイブリッド式空気清浄機。約0.03μmの微粒子もキャッチする。
- 本体下に開いたワイドな吸込口により、4方向から空気をしっかり吸引し、すみずみまできれいな空気を送る。
- 交換が楽にできる「カンタン取替えプレフィルター」を装備。静音設計を採用し、弱運転時の運転音は15dB。

プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。
主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む
2022年10月31日 11:25 [1638923-1]
満足度 | 4 |
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デザイン | 4 |
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使いやすさ | 5 |
清浄能力 | 5 |
脱臭能力 | 5 |
静音性 | 5 |
サイズ | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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本体。高さに対して、設置面積がある。ちょっとずんぐりした印象。 |
リアパネルを開けたところ。積層するフィルターが見える。 |
静電吸着させるプラズマユニット。ダイニチの十八番技術。 |
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静電NEOHフィルター。HEPA同等。使い捨て前提。 |
活性炭脱臭フィルター。こちらも使い捨て前提。 |
コンソール。操作ボタンは少ない。 |
ダイニチ工業。新潟県にある日本メーカーで、暖房機器、空調家電を中心に商品展開している。このメーカーの面白さは、とにかく「真っ正直」なところだ。例えば、空気清浄機。同社は以前 空気清浄機を販売していた。しかし空調のニーズもどんどん変わります。このため主要技術が変わることもしばしば。同社は、電気吸着をメインに、空気清浄機を作っていたが、花粉症などが流行したために、窓明け換気、人の出入りの度に入ってくる花粉を一気に除去することが当たり前になりました。電気吸着は、この一気にが苦手です。このため。ダイニチは一旦、空気清浄機から撤退した。
口で言うと、撤退は潔いように感じますが、実際はとても大変です。余程のことがない限り、これで撤退しますと言うメーカーの製品はユーザーに届きません。要するに売れないと言うことです。しかも、やり直すとき、店の棚をまた新規に取りに行かなければならないなど、いろいろな手間がかかります。
このため、ユーザーのことを考えなければ、イマイチの製品でも市場に出し続けるメーカーは多いのです。しかし、ダイニチはユーザーに合わないものは渡せないとして、生産中止したのである。ユーザーとしては、そんな愚直なメーカーと付き合いたいと思うのではないだろうか。
ちなみに、暖房器具は火事の原因になるため、リコールが割と多い。しかし、ダイニチは、過去リコールを行っていない。品質にこだわり、国内生産にこだわったからだ。そう、ダイニチ工業は古き良き日本の会社と言える。
そんなメーカーの空気清浄機への再参入モデル。それがCL-HB922だ。
今回のモデルの特徴はハイブリッド式であること。フィルターでのトラップと、静電吸着を巧みに合わせたモデルだ。もともとダイニチの十八番技術は静電吸着。しかし花粉も含め、非常に短い時間で、ほとんどの浮遊物を取り去る必要性が出てきた。これは、気流を起こし、空気を次々浄化していく、フィルター型の得意技だ。が、フィルターはサイズにより取りにくいもの、取れないものが存在する。サイズによらず、浮遊物を吸着さるなら、静電吸着方式の方が有利。ただし、フィルター式より時間がかかる。両方式共に一長一短あるが、人間の出入り、もしくは窓開け換気により外から持ち込まれた汚れを一気に取り去るには、フィルター式の方が有利であり、今では、フィルター方式が標準化している。
さて、晴天吸着方式で頑張っていたダイニチは一旦、空清を諦めたが、フィルターを使いこなして、ハイブリッド化で他社との差別化を図ったわけだ。メーカーより貸し出してもらいテストしてみた。
メーカーは、「コンパクト」を売りにしているが、高さはともかく設置面積はそれなりの大きさ。というのは、フィルターを縦に並べた構造を採用したためだ。この構造のメリットは、床ギリギリの空気まで清浄化できる点だ。空気清浄機の雰囲気は「やぐら」。下から入った空気は、プレフィルター、電気集塵、静電NEOフィルター、活性炭脱臭フィルターを通り上から外へ出る。
他にもCL-HB922のメリットはある。電気集塵以外のフィルターを使い捨てにしたことだ。今の時代、目に見えない汚染で困っていますということが実に多い。花粉症の花粉、アレルギーの原因となるハウスダスト、そしてインフルエンザ、コロナなどのウイルス。これらは触ると再度飛び散り、二次汚染を起こす可能性がある。ベストなのは廃棄だ。ダイニチは加湿器でも洗い再使用ではなく、取り替えを行なっている。カビ防止のためだ。同様の考えを空気清浄機にも取り入れたわけだ。また、期間も明確になっている。プレフィルターが4ヶ月、他のフィルターは2年に1度。
次にすごいと思うのは静音性。確かに、汚れた空気が入ってきたときは、一時的に強とかになるが、空気がきれいになるとすぐさま平常運転。これが実に静かなのだ。ファンが大きい上に、設計が上手いのだろう。睡眠を妨げることはない。
自動で使う分には、良い感じの空気清浄機と言える。
一方、問題点もある。しおれはIoT化がなされていないことだ。今のモデルの良いものは、IoT化がされており、センサーのデーターを数値確認することができる。また、多くの場合、1ヶ月ほど記録ができるようになっている。これができると、どうして空気が汚れたのかがよくわかる。それを元に、やり方をより良い方へ直すことができる。
空気清浄機が必需品とされる今、よりよい生活を手繰り寄せることができる仕様だともっと嬉しい。
また、使い方で一つ注意した方がいいところがある。静電NEOフィルターだ。静電をフィルター繊維に打ち込むことは技術的に確立されている。目が粗くても静電で浮遊物引き寄せる。つまり、ちょっと目の粗い安価フィルターでも高価な目の細かい高性能フィルター同等の性能になる。安価にフィルターを変えられるように考えたダイニチの心尽くしだ。しかし、多くの場合、この静電はアルコールに弱い。フィルター性能が落ちる可能性があるのだ。
昨今、指先をアルコールで洗浄することが多いが、できれば、アルコールは空気清浄機は別室で使って欲しい。また、アルコールで筐体を拭くなどは避けたい。
いろいろな側面はあるが、総じて良い空清。取説を読んで、うまく付き合いたいモデルだ。
参考になった18人
「CL-HB922」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2022年10月31日 11:25 |
空気清浄機
(最近3年以内の発売・登録)






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(空気清浄機 > KC-J50-H [グレー系])4
関口 寿 さん
(空気清浄機)
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