『値段なりの価値は・・・あり！』 サエクコマース STRATOSPHERE SUS-020 USB A-USB miniB [0.7m] amakinamakinさんのレビュー・評価

[amakinamakin]

2022年11月18日 19:57 [1647002-1]

満足度	5

デザイン	5
耐久性	5
使いやすさ	5

値段なりの価値は・・・あり！

無理やり高級感演出しない、シンプルな外観	右がSAEC、左は従来使っていたAudioquest	Audioquest CINNAMON
自宅システム外観

長さ0.7m。USB-A→USB-B
DELA N1A/3とAccuphase DP-430（USB-DACとして使用）の間で使用。
Audioquest CINNAMON（0.75m）からの交換。
USBケーブルを通る信号は「0か1」のデジタルデータであり、ケーブルの材質が変わったから何が変わるのか？　と半信半疑で試聴。
試聴時の比較ケーブルは家電量販店で買える1本1000円程度の安物。
SAECの開発者の人の熱いプレゼンを軽くかわしながら、冷静沈着に（どちらかというと批判的に）比較したが、やはり違う。ぜんぜん違う（笑）

左脳では「おいおい、デジタルデータだぞ？」と思いながら、右脳は「めちゃくちゃいい音やん」と息を飲む。
USBケーブルとしてはバカ高い買い物になったけど、買いました。ただ、在庫切れとの事で少し待ってから納品。
自宅はAudioquest CINNAMON（0.75m）を使用中で、こちらは5ー6年前に約1万円で買ったような記憶があります。
これでもバカ高いと思ってましたが、オマジナイのつもりで「安心料」としてオーディオグレードのUSBケーブルを買い、そこからは機器を変えてもケーブルはそのままCINNAMONを使ってました。正直、安物一般ケーブルからCINNAMONに変えた際は「んー？まあ、ちょっと良いかな」程度でした。

自宅システムに入れると、一聴「あれ？大人しくなったか？」と感じましたが、よく聴くとノイズフロアが凄まじく低い事に気づきます。
大編成のオーケストラ曲を聴くと、背景の暗さが不気味なくらいで、ソロ奏者が演奏している間に、他のプレイヤーが何十人も「そこにいる気配」がハッキリ分かります。
なぜか？　と考えると、S/N比が良くなったためこれまで埋もれていた極微小な背景の楽譜をめくる音や、おそらく衣擦れと思われる「スッ」というノイズが、より明瞭に聴き取れる事に気付きました。
もちろん、スピーカーでも聴き取れますが、STAXのイヤースピーカー（ヘッドホン）だと、いっそうわかりやすい。

fレンジ（周波数）は、特別上下に伸びているとは感じないが、中域の密度感は充実しており、女性ヴォーカルやギターソロを音楽的に聴かせる。これまで気づかなかったビブラートが聴き取れた時はたいへん驚いた。
フルオーケストラでは、スピーカーの左右より外側への拡がりが感じられる。その理由はわからないが、ステレオ感が向上したのなら、おそらく位相情報も改善しているのかも知れない。

買う時はバカ高いと思っていたが、かなり改善効果があるので、むしろコスパは良いのかも？
と、考えを改めた次第（笑）
いろいろやってみて、あと一歩物足りないという人は、機会があれば試してみてはいかがでしょう。