『入門機としての要件を一通り満足。輝度3000lmはお値段以上の価値』 BenQ X3000i 西川善司さんのレビュー・評価

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パネルタイプ:DLP アスペクト比:16:9 最大輝度:3000ルーメン 対応解像度規格:VGA〜4K X3000iのスペック・仕様

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X3000iBenQ

最安価格(税込):¥279,720 (前週比:+18,801円↑) 発売日:2022年 3月30日

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西川善司さん

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プロフィールテクニカルジャーナリストの西川善司です。
パソコン、IT全般、半導体技術、グラフィックス技術、ゲーム開発技術、ゲームそのもの、映像技術、映画コンテンツ、自動車とその関連技術、家電製品など、幅広く取材して各メディアに記事を寄稿しています。…続きを読む

満足度5
デザイン5
発色・明るさ5
シャープさ5
調整機能3
静音性4
サイズ5

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入門機としての要件を一通り満足。輝度3000lmはお値段以上の価値

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その他
X3000iの疑似4K表示を20倍スローで撮影した映像(GameWatchのレビューでは非掲載だった映像になる)

オンシェルフ設置のイメージ。本体後部に装着されているのが付属の天地逆転設置用脚部

Android TVモジュールが付属。本体のみで動画配信コンテンツを楽しむこともできる。

付属リモコンは本体の操作のみならず、Andorid TV操作にも対応。自然言語操作にも対応

HDMIは2系統配備。右端の緑のアナログ音声出力端子はヘッドフォン接続にも利用可

cinemaモードの光スペクトラム。RGB-LED光源のスペクトラムのピークと分離感は良好だ

疑似4K表示時の入力遅延は実測で16.7ms。FHD/240Hz時の入力遅延は公称値は4.16ms

 X3000iについては、既にインプレスのGameWatchのタイアップ記事で取り扱っているが、GameWatchでのタイアップ記事では、掲載媒体がゲーム系ということもあって、ゲーミングプロジェクター製品としてのアピールに終始していた。

■インプレスGameWatchでのフルレビュー記事
https://game.watch.impress.co.jp/docs/kikaku/1395216.html

 そこで、価格COMにおいては、一般的なプロジェクター製品レビューの視点を綴ることにする。
 なお、この価格COMのレビュー寄稿は、予めBENQ日本支社とGameWatch編集部の両方からの許諾を頂いていることを明記しておく。

▼見た目とデザイン、そして疑似天釣り/オンシェルフ設置について
本体サイズはW272mm×H207mm×D259mm。設置面積的には14インチ画面サイズのノートパソコンと同じくらい。高さは20cmはあるのでテーブルの上に置くとそれなりに存在感はある。
その見映えは「角の取れたラウンドキューブ型」という表現が的を射ているかと思う。

さて、本機は、通常は台の上に置いて使う「台置き設置」が基本スタイルとなっているが、実は、このラウンドキューブデザインは、「疑似天釣り設置」あるいは「オンシェルフ設置」と呼ばれる、応用設置スタイルに配慮したことにも関連がある。
 
この「オンシェルフ設置」とは、その部屋の最後部に設置してある棚の最上部天板に、プロジェクタ本体を天地逆転させて設置する方式をいう。天地逆転させての投射はほぼ全てのプロジェクタ製品が対応してはいるが、「天地逆転させてわざわざ台に置く」ことに対応した製品は少数派だ。

