『濃密な開放型ヘッドホン』 フォーカル CLEAR MG 甘月さんのレビュー・評価

2021年 4月下旬 発売

CLEAR MG

  • 緻密で臨場感のある音質を再現するマグネシウム・ドームを採用したアラウンドイヤー型オープンバック有線ヘッドホン。
  • ポータブル・オーディオプレーヤーによるドライブも可能な55Ωのローインピーダンス設計を採用している。
  • バランス接続に対応した「XLR-4Pケーブル」とキャリングケースを標準装備。
CLEAR MG 製品画像

拡大

最安価格(税込):

¥153,450

(前週比:±0 ) 価格推移グラフ

クレカ支払い
最安価格(税込):

お届け先の選択

送料込みの価格を表示します

お届け先地域

価格帯:¥153,450¥161,020 (7店舗) メーカー希望小売価格(税別):¥155,000

店頭参考価格帯:¥153,450 〜 ¥153,450 (全国39店舗)最寄りのショップ一覧

タイプ:オーバーヘッド 装着方式:両耳 構造:開放型(オープンエアー) 駆動方式:ダイナミック型 CLEAR MGのスペック・仕様

ネットで買うなら!クレジットカード比較
この製品をキープ

ご利用の前にお読みください

  • CLEAR MGの価格比較
  • CLEAR MGの店頭購入
  • CLEAR MGのスペック・仕様
  • CLEAR MGのレビュー
  • CLEAR MGのクチコミ
  • CLEAR MGの画像・動画
  • CLEAR MGのピックアップリスト
  • CLEAR MGのオークション

CLEAR MGフォーカル

最安価格(税込):¥153,450 (前週比:±0 ) 発売日:2021年 4月下旬

  • CLEAR MGの価格比較
  • CLEAR MGの店頭購入
  • CLEAR MGのスペック・仕様
  • CLEAR MGのレビュー
  • CLEAR MGのクチコミ
  • CLEAR MGの画像・動画
  • CLEAR MGのピックアップリスト
  • CLEAR MGのオークション

あなたのレビューを投稿しませんか?

CLEAR MGのレビューを書く

甘月さん

  • レビュー投稿数:5件
  • 累計支持数:65人
  • ファン数:0人

よく投稿するカテゴリ

イヤホン・ヘッドホン
3件
1件
ヘッドホンアンプ・DAC
1件
0件
ネットワークオーディオプレーヤー
1件
0件
もっと見る
満足度5
デザイン5
高音の音質4
低音の音質5
フィット感3
外音遮断性1
音漏れ防止1
携帯性1
濃密な開放型ヘッドホン

Focal「Clear Mg」と「Clear Mg Pro」の比較レビューになります。
以後「Clear Mg」=Mg  「Clear Mg Pro」=Proと表記します。
このレビューではMgの特徴を主に書かせていただきます。Proの特徴をより詳しく書いたのはProのレビュー欄にあります。


Proと比較した際のMgの特徴を簡単にまとめると、人間が心地よく感じる帯域にフォーカスをあて、本来の音に自然な厚みを加えた音楽性あふれるヘッドホンです。


Proは録音した時の音をそのまま聴いている。そんな無機質なイメージを持ちました。
Mgは録音ではなく、自分の目の前で実際に歌っているような自然な音色です。特にボーカルの表現が良く、程よい厚みがあります。日本語かつ女性の声の表現はとくに最高で、周囲の楽器より1歩前に出て歌っているように感じます。主役としての立ち位置とでも言うべきでしょうか。
そして不思議なのがより一つ一つの音を聞くことができたのもMgでした。粒立ちが良いとか、分離感が良いとも言えますね。
Proは埋もれている音はそのままですが、埋もれていることが発見できるからこそのモニターヘッドホンなのでしょうね。
ですが無機質な音色の為、ボーカルの表現力はMgに完敗です。楽器に埋もれ、後ろの方でか細く歌っているようです。


