『IoTはないが、丁寧に作られたモデル。なかなか使える。』 象印 EVERINO ES-GT26-BM [スレートブラック] 多賀一晃さんのレビュー・評価

[多賀一晃]

2023年2月28日 22:57 [1687369-1]

満足度	5

デザイン	5
使いやすさ	5
パワー	5
静音性	4
サイズ	4
手入れのしやすさ	5
機能・メニュー	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

IoTはないが、丁寧に作られたモデル。なかなか使える。

本体。黒の存在感、半端ではない。	庫内。完全フラット型。ざらりとした感触。	コンソールは横。かなり使いやすい。
表示。メニュー順、何で料理すべきかなどが分かる。	セラミック製のの角皿。表面に強い刷毛目があり、洗いやすい。	耐熱性ガラスボール。これが付いているとは思わなかった。

象印が新しく参入した、オーブンレンジ分野。しかし、初めてとは思えない、威風堂々の風格をもつモデル。
とは言っても、仕様は初心者歓迎。セラミック製の角皿はともかく、耐熱ガラス製の浅底ボールまで付いているのはびっくりした。しかも手を火傷しないように、ゴムバンドまでされている。個人的には、フタがあった方が便利だと思うのだが、フタはなく必要に応じてラップを使う仕様になっている。耐熱ボールは種類が多いが、調理で使いやすいのは、浅底ボールがあれば、なんとかなる。

なんとかなるといえば、このオーブンレンジ自体が、なんしかしてみせるという雰囲気を出している。大ぶりに感じられる作りなのだが、いい意味で安心できる、いわゆる「大大黒柱」のような、任せておけといっている感じがする。事実、一つ一つの機能が的確で、安心して使える。

その一方、言葉の使い方は独特。「レジグリ」（レンジ機能の次にグリル機能を使う0、「うきレジ」（食材を庫内で浮かせて（角皿下部のレールに取りつけ）調理。あたた、めムラを抑える）、「サクレジ」（買ってきたコロッケや天ぷらなども揚げたての様にサクッと美味しく温める）など、いろいろ使われている。まぁ、これはすぐ慣れる。外観のド安定な感じに対して、より使いやすくしようと、しているのがよくわかる。また、サクレジは、結構、面倒。よく問題にされる部分だ。が、真面目に取り組んでいるメーカーは少ない。

また、自動メニューの時も、自分は心得ているから、勝手にやるぜという感じの表示が多い今、ここまで料理していることがよくわかる表示になっている。今の時代、自動メニューの多さ＝そのモデルの価値というところがある。このため、自動で何をしているのか、察知されないようにしてあることが多いが、このモデルは、何をしているのかは、わかる様にしてある。

IoTこそ付いていないが、中身は充実。それでいて売価５万円を切る。置くスペースさえあれば、買ってもいいかなと思う。