ナノケア EH-NA0G-A [ディープネイビー] レビュー・評価

満足度：4.67

（カテゴリ平均：4.25）

満足度ランキング8位

レビュー投稿数：72人　（プロ：1人）

1. 5 71%
2. 4 26%
3. 3 1%
4. 2 0%
5. 1 1%

評価項目	投票平均	カテゴリ平均	項目別ランキング
デザイン 見た目のよさ、質感	4.62	4.25	12位
使いやすさ 持ちやすさ、操作のしやすさなど	4.46	4.15	14位
スタイリング スタイリングのしやすさ	4.60	4.14	6位
乾燥スピード 乾燥するパワー、スピード	4.80	4.35	6位
静音性 運転時の騒音	3.96	3.53	14位
毛髪ケア 髪・頭皮へのやさしさ	4.68	4.19	6位

• ※「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
• ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目は、黄色に塗られております

[多賀一晃]

2021年11月19日 02:42 [1519107-1]

満足度	5

デザイン	5
使いやすさ	5
スタイリング	5
乾燥スピード	5
静音性	5
毛髪ケア	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

使いやすく、乾かしながらヘアケアもできる。何かと便利な一台。

ディープ・ネイビーとあるが、差し色。基本は黒、ブラック。	送風口。色が違う樹脂（濃藍）が使われていることがわかる。	各種モード。Autoがオススメです。
風量はこちらで調整。	折り畳んだところ。	アタッチメントは一種類のみ。

気を衒ったところがない、昔からある極めてオーソドックスな構成のドライヤーだが、一つ一つの技術が深彫されており、安心かつ使いやすい。

まず驚かされるのは「色」。箱には「ディープネイビー」とあるのだが、ほぼ黒の樹脂で覆われており、ほんの少し、濃い藍色があるだけ。「黒」としてもあまり異論を唱える人はいないのではと思える。その位、黒が強い。最近は黒の家電が流行っているが、単なる全面黒だと単調になるのに対し、一工夫した甲斐はある。落ち着いて、しかもおしゃれな感じが出ている。ドライヤーは男女で別物もを用意するわけではないので、よくできた中性色としても支持できる。

基本は、温風と冷風を交互に当てながら乾かしていく。ヒーターで温められる風の温度は約125℃（室温：30℃）とやや高い。しかし、このモデル「Auto』があり、センサーで当てているところの温度を感知。自動的に温風と冷風を切り替えてくれるので髪の傷みを最小に抑えつつ、効率よく乾かすことができる。
加えて、ナノイーが使われている。このイオンの元は水。ナノイーはイオンが単体であるのではなく水分子を周りに纏った形をとります。ドライヤーの送風口の上には、高浸透「ナノイー」＆ミネラル吹き出し口があり、風を送ると同様の風力で髪にナノイーを吹き付けるという塩梅。

今回のポイントはこのナノイーに高い浸透力を持たせたこと。髪を守る盾でもあるキューティクルののわずかな間から入り込み、髪の表面だけでなく髪の内側にまで水分を与え、うるおいを与える。また、この高浸透ナノイーが作られる時、並行して電極に使われる金属（この場合は亜鉛）を含むミネラルもイオン化される。こちらも髪をサポートする。これらは乾かすという行為＝ヘアケアになっています。

今回、パナソニックはこの保湿以外に、キューティクルの密着性を高める、お気に入りのヘアカラーや白髪染めが長もちしやすい、ブラッシングなどの摩擦ダメージを抑え枝毛を低減、紫外線ダメージに強い髪にするという効果を挙げている。

今回、パナソニックより借りてテストしてみましたが、髪を乾かすというドライヤーに求められることに関しては、迷いなく使えます。あと乾かした後の雰囲気は自然乾燥に似ます。使いやすく、結果も満足いくレベル。

ただ私が男であるためでしょうか、スカルプモード、スキンモードは、見た時、効果がわかりませんでした。スカルプモードは髪は乾いたのだけれど、地肌が濡れている時に使うモードです。温風の温度は60℃。一方スキンモードは、頭の地肌ではなく、お肌のケアで使います。高浸透ナノイー＆ミネラルイオンが肌に染み込み、「スキンケア」します。風はもちろん涼風。ヘアケア家電とばっかり思っていたので、スキンケアに思いを寄せることができなかったのだ。

何かと便利な一台と言える。

しかし一方、馴染みにくい所もありました。私は、ノズルをセキレイが尾羽を震わせるように、左右に細かく振る癖があります。ノーズを持ったドライヤーを使うときは、送風口が小さくため意識しないと必ず振るわせてしまいます。約600gの重さは、持ち手部ではなく、その重さのほとんどが本体、使っているとき持ち手の上にある本体に重心があります。このため振りにくい。結構手が疲れました。

まぁ「オート」を使うのだったら、センサーに従いゆっくり動かすのがコツでしょうから、あくまでも個人的な残念ポイントです。2つ折にできますし、基本性能は長年培ってきていますので信頼が置けますし、実にいい感じです。

価格は3万3千円（税込。2021.11.18現在）とやや高めですが、ドライヤーは、そうそう買い換えるものではありません。美容院などで使われるドライヤーは、色々なお客様に連続して使うため、まず軽いことが重要。またあちこち引っ張るのでケーブルの付け根は傷んでしまい、買い替えを余儀なくされるそうです。大体、半年くらいだそうです。このためシンプルな機能で安いものがのこまれます。その差はプロの腕で埋めます。パナソニックはオートなどで、誰でもうまく乾かし、スタイリングできるようにしています。

多少重いですが、しっかりした技術、品質で作られています。髪を傷めるどころか、乾かしながらケアもできるわけです。女子高生にはちょっと高いかもしれません。逆にいうと、その分多機能です。私は、野外スポーツが趣味、髪の毛を染めている人に使ってほしいと思います。