 セクシーな抑揚に満ちた形状では、天地逆転すると傾いてしまう。しかし、X3000iのようなキューブ形状ならばそうした心配はないのだ。

 では、この設置法に、何の意味があるのか。
 筆者は、以下のようなメリットが享受できると考えている。

●部屋の最後部に設置できるため投射距離を稼げる
→狭い部屋でも大画面が得やすい
→設置の際にテーブルを占有しないので、テーブルをテーブルとして使い続けられる

●プロジェクタ本体を天吊り設置のように常設しやすい
→使う時の事前準備や後片付けの必要もなく、使いっぱなしにできる

●高い位置に設置することになるので、投射映像を遮る遮蔽物を避けられる
→ソファから立ち上がっても映像に自分の影が映らない

 X3000iの場合、天地逆転設置させた場合にも、ある程度の高さ調整が行えるよう「天地逆転設置時のため専用の後付け脚部」まで付属してくる。
 GameWatchの記事掲載後に「天地逆転させて設置したら映像は下向きに投射されないか」という質問があったが「その通り」である。だからこそ、棚の一番上、高いところに設置するのだ。そのあたりの理屈は通常の天吊り設置と同じである。

▼RGB-LED光源システムで発色は良好。上位機を食うほどの3000ルーメンの高輝度性能
 X3000iは、プロジェクタ製品としては入門機に属するモデルだ。
 ただし、スペック自体はかなり贅沢で、上位機種に迫る部分も多い。

 まずは、プロジェクタ製品のスペックで最重要項目である輝度性能が、最大3000ルーメンだということ。一般的なホームシアター機が2000ルーメンであることを考えると相当に明るい。最近、CM等で目にする、天井の電気照明に換装して使えるシーリングプロジェター製品群は1000ルーメンにも満たない「3桁ルーメン」ものが多い。今、202X年のタイミングでホームプロジェクターを購入するのであれば、やはり1000ルーメンは最低ラインだと考える。

 続いて、発色性能。階調特性やカラーボリューム設計はさすがに100万円オーバーの超上級機に及ばないまでも、総じてX3000iの色表現力は優秀だ。以前、筆者の連載記事の大画面☆マニアでBENQの「HT5550」を評価したことがあるが(下記)、

●西川善司の大画面☆マニア第253回〜強みは良好な“シネマカラー”。BenQ 約30万円の4K/HDRプロジェクタ「HT5550」
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/1196060.html

結論から言うと、本機の発色特性はこのモデルに近かった。
具体的には、輝度性能が高いので明部表現の階調力に優れ、人肌表現も不満なし。
本機は、ゲーミングプロジェクター製品として銘打たれてはいるが、「Cinema」モードにすることで、一般的な映像コンテンツの視聴にも十分耐えうる画質がある。

X3000iの発色性能が良好なのは、その光源システムに起因している。
X3000iの光源システムは一般的なプロジェクターで採用されている水銀系ランプではなく、LEDなのだ。
X3000iは、単板式DLPプロジェクターなので、赤緑青の単色映像を生成し、それらを高速に切り換えながら表示することで人間の脳にフルカラーを知覚させているが、この赤緑青(RGB)の単色映像をRGBそれぞれの純色LED光源から作り出す。水銀系ランプでは高品位な純色が取り出しにくいのに対し、RGB-LEDはその純色の波長の発光するので、3原色を混色させて行うフルカラー表現において色ダイナミックレンジが高くなるのだ。

X3000iの映像パネルはフルHD(1920×1080ピクセル)解像度のDMDチップになるが、チップ製造元TI社の時分割解像度増強技術「XPR」(Expanded Pixel Resolution)技術により、疑似4K表示にも対応している。疑似4K表示時は60fps(リフレッシュレート60Hz)までの対応となるが、それでも、4Kブルーレイを初めとした各種4KコンテンツをHDR表示で楽しめるのは嬉しい。
なお、フルHD解像度モード時に限っては最大240Hzのハイフレームレート表示が可能となる。

▼おわりに
 本機に課題があるとすれば「投射映像の位置調整を行うレンズシフトに対応していないこと」「本体内蔵スピーカーが背面についているので部屋の後部に設置すると音が聞こえにくい」といったあたりだろうか。ちなみに、前者は「設置位置を工夫すること」で、後者は「別途用意したサウンドシステムを活用する」ことで対策することはできる。参考にしていただきたい。
 より詳細な事項は冒頭のレビュー記事をどうぞ

比較製品
BenQ > CinePrime HT5550 [ブラック]

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