『小さな暮らしを凝縮したスマホ』 シャープ AQUOS wish SH-M20 SIMフリー [オリーブグリーン] zAsso781さんのレビュー・評価

[zAsso781]

2022年5月1日 12:55 [1577117-1]

満足度	3

デザイン	4
携帯性	4
レスポンス	3
画面表示	3
バッテリー	3
カメラ	3

小さな暮らしを凝縮したスマホ

今までは、メイン回線（普段使い）をF-41B、サブ回線（楽天リンク発信専用）をSH-M05で使い分けていたが、SH-M05のバッテリー寿命が限界を迎えたため、デュアルsim運用ができるスマホに一本化することにした。

そこで候補に挙がったのはAQUOS wishである。
ライトユーザーには十分すぎるスペック、適度なサイズ感、5G、おサイフケータイ対応はもちろん、これまでのスマホにはなかったオリーブグリーンの色彩に一目惚れ。
マットな質感の本体は、再生プラスチックを使用。SDGsへの意識も購入を後押しした。

商品のコンセプトとしては、大変素晴らしいものがあるが、使用感はいたって普通。
以下、気になる点を列挙する。

▼タッチパネルの感度が低い
ガラスフィルムを貼っているのもあるが、強めに押さないと文字入力が上手く反映されないことがある。
店頭で確認したところ、近いスペックのLibero 5G II等と比較しても明らかに感度が低かった。
手袋必須な冬場は心配である。

▼明るさの自動調整が……
明るさの自動調整をONにすると、屋外等で明るさが欲しいときに画面が暗いままで見えづらいときがある。
また、買い物の会計時に、画面が暗くて店員がバーコードやQRコードをスキャンするのに苦労していることがあって、ちょっと気まずくなる……。

▼バッテリーの持ちが微妙
以前使っていたF-41Bと比較すると、バッテリーの持ちがやや劣る。
とはいえ、がっつりゲームをするとかでなければ、余裕で１日は持つだろう。
このバッテリー容量はライトユーザーの使用を想定しているのかもしれない。

▼IGZOですらないTFTディスプレイ
SHARPと言えばIGZO液晶ディスプレイであるが、本製品ではコスト削減のためか採用を見送っている。
有機ELディスプレイが主流のスマホ市場において、やや時代遅れなのは否めない。
とはいえ、普段気になる人は少ないだろう。

と、至らぬ部分も少なくないが、おサイフケータイ、防塵防水等、基本的なことはしっかり押さえられており、ライトユーザーにとっては十分なスペックは備わっている。
デュアルsim運用ができるので、楽天モバイルとIIJmioのesimを組み合わせて月660円で運用することも可能。
エントリーモデルの、6インチ以下のサイズでデュアルsim対応の機種は、なかなか珍しいのではないか。
まさに、小さな暮らしを凝縮したようなスマホと言えよう。
某新興家電メーカーも変な凝ったものを作らず、こういうシンプルなものにすれば評価は変わっていたのではないかと思うばかりである。