Mgはありのままを聞かせるのではなく、本来埋もれてしまう音に厚みを加え、主役にも負けない力を持たせてくれます。この厚みは本当に自然体で、例えるなら、スピーカーから出た音が部屋の中で反響しあってできた、淡い響きのようなものです。
その点を比較するとProはまるで工場で音楽を検品しているかのようで、Mgは自宅で聴いた際の自然体を表現しています。どちらもリアルな音に違いありませんが、より自然体なのはMgといえます。ただその表現の為に派手さを無くした事が、裏目に出ることも。


私自身、男性ボーカルやロックばかりを聞くのですがMgは優しすぎるのが難点に感じます。
Mgは男性ボーカルにもいい影響を与えてはくれますが、私が好きなのは荒々しい表現であって、優しい音は返って楽しさが失う場合があります。
例えば中低域の量感はMgの方が多いのですが、より深い重低音はProの方が得意なようで、人間が聞き取れる限界の超高音から超低音までをすべて鳴らし切っていると感じます。そしてMgにあった厚みもありませんし、音に角が立っているとも感じます。このおかげでProは男性ボーカルやロックの派手さや、荒々しさを良く表現してくれています。
そういった鳴らし切ることのできるドライバーを同じく搭載しているMgは、あえて中低域にフォーカスすることで音の密度を上げ、厚みを加えることにより、本来埋もれてしまう音すら主役に引き立ててしまうのが、Mgの面白い所です。
面白いのはそれだけでなく、これだけ高音の主張を弱くし、中低域にフォーカスを当てているにも関わらず、音がとてもクリアなことです。私が今までクリアな音だと思っていたT1 2ndやHD800ですらこもって聞こえるのには驚きました。高音域が得意だからと言ってクリアとは限らないということなのですね。


MgとProどちらか1つのみ選べと言われたら、どちらも優れているが故に選ぶのは難しいので、Spotifyで日本Top50と世界Top50を聴いてみました。流行りの曲は大抵の場合Mgの方がいい印象を受けましたがロックやメタル、EDMに絞ればProの方に軍配が上がります。
派手な高音と低音をもったProは、ロックやメタル、英語の歌詞を聴いた際に良さが際立ち、中低域にフォーカスしたMgは、ポップスや日本語の歌詞を聞いた際にその良さが出ます。逆に言えばProはポップスに向かず、Mgはロックに向きません。そう言えるほどこの2つのヘッドホンは癖があります。とくにProで日本人女性のボーカルを聴こうとするのは絶望的です。
ただしこのような弱点はある程度アンプでカバーは可能で、SPL「Phonitor x」で聞いた際にはどちらの弱点も弱まり、良さが際立ちます。
SPLの特徴としてはスピーカーで聞いているような音をヘッドホンで体感することができるのですが、Focalとの相性も素晴らしく、Mgで物足りなかった派手さや高音も良く出てくれます。前面からの音の密度も増して、もはや密閉型でも中々味わえない濃密さです。
Proも派手さが増しているにもかかわらず、聴き疲れることは無くなり、音の密度も増しました。
そしてHD800ほど音が遠くに行かないのも良い。私はあの音の遠さが苦手です。


この2つのヘッドホンは鳴らしやすいので、DAPやポタアンでも十分音量を取ることが出来るのですが、アンプの音にとても素直で、音が変わりやすいヘッドホンとも感じます。その為ポタアンで聴いた時と、よくできた据え置きアンプで聴いた時の差は歴然で、
もし「鳴らしやすいから買う」と言った理由でしたら、あまりお勧めは出来ないです。
特にProは1時間も聴いていると耳が疲れます。今までこんな経験は無かったのですが、こうも高音が派手だと耳にダメージがあるのでしょう。
逆にMgは高音域がさみしく、派手さに欠けてしまう印象です。
アンプを変えるだけでもこう言った弱点は克服できるので、ポータブルでの運用は望ましくないと思いました。


