FE 50mm F1.2 GM SEL50F12GM
- 最上位である「G Master」シリーズに位置する、焦点距離50mmの大口径標準単焦点レンズ(Eマウント)。
- 低照度下でも速いシャッタースピードを確保して被写体のブレを防ぐ。開放F値1.2からの画面全域での高い解像性能と、自然で美しいボケ表現が可能。
- 高推力の「XDリニアモーター」を搭載し、静止画・動画撮影の双方に適した高速・高精度・高追従かつ静粛なオートフォーカスを実現。

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2021年11月13日 15:19 [1517238-1]
満足度 | 5 |
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操作性 | 5 |
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表現力 | 5 |
携帯性 | 2 |
機能性 | 5 |
とろけるようなぼけ味が魅了です。 |
玉ぼけ。玉ねぎのようにならず自然でとても綺麗。 |
サボテンのとげの解像感と背景のぼけが立体感を生み出します。 |
ピント部はしっかり解像。主題が浮かび上がります。 |
空間の奥行きが作り出す空気感はこのレンズの個性。 |
逆光撮影。フレアにもかなり強かったです。味わい深く撮れました。 |
今回アップした写真は6枚ともカメラの撮って出しJPGです。
カメラはα7RVを使用。
カメラのJPEG画質はエクストラファイン、ファイン、スタンダードの内、一番下のスタンダートで撮影。
(50mmと言う画角とSEL50F12GMについて)
フルサイズで言う「50mm」とは街歩きやスナップでちょうど良い切り取りやすい画角。
何気ない普段の生活の目線に合わせたような画角を持った単焦点レンズです。
そして、FE 50mm F1.2 GM SEL50F12GMは、レンズを通してハッとさせられる感動を与えてくれるレンズです。
普段の景色をより印象的に、より躍動的に感動的に切り取ることができる感覚です。
(ツァイスレンズのSEL50F14Zと比べて)
同焦点距離のツァイスレンズのSEL50F14Zも同傾向の空気感を放った存在として気になっていたレンズです。
SEL50F12GMは性能と質感を更なる次元に高めてリファインして登場していました。
ネットでの作例を観るとゾクッとさせる画でした。
そして何よりもSEL50F14Zと同じ778gという質量ですから、マイナスの要素がなくSEL50F12GMを選ばない理由は見当たりません。
SEL50F12GMは相反するキレとボケの柔らかさをとても高度なレベルで満たすレンズだと思います。
(ぼけ味、特に玉ぼけのこだわり)
SEL50F12GMのハイライトとなった開放F値の1.2は撮影の幅を拡げる要素であり、また仕様のひとつと捉えています。
一方、私が最も魅力に感じた当レンズの個性は、玉ぼけの美しさにあります。
ソニーレンズの中でも随一の美しい玉ぼけ、画角に散りばめられた大きな玉ぼけは玉ねぎを切った時にできるような輪ができず、ほぼ均一でなめらか。
ソニーのGMレンズには、玉ぼけが美しいとされるSTF 仕様のSEL100F28GMがありますが、比べるならSEL50F12GMは玉ぼけの輪郭はよりクッキリしているようで、もちろん好みによるものですが、私は輪郭がもう少しはっきりしたSEL50F12GMの玉ぼけが気に入っています。
(口径食について)
さて、SEL50F12GMは50mmの画角においては理想に近いレンズとして、もうこれを上回るレンズは少なくとも長らくは登場しないと思います。
一方で、無いものねだりを含めた惜しい点も添えておきます。
開放値に近い絞りでは画角周辺部になるほど口径食により玉ぼけはレモン形になります。
F1.2では中央は大きな玉ぼけで綺麗ですが、画角周辺ではレモン形がやや目立ちます。
F1.6まで絞ればかなり改善され、F2.0ではほぼ真ん丸の玉ぼけとなります。
(超高度非球面XAレンズの効果と限界)
SEL50F12GMは非球面の3枚全てにソニーの超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズが採用されています。
非球面レンズによって、レンズ全体のコンパクト化を実現しているそうですが、さらに超高度非球面XAによって滑らかなぼけ味、特に玉ぼけは玉ねぎのような輪がなくピュアなぼけを再現してくれます。
SEL50F12GMの飛球レンズ3枚に全て超高度非球面XAを採用した点はぼけ味の向上に大きく貢献していることと想像します。
ただ惜しい点として撮影条件によっては、玉ぼけの中にわずかながらうっすらとシワが発生する場合もあります。
超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズを以てしても完璧はないようです…。
とは言うものの、これは稀で撮影条件によるものと思います。
また、そうなっていても等倍の確認やコントラストを無理に上げなければ判らない、重箱の隅をつつくレベルの話です。
(778gのレンズの所感)
レンズの778gという質量は実働において不安でしたが、ある程度の重いズームレンズを持っていれば、それほど問題はないかもしれません。
手元にあるSEL1635GMよりも、やはり少し重い感じがありましたが、「少しだけ重い程度」と言う感覚です。
一方、50mmの1.2Fもの明るいレンズとしては1kgを切りSEL50F12GMは圧巻の軽さだと思います。
とは言うものの、ズッシリした重さはあるので、買われる前に使用に耐えられる重さであるかのイメージ確認は必要かもしれません。
(最後に)
以上、惜しい点も書きましたが、滑らかで連続的にぼけていく立体感と玉ぼけが作り出す空気感、そしてピント面は鮮烈な切れ味を持っています。
トータルとしては私の中では比類なきすごいレンズに出会えました。
- レベル
- 初心者
- 主な被写体
- 風景
- 夜景
- 室内
参考になった15人
「FE 50mm F1.2 GM SEL50F12GM」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2022年3月20日 21:02 |
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2022年3月13日 17:29 |
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2022年2月27日 13:27 |
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2022年2月23日 20:24 |
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2022年2月6日 16:48 |
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2022年1月24日 14:32 |
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2021年12月2日 23:20 |
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2021年11月20日 17:35 |
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2021年11月13日 15:19 |
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2021年11月2日 21:57 |
レンズ
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高画質でコンパクトで寄れる。
(レンズ > NIKKOR Z 24-70mm f/4 S)5
三浦一紀 さん
(レンズ)
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