FUJIFILM GFX100S ボディ
- 1億2百万画素のラージフォーマットセンサーを採用したミラーレスデジタルカメラ。高速画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載している。
- 質量約900gの軽量・コンパクトボディに、5軸・最大6.0段の手ブレ補正機構と高速・高精度なオートフォーカス機能を搭載。
- 防じん・防滴・マイナス10度の耐低温構造や快適な操作性も備え、幅広いシーンに対応。色調豊かでなめらかな4K/30Pの動画を撮影できる。
FUJIFILM GFX100S ボディ富士フイルム
最安価格(税込):¥637,800
(前週比:-8,217円↓)
発売日:2021年 2月25日

よく投稿するカテゴリ
2023年4月2日 16:08 [1699633-1]
満足度 | 4 |
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デザイン | 5 |
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画質 | 5 |
操作性 | 4 |
バッテリー | 2 |
携帯性 | 4 |
機能性 | 3 |
液晶 | 2 |
ホールド感 | 4 |
遠景比較(100Mpx JPG L) |
遠景比較(50Mpx JPG M カメラ内50Mpxモード) |
遠景比較(GFX50S-II 50Mpx:あまりフェアな比較ではないけれど) |
手持ち手振れ補正テスト:超広角なら1/2秒、換算35mm相当程度の準広角なら1/4秒が限界 |
ISO6400の作例 |
白黒の作例:粒子感エフェクト強め |
長いことSONY αフルサイズ群(Aマウント→Eマウント)を使っていましたが、いろいろ思うところがあってメインGFX,サブOM-1に入れ替えました。
私のようなfun photographerが中判なんて畏れ多いと思いましたが、ちょっとした人生転機のため思いきって機材総入れ替え。一瞬GFX50S-IIも使ってみた上でやっぱり背伸びしてGFX100Sにしました。
【デザイン】
ステルス戦闘機っぽい無骨で直接的なデザイン、私は好きです。ここはSONY αシリーズのような合理性を感じます。
【画質】
間違いなくここが他の全てのカメラと一線を画すところで、中判サイズの1億画素が描き出す絵は驚異的にディテールと解像力に富んでいて、例えば山の麓から山頂を写した時に、等倍で確認すると山頂に人が居るのが写っていてびっくりすることがあります。
色味的には中性的な印象を感じます。センサーのカラーフィルタが富士フイルム伝統のX-Transではなくベイヤー式と言われています。だいぶ古いですがコンデジのX10やXマウント初期のX-T1を使った経験と比較すると、コントラストのパンチが控え目になって良くも悪くも(感覚的にはSONYに近い)扱い易い素性であると感じます。
一点難点があると感じたのが、これは液晶の問題かもしれませんが、撮った写真をPCで確認すると若干暗く映ります。(体感的に1/3〜半段程度)
一瞬使ったGFX50S-IIと比較すると、メーカーの言い分ではピクセルあたりの解像感はGFX50S-IIの方が上という説明ですが、私の目にはGFX100Sと等倍レベルでも差は感じず、50Mpxモードで出力画素を下げると強烈にギンギラシャープで、この点でもGFX100Sの勝ちです。(もちろんGFX50S-IIでもちゃんと追い込めば素晴らしい画質です)
【操作性】
外側は至ってシンプルで、背面ボタン類ではほぼ全てのカメラに実装されている十字キー(ダイヤル)がGFX100Sにはありません。省略しすぎじゃない?と思いましたが、実際に使ってみると別に十字キーは無くてもいいんじゃないかと思うようになりました。カスタム可能なボタンに適切に機能を割り当てたり「Q」キーで表示されるクイックパネルを上手く使えば、素早くいろいろな設定を変えて撮影することが可能です。
【バッテリー】
バッテリーの持ちはかなり酷いです。これだけ巨大なセンサーの膨大なデータをライブビューで処理し続けるので、一般的なサイズのバッテリーにスタミナを要求するのは酷かもしれません。
幸いサードパーティの互換バッテリーが格安で手に入るので、予備は複数持つのがよいでしょう。
【携帯性】
中判にしては劇的に小型軽量なんでしょうが、フルサイズの小型化が著しい昨今では、やはりGFXはレンズ込みでだいぶ大きく感じてしまいます。
【機能性】
最近はカメラも単体で随分高機能化が進んでいます。本機は他社フルサイズのフラグシップモデルとほぼ同等の価格帯ですが、機能性はそれらと比較して一歩も二歩も後れをとっています。
AF合焦速度や精度は以前使っていたα7cにも及びません。時折本機またはGレンズの画質が期待外れというレビューを目にしますが、それはAF精度の問題かもしれません。(一応像面位相差AFに対応しているので、コントラスト式のGFX50S-IIに比べると合焦速度・精度ともだいぶマシです)
メカシャッター速度、連射、その他周辺機能も一般的なフルサイズ機と比べると明らかに劣っています。
手ぶれ補正はわりとしっかり効いています。OM-1ほどではないにせよ、少なくとも以前使っていたα7IIやα7cよりはちゃんとききます。
耐候性や信頼性に関しては、これはX-T1使っていた時と変らず同じ印象ですが、富士フイルムのカメラの耐候性はカタログで謳っているほどのレベルには到達していないと思います。防塵防滴レンズといえど何度か山で使っていると微粒子が入りこみますし、寒いとバッテリーがすぐ消耗します。山で使っていて、よく使うカスタムモードがバグって使えなくなった(設定リセットで直りました)こともあります。
これらはSONY機やOM-1ではなかったことなので、富士フイルムにはちゃんとシステムとしての信頼性を高めてもらいたいです。
【液晶】
この価格帯ならせめてEVFは他社フラグシップと同等にしてほしかった…
【ホールド感】
海外レビューではグリップが浅いと評価されることもあるようですが、標準的なアジア人の体系にはちょうど良いくらいのグリップサイズ感だと思います。
【総評】
本機は静止画についてはコンシューマ市場で断トツ最強レベルですが、それ以外の機能的な部分は中級機以下と割り切るべきかもしれません。
画質に関しては、フルマニュアルでしっかり追い込んで撮った写真は実に驚くべき結果になります。ただ、センサーパワーがあまりにも強力すぎて、いろいろなものをこのボディーサイズに詰め込むには無理があったのではないかと思います。しかしそれを敢えて実行に移した富士フイルムのチャレンジには拍手を贈りたい。ただ、EVFや背面液晶くらいは価格帯相応のものにしてほしかった…
総評としては、画質は★7くらいあげてもよいと思っていますがそれ以外が価格に比して貧弱なので、全体で★4とさせていただきます。
もしGFX50S-IIとどちらかでお悩みなら、GFX100Sをお勧めします。価格は高いですが、中判に手を出す覚悟があるなら出し惜しみするべきではないです。5000万画素クラスならフルサイズにもありますし、いろいろな意味でフルサイズカメラの方が使い勝手がいいので、フルサイズをすっ飛ばして中判行くなら覚悟を決めましょう。
※添付画像はオリジナル解像度ですが容量デカいのでJPG圧縮率をかなり上げてます。
- レベル
- アマチュア
参考になった5人
「FUJIFILM GFX100S ボディ」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2023年7月8日 15:38 |
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2023年5月3日 23:43 |
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2023年4月2日 16:08 |
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2022年9月20日 16:25 |
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2022年9月20日 10:44 |
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2022年8月22日 07:59 |
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2022年7月30日 18:41 |
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2022年7月7日 21:30 |
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2022年7月5日 17:48 |
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2022年5月3日 23:30 |
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