MgもProも共にハイレベルで、それでいて独自性のある音にもかかわらず王道を行っています。Focalがヘッドホンに参入しても成功を収めた理由が分かりました。
ただ難点を上げるとすれば、若干重いです。苦になるほどではないですが、やはり軽さは音楽を聴くうえで重要なのだと思い知りました。
あとは劣化のしやすい素材をどうにかしてくれれば良いのですが…


今回のMgはProとの値段の差を感じさせない出来でした。私は運よく状態のいい中古品に巡り合えたので、2つともほぼ変わらない値段で得られました。それで考えるとMgはコスパがいいとも思いますが、もはや10万円を超えるとコスパなんて考えるのは止めです。さっさと自分が満足できるヘッドホンを探し当てるのが唯一のコスパだと思います。
そう思いながらこの2つに苦しめられているのですがね。

比較製品
フォーカル > Clear MG Pro
主な用途
音楽

参考になった19人(再レビュー後:15人)

このレビューは参考になりましたか?参考になった

  • Twitterにツイートする
満足度5
デザイン5
高音の音質4
低音の音質5
フィット感3
外音遮断性1
音漏れ防止1
携帯性1
濃密な開放型ヘッドホン

Focal「Clear Mg」と「Clear Mg Pro」の比較レビューになります。
以後「Clear Mg」=Mg  「Clear Mg Pro」=Proと表記します。
このレビューではMgの特徴を主に書かせていただきます。Proの特徴をより詳しく書いたのはProのレビュー欄にあります。


Proと比較した際のMgの特徴を簡単にまとめると、人間が心地よく感じる帯域にフォーカスをあて、本来の音に自然な厚みを加えた音楽性あふれるヘッドホンです。

Mgで聞いた際のボーカルには厚みがあり、楽器に埋もれることなく楽しく音楽を聞かせてくれます。
特に女性かつ日本語の曲を聞いた時が一番良い印象を受けました。
Proは高音域の派手さが素晴らしいですが、どうしても日本語の女性ボーカルの表現が苦手なのか、楽器に埋もれてしまい奥の方でか細く歌っているようです。
逆にMgはボーカルに厚みがあり、楽器に埋もれることなく主役として聞くことができます。Proに比べると一歩前へ出てきたと表現できますね。
そして不思議なのがより一つ一つの音を聞くことができたのもMgでした。粒立ちが良いとか、分離感が良いとも言えますね。
Proは埋もれている音はそのままですが、埋もれていることが発見できるからこそのモニターヘッドホンなのでしょうね。


Mgはありのままを聞かせるのではなく、本来埋もれてしまう音に厚みを加え、主役にも負けない力を持たせてくれます。この厚みは本当に自然体で、例えるなら、スピーカーから出た音が部屋の中で反響しあってできた、淡い響きのようなものです。
その点を比較するとProはまるで工場で音楽を検品しているかのようで、Mgは自宅で聴いた際の自然体を表現しています。どちらもリアルな音に違いありませんが、より自然体なのはMgといえます。ただその表現の為に派手さを無くした事が、裏目に出ることも。


私自身、男性ボーカルやロックばかりを聞くのですがMgは優しすぎるのが難点に感じます。
Mgは男性ボーカルにもいい影響を与えてはくれますが、私が好きなのは荒々しい表現であって、優しい音は返って楽しさが失う場合があります。
例えば中低域の量感はMgの方が多いのですが、より深い重低音はProの方が得意なようで、人間が聞き取れる限界の超高音から超低音までをすべて鳴らし切っていると感じます。そしてMgにあった厚みもありませんし、音に角が立っているとも感じます。このおかげでProは男性ボーカルやロックの派手さや、荒々しさを良く表現してくれています。
そういった鳴らし切ることのできるドライバーを同じく搭載しているMgは、あえて中低域にフォーカスすることで音の密度を上げ、厚みを加えることにより、本来埋もれてしまう音すら主役に引き立ててしまうのが、Mgの面白い所です。
面白いのはそれだけでなく、これだけ高音の主張を弱くし、中低域にフォーカスを当てているにも関わらず、音がとてもクリアなことです。私が今までクリアな音だと思っていたT1 2ndやHD800ですらこもって聞こえるのには驚きました。高音域が得意だからと言ってクリアとは限らないということなのですね。


