
プロフィールテクニカルジャーナリストの西川善司です。
パソコン、IT全般、半導体技術、グラフィックス技術、ゲーム開発技術、ゲームそのもの、映像技術、映画コンテンツ、自動車とその関連技術、家電製品など、幅広く取材して各メディアに記事を寄稿しています。…続きを読む
2022年5月29日 17:29 [1586168-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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安定性 | 5 |
使いやすさ | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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パッケージ写真 |
パッケージ内容物 |
本体前面。電源スイッチ、SDカードスロットなどがある。ホストPCとの接続は前面から。 |
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本体背面。ACアダプタ端子、HDMI端子、LAN端子、TB端子の他、USBハブ関連の端子がある |
エレコム製「MR3-A006BK」で計測した結果。読み書きともに100MB/sを下回る |
本機で計測した結果。読み書きともにSDカードのメーカー公称値の133MB/sが出ている |
こうしたマルチ機能搭載のドックデバイスは、一度導入すると長く使うことになるので、できるだけ最新の世代のものを使いたいものだ。
ということで導入したのがBelkin製の「CONNECT Pro Thunderbolt 4ドック」だ。
今のところ、Thunderbolt 4デバイスが、それほど普及しているわけではないし、実際、自分のPC環境はThunderbolt3までの対応なのだが「Thunderbolt4への移行期」まっただ中の2022年のご時勢を考えれば、将来性に配慮すれば今から導入するならばThunderbolt4対応製品としたくなるのは自然な流れだろう。
さて、この製品、どんな風に使うかだが、「接続端子が乏しいノートパソコンに対して、様々なPC周辺機器を接続するための入出力機能を増設するため」…というのがもっとも、オーソドックスな活用方針だろうか。
筆者の場合はちょっと違っていて、自分は、このドックをデスクトップPCと接続して使っている。
具体的には、床に置いてあるデスクトップPCとドックをUSB-Cケーブルで繋ぎ、ドック本体は、ディスプレイが置いてある机の上に置いて使っている。
自分のデスクトップPCの各種接続端子や各種入出力ポートには既に色んな機器が接続済みで、これ以上、何かを接続するために、本製品のようなドックが必要となったのだ。
床置きのデスクトップPCへの機器の抜き差しは、机の下に潜り込んで作業しなければならず、暗くて見にくいので作業がやりづらい。机の上に本ドックがあれば、抜き差しは楽ちん。本機の導入には、そんなデスクトップPCの使い勝手改善の狙いもあった。
ならば「だったらUSBハブで十分なのでは?」というツッコミもきそうだ。
まあ、ごく一般的なUSB機器であればUSBハブでも良さそうだが、追加でSSDなどのストレージデバイスなどを接続するにはやはり高速インターフェースの方が実効パフォーマンスが高くなる。その意味で40GbpsのThunderbolt3/4の広帯域性能はありがたい。
また、本機は、外部電源から給電されて動作するドックであるため、Thunderbolt3/4機器を接続するだけでなく、比較的消費電力が大きいUSB機器を接続する際にも安心感がある。
また、Thunderbolt3/4接続を行わない場合にしても、USB 3.2 Gen2x2接続による20Gbps伝送に対応しているのもありがたい。USB 3.2 Gen 2x2/20Gbps接続といえばNVMe SSD収納に対応したSSDケースなどが筆頭にあげられる。デスクトップPCのメインストレージの「まるごとのバックアップ」を取る際にも、デスクトップPCのケースを開けることなく、USB-Cケーブルでそうしたストレージデバイスを接続するだけで高速バックアップが行えるのは便利だ。
さて、本製品には、いろんなインターフェースが実装されているが、けっこう便利に使えている。
たとえば1Gbpsの有線LAN端子。LAN端子を標準装備しているデスクトップPCでは、通常であれば本機のLAN端子を使うことはなさそうに思えるが、筆者宅ではグローバルIPアドレスのネットワーク(インターネット接続用)とプライベートIPアドレスのネットワーク(ローカルサーバーを中心としたネットワーク)の2系統のネットワークを運用しているので、本機のLAN端子は後者接続用に有益に活用している。
SDカードスロットもなにげに便利。サムスン製microSDカード「256GB EVO Plus」(microSDXC UHS-I U3 最大転送速度130MB/秒)を使ってCrystalDiskmark8を実行したところ、ほぼ公称性能値で読み書きすることができた。参考までに、エレコム製のUSB3.0接続のカードリーダー「MR3-A006BK」で計測した結果と共に上の写真欄に示しておく。同じSDカードでも、接続形態でパフォーマンスがここまで変わる。
本機のUSBオーディオ機能は、4極のφ3.5mmのミニジャックのアナログヘッドセットに対応している。自分はDiscordでゲーム仲間と音声チャットしながら、自分のしゃべりをゲーム実況に乗せるような配信を行う際には、音声チャット用と自分のしゃべり用とで2つのオーディオデバイスを同時活用している。以前は、デスクトップPCに常時、2つのUSBオーディオ機器を常時接続していたが、このドックを導入してからは、音声チャット用のオーディオ入出力を、配信に乗せるときだけ、本機のUSBオーディオ機能を割り当てて使っている。音質的にも特に問題はなし。
本機には、USB-C端子(Thunderbolt3/4端子)が前面側に2つ、背面側に1つがあるが、ホストPC(あるいはスマートフォンやタブレット)との接続に用いることができるのは、前面の右側のパソコンのアイコンが描かれている端子のみ。これ以外のUSB-C端子にホストPCを繋いでも、給電(充電)が行われるだけだ。また、当たり前だが、複数のホストPCを本機に接続して同時利用することはできない。
なお、前面の左側のUSB-C端子のPower Delivery 3.0端子は最大90W給電能力があるため、ここにノートPCやスマートフォンを接続すれば充電が可能だ。もちろん10GbpsのUSB 3.1端子としても利用ができる。
USBハブ機能は10Gbps接続のUSB3.1端子が2系統、480Mbps接続のUSB2.0端子が2系統搭載されている。今のところ、これで必要十分だとは思うが、フロントパネル側にはまだ余剰スペースがあるので、ここにもう1セット、2系統ずつのUSB3.1/USB2.0ポートがあってもよかったかもしれない。
本機には、HDMI端子が搭載されているが、これはThunderbolt3/4接続した場合は、本機から最大で3画面(HDMI×2+Thunderbolt)の出力が可能で、USB-CのDIsplayPort Alternate Mode(DP ALT)で接続した場合は最大で2画面(HDMI×2 または HDMI+DP ALT)の出力が行える。実際に、AMD RADEON RX 6900 XTのUSB-C(DP ALT)端子を使って、後者のパターンで出力した際の様子を動画で収めたので上に示しておく。
RADEON RX 6900 XTにはDisplay Port×2、HDMI×1、USB-C(DP ALT)×1という4端子が実装されているが、このうちのUSB-C(DP ALT)をマルチストリーム機能で使うことでRADEON RX 6900 XTでトータル5画面出力が可能となる。
汚い部屋が映り込んでいて恐縮だが(笑)、この動画はその様子を示したものになる。
- 比較製品
- エレコム > MR3-A006BK [USB 56in1 ブラック]
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レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2022年5月29日 17:29 |
USBハブ
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