『65センチ幅のまま容量が20Lアップした日立のスタンダード冷蔵庫』 日立 R-HX54R(X) [クリスタルミラー] 神野恵美さんのレビュー・評価

[神野恵美]

2021年6月28日 12:27 [1466595-1]

満足度	4

デザイン	4
使いやすさ	4
静音性	無評価
サイズ	4
機能	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

65センチ幅のまま容量が20Lアップした日立のスタンダード冷蔵庫

メイン冷蔵室	お寿司屋さんの冷蔵ショーケースのような「特鮮氷温ルーム」	上段冷凍室。左側は製氷室
下段冷蔵室。内側は3段のケースに分かれている	最下段の野菜室	冷蔵室内の操作パネル

日立の冷凍冷蔵庫2021年新製品。メーカーを訪問し、実機をチェックさせてもらった。

本体サイズは、幅65×奥行69.9×高さ183.3センチ、定格内容積540L（冷蔵室279L、野菜室136L,野菜室103L）、観音開きの6ドアタイプ。

65センチの幅のままで、断熱材の薄型化などにより従来機に比べて20Lも容量をアップしているのがポイント。冷蔵室の最上段の棚は、500mLのペットボトルも立てたまま収納できる高さを確保しているのも特徴的だ。

冷蔵室の温度帯が全スペース、チルド温度である約2℃、湿度約80％の「まるごとチルド」を継承。冷蔵庫のどこに置いてもチルド保存ができ、湿度を高く保つことで一時保存のサラダはラップなしでも乾燥を防げる。

冷蔵室最下段は「特鮮氷温ルーム」を採用。乾燥を抑え、凍らせない約-11℃の温度設定で、肉や魚をおいしく保存できる。お寿司屋さんのショーケースのようなイメージだ。

中段は冷凍室。中はスライド式のトレーと浅型のケースによて3段に分かれ、1段目はアルミトレーで急速冷却できるホームフリージング機能「デリシャス冷凍」機能を搭載。2段目は深さ約9センチの引き出しケース、3段目は深さ約14.5センチ、手前側には500mlペットボトルが立てたまま収納できるスペースが設けられている。

野菜室は最下段。プラチナ触媒が野菜などから放出されるエチレンガスやニオイ成分を分解し、炭酸ガス濃度を高めることで野菜の気孔が閉じて呼吸活動が低下。眠らせるように保存し、栄養素の減少を抑える「新鮮スリープ保存」と、「うるおいユニット」で余分な水分を放出し、適度な水分量を維持して結露を抑える「うるおい保存」機能が特徴だ。

日立の冷凍冷蔵庫と言えば、以前は「真空チルド」が特徴的だったが、現在は最上位の「WXCタイプ」のみに搭載。他は冷蔵庫全体が「まるごとチルド」＋「特鮮氷温ルーム」というのがスタンダードな仕様だ。

これに加えて、本製品の1つ上のモデルである「KXタイプ」が中段と下段を温度帯を「ぴったりセレクト室」として温度帯を任意で変えられる機能を持つ。

本製品は、65センチ幅で540Lの大容量化を図り、機能的には中位のモデル。日立の冷凍冷蔵庫では最もスタンダードでありつつも、収容力を強化したモデルと言える。