MgとProどちらか1つのみ選べと言われたら、どちらも優れているが故に選ぶのは難しいので、Spotifyで日本Top50と世界Top50を聴いてみました。流行りの曲は大抵の場合Mgの方がいい印象を受けましたがロックやメタル、EDMに絞ればProの方に軍配が上がります。
派手な高音と低音をもったProは、ロックやメタル、英語の歌詞を聴いた際に良さが際立ち、中低域にフォーカスしたMgは、ポップスや日本語の歌詞を聞いた際にその良さが出ます。逆に言えばProはポップスに向かず、Mgはロックに向きません。そう言えるほどこの2つのヘッドホンは癖があります。とくにProで日本人女性のボーカルを聴こうとするのは絶望的です。
ただしこのような弱点はある程度アンプでカバーは可能で、SPL「Phonitor x」で聞いた際にはどちらの弱点も弱まり、良さが際立ちます。
SPLの特徴としてはスピーカーで聞いているような音をヘッドホンで体感することができるのですが、Focalとの相性も素晴らしく、Mgで物足りなかった派手さや高音も良く出てくれます。前面からの音の密度も増して、もはや密閉型でも中々味わえない濃密さです。
Proも派手さが増しているにもかかわらず、聴き疲れることは無くなり、音の密度も増しました。
そしてHD800ほど音が遠くに行かないのも良い。私はあの音の遠さが苦手です。


この2つのヘッドホンは鳴らしやすいので、DAPやポタアンでも十分音量を取ることが出来るのですが、アンプの音にとても素直で、音が変わりやすいヘッドホンとも感じます。その為ポタアンで聴いた時と、よくできた据え置きアンプで聴いた時の差は歴然で、
もし「鳴らしやすいから買う」と言った理由でしたら、あまりお勧めは出来ないです。
特にProは1時間も聴いていると耳が疲れます。今までこんな経験は無かったのですが、こうも高音が派手だと耳にダメージがあるのでしょう。
逆にMgは高音域がさみしく、派手さに欠けてしまう印象です。
アンプを変えるだけでもこう言った弱点は克服できるので、ポータブルでの運用は望ましくないと思いました。


MgもProも共にハイレベルで、それでいて独自性のある音にもかかわらず王道を行っています。Focalがヘッドホンに参入しても成功を収めた理由が分かりました。
ただ難点を上げるとすれば、若干重いです。苦になるほどではないですが、やはり軽さは音楽を聴くうえで重要なのだと思い知りました。
あとは劣化のしやすい素材をどうにかしてくれれば良いのですが…


今回のMgはProとの値段の差を感じさせない出来でした。私は運よく状態のいい中古品に巡り合えたので、2つともほぼ変わらない値段で得られました。それで考えるとMgはコスパがいいとも思いますが、もはや10万円を超えるとコスパなんて考えるのは止めです。さっさと自分が満足できるヘッドホンを探し当てるのが唯一のコスパだと思います。
そう思いながらこの2つに苦しめられているのですがね。

比較製品
フォーカル > Clear MG Pro
主な用途
音楽

参考になった4

 
 
 
 
 
 

あなたのレビューを投稿しませんか?

CLEAR MGのレビューを書く

この製品の最安価格を見る

CLEAR MG
フォーカル

CLEAR MG

最安価格(税込):¥153,450発売日:2021年 4月下旬 価格.comの安さの理由は?

CLEAR MGをお気に入り製品に追加する <52

のユーザーが価格変動や値下がり通知、クチコミ・レビュー通知、購入メモ等を利用中です

 
 
 
選び方ガイド
ユーザー満足度ランキング

新着ピックアップリスト

ピックアップリストトップ

プロフェッショナルレビュー
ユーザーレビューランキング

(イヤホン・ヘッドホン)

ご注意