『パワプロクンポケット初期のサクセスのテイストを楽しみたければ』 コナミ パワプロクンポケットR [Nintendo Switch] 酒缶さんのレビュー・評価

[酒缶]

2022年6月12日 21:58 [1591186-1]

満足度	4

操作性	4
グラフィック	4
サウンド	4
熱中度	4
継続性	5
ゲームバランス	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

パワプロクンポケット初期のサクセスのテイストを楽しみたければ

パッケージ表面	パッケージ中身

【概要】
・作ったり育成したりしたオリジナル選手で野球の対戦ができる野球バラエティゲーム。

・操作方法（サイバーバル）
　Ｌスティック　マシンの移動
　Ａボタン　サポーターの能力発動
　Ｂボタン　アビリティの発動
　Ｙボタン　攻撃
　Ｌボタン・Ｒボタン　ロックオン対象の切替
　※モードによって操作は異なる

・モードセレクトで選べる項目は８種類。
「サイバーバル」マシンでパーツを集めて選手作成
「サクセス」シナリオを楽しみながら選手を育成
「対戦」好きなチームを選んで対戦
「俺のペナント」オリジナルチームによるペナントレース
「ミニゲーム」サクセスに登場した8つのミニゲームのプレイ
「アレンジ」自分だけのオリジナルチームの作成
「選手データ」チームや選手の確認
「データあれこれ」各種設定


【評価】
・モードセレクトなどでメイン扱いのように見える「サイバーバル」は、「パワプロクンポケット」シリーズでは初登場となる俯瞰視点のシューティングゲーム。なぜ野球ゲームの選手を作るのに、戦車のシューティングなの？とどうしても思ってしまう。ボードマップみたいなところをうろうろして選手を作る「サクサクセス」もあまり野球に関係なかったことを考えると、これはこれでパワプロクンポケットらしさはあるのかな、という感じ。一人でプレイすると難易度高め。かといって、みんなで遊びたいと思うかというと、微妙な位置づけ。

・「サクセス」は、ゲームボーイカラーの『パワプロクンポケット』と『パワプロクンポケット２』（もしくはゲームボーイアドバンスの『パワプロクンポケット１・２』）に収録されていた「極悪久高校編」「ドリルモグラーズ編」「戦争編」の３つのシナリオのリメイクという位置づけ。しっかりとサクセスを楽しめる。

・「対戦」「俺のペナント」は、プロ野球ではなくオリジナルチームなので、あまり思い入れのある選手がいない問題はあるが、逆に何の先入観もなく試合を楽しめると言えなくもない。また、一人プレイでも難易度設定で、バッティングとピッチングをワンボタンで行うような簡単プレイにすることもできるため、下手だけど野球に興味がある人が、一番簡単な操作で雰囲気を楽しめるのがいい。

・どのモードにしても、試合部分はゲームボーイカラーやゲームボーイアドバンス時代の『パワプロクンポケット』のシステムではなく、現在のパワプロのシステム。ハードスペック的にもこれは妥当。

・「ミニゲーム」では、「サクセス」で登場する８種類のミニゲームを４つの難易度から選んでプレイが可能。失敗が許されないのが「サクセス」でのミニゲームなので、ルールをしっかり把握して、攻略パターンを掴んでから「サクセス」に挑戦できるのがありがたい。一応、ミニゲームで結果を出せばランキング登録されるが、あまりやり込むタイプのミニゲームではない。


【まとめ】
・良くも悪くも「サクセス」次第。『パワプロクンポケット』のサクセスの原点のテイストを楽しみたいのであれば、遊んでみていいタイトルだと思います。逆に「サイバーバル」をメインだと思ってプレイするのは、ちょっと厳しいかもしれません。