
プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。
主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む
2021年12月29日 13:30 [1533289-1]
満足度 | 4 |
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デザイン | 3 |
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使いやすさ | 5 |
機能性 | 5 |
手入れのしやすさ | 5 |
サイズ | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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本体。見た目、炊飯器。サイズはかなり小さく感じられる。 |
コンソールは天面。タッチパネルなど誘導型でなく、ちょっと古い。 |
内部。炊飯器と言っても誰も疑わないだろう。 |
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深なべ型電気なべの必需品。まぜスティック。 |
二段調理(下:炊飯)を可能にするクックトレイ。あまりない形状。 |
ハイアールは世界に冠たる白物家電の中国メーカー。しかし、本モデルは、ハイアール・ジャパンが企画、開発したもの。要するに、今、日本の小型調理家電、中でも電気なべ、電気圧力なべのカテゴリーは、コロナ禍、自炊する機会が増えて、活況を呈しているわけだ。
普通の場合でも、使い勝手さえ無視すれば、深なべは最強の調理道具。煮物、カレー、スープ、茹でものはもちろん、蒸し物、炒め物なんでもござれとなる。炒め物などで、プライパンなど浅鍋を使うのは、単に人間の混ぜるなどの作業がしやすいためである。自動で混ぜられるようにすると、深なべでも問題はない。理想なほったらかし調理家電が出来上がるわけだ。一台あれば、かなりのことができるので、各メーカーがこぞって似たものを作り倒している。それが今の日本市場であり、その中での新製品となる。
今回、ハイアールは、「電気なべ」をセレクトしている。電気なべには皆んなで寄ってつつけるすき焼き鍋的な浅なべタイプと炊飯器然とした深なべタイプがある。ホットデリは後者だ。炊飯器型は、フタの締まりがよく密閉構造なので、クッカーとしてはほぼ理想的なスペックとなる。また、電気圧力なべとの違いであるが、電気圧力なべは、時短は可能。ただし、味を具に深く染み込ませるためにはちょっと時間をおいた方がよく、できたら味が染みている電気なべとは、味を中心に考えると、決定的な差にはならないこと。また、多くの場合、予約機能を設ければ似た使い勝手になる。
さらに、お米を炊きながら、調理できることを特徴とした炊飯器では、タイガー魔法瓶のタクックが有名だが、ハイアールのホットデリは、その機能も取り入れている。ここまでくると、できないことを探す方が難しい。
さほどに万能機に作られている。まぁ、この手のものは、じゃんけんと同じで、後の方がより万能機になる傾向にあるが、ホットデリもその例にもれない。
実際使ってみると、なるほどよくできている。まず自動メニュー数はかなり多い。これは、レシピブックを見ながらセレクトすることになる。多分男性だと、自動メニューだけで十分ではないだろうか。それくらいメニューが豊富だ。また炊飯器型は、フタを置くスペースが必要ない上に、フタについた熱い湯滴が手にかかることはない。これにプラス要素。
ただし、自動メニューは自動メニュー。煮物、カレーなどはあまり感じないが、炒め物は、自分の好みとの差はかなりあると感じる人は多いのではないだろうか。自動では、固めが好き、しんなりするまで火を通した方が好きなど、個人の好みまでは反映できない。同様のことは麺類(主にはスパゲッティー)にも言える。みんな、アルデンテ(元々の意味は歯応え)を目指すのだが、この時間はごく短い。カップヌードルを美味しく食べられるのが3分であるようなもの。このような微妙なニュアンスで大きく好みが変わる料理に関しては、自動=美味しく便利ではなく、自動=食べられるレベルなので、便利であることと捉えて欲しい。
また、実売価で3万円を切るホットデリは、IoTではないので、拡張機能はない。このため、AIが記憶してだんだんユーザーの好みに近づける機能はないのだ。もし自分の好みを反映させるなら、マニュアルを使いこなすべき。ちなみに、プロの料理人でも、「焼き物」と「煮物」だと、「焼物係」の方を腕ある料理人が務める。焼きはそれくらい奥が深いのだ。
しかし、上手くできるのが半分でも、そのメニュー数はとても多い。肉じゃが、豚の角煮、鯖の味噌煮、ぶり大根、筑前煮、ひじきのに煮物などなど、カレーに比べるとハードルが高く、自炊初心者には、ちょっと躊躇する料理が色々ある。肉は焼きで済ませるとして、相方に筑前煮があると栄養バランスも取りやすい。この手の調理家電は、自分の中でのポジショニングをうまくすとすこぶる使いやすい。
頼り切りではダメだが上手に使えば、とっても便利。飾り気がない分、ホットデリは、そんなことを強く感じさせるモデルだ。よくいえば、すっぴんの調理家電。悪くいうと、品は強くない。機能より、そんなところがこの製品の分かれ目になるかもしれない。何故って、この分野は、今、活況。全メーカーが、押し寄せているのだから。
参考になった6人
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レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2021年12月29日 13:30 |
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