『PDR20 Ultimate Suiteレビューとロトスコープ』 CYBERLINK PowerDirector 20 Ultimate Suite 通常版 色異夢悦彩無さんのレビュー・評価

[色異夢悦彩無]

2022年5月19日 20:10 [1583435-1]

満足度	5

機能性	4
使いやすさ	4
安定性	5
軽快性	5
サポート	無評価
マニュアル	5

PDR20 Ultimate Suiteレビューとロトスコープ

PDR 2画面編集	セレクションマスクトラッキング	ブラシマスクトラッキングとグリーンバック化

買い取りのUltimate Suite版は動画編集本体のPower Director(以下PDRとします)にカラー編集ソフトのColor Director(以下CDRとします)とオーディオ編集ソフトのAudio Directorが付属したもので、連携して使えます。エフェクトも種類豊富です。

今回のレビューはCDRでロトスコープし、PDRで合成することを重点に書いてみます。

【機能性】
○機能一覧と比較は下記。
https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-editing-software/comparison_ja_JP.html

〇＜PDRとCDRでロトスコープして合成＞
動画内で動いている対象を自動的に追跡切り抜きして他の動画に合成するようなロトスコープはPDRだけではできません。
自動のマスクトラッキングをCDRで行って、PDRの編集で合成利用します。
注意すべきはPDRもCDRも書き出しのレンダリングでは背景透過のアルファチャンネル付き動画で出力できないことです。
アルファチャンネル付き素材の読み込みの方は対応しますが。
本来はロトスコープで背景をアルファチャンネル透過したものを合成に利用するのですがそれができない。

そこで、ロトスコープをする場合はCDRでマスクを作って自動追跡のトラッキングをし、背景をグリーンバックにして、これをPDRにリンクしてクロマキーで他の動画へキーイング合成するというやり方になります。

CDRで、マスクトラッキングする方法は2つあります。
一つはセレクションマスクでペンで輪郭を描いてマスクを作り、それを自動トラッキングする方法(画像：セレクションマスクトラッキング)。
もう一つはブラシでAfter Effectsのロトブラシのようにマスクを作って、それを自動トラッキングし背景の方を[グリーンスクリーンメーカー]機能でグリーンにする方法(画像：ブラシトラッキングとグリーンバック化)。
尚、CDRはカラー編集ソフトですからマスク対象だけを色変えしたり、マスク対象だけカラーで背景を白黒にしたりする等の面白い表現にも使えます。

〇機能全般は、ホームユースソフトとして網羅されています。

【使いやすさ】
ビギナーの方にも使い易い動画編集ソフトで、各種の編集からBDやDVD等のディスク作成までこれ一つでこなせる。

【安定性】
動作環境に記載されているPC性能は最低ラインです。これ以上のPCでは安定して使えます。

【軽快性】
PC性能によりますが、円滑です。PDRは動画編集ソフトとしては軽い方です。
レンダリングでのファイル書き出しは元と同じプロファイルの場合は無劣化高速のスマートレンダリング(スマレン)機能が使えます。又、PDRは再エンコする書き出しにおいても他ソフトより最速というのがアドバンテージですね。

【サポート】
サポートの回答レスポンスは良いと思います。最近はやり取りしてません。

【マニュアル】
・サイトから無料ダウンロード出来る「ユーザーガイド」は写真や図説を豊富に使って分り易い。
・チュートリアル動画も豊富。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上