『安価でも所々に小技が光るハイアールのスティッククリーナー』 ハイアール JC-BSC2A 神野恵美さんのレビュー・評価

[神野恵美]

2020年12月31日 15:55 [1404211-1]

満足度	3

デザイン	3
使いやすさ	4
吸引力・パワー	3
静音性	4
サイズ	3
手入れのしやすさ	3
取り回し	3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

安価でも所々に小技が光るハイアールのスティッククリーナー

「JC-BSC3A」（右）との比較	コンパクトで薄型のヘッドブラシ。掃除中はライトで前方を照らしてくれる	ヘッドの裏面
付属ツールはスタンドの足元にセットしておける	ダストカップは分解してすべて水洗いが可能	排気口を両側に備え、手元に当たりにくい。内側のフィルターも着脱容易で手入れもラク

ハイアールのコードレススティッククリーナーの2020年新製品。メーカーから試用機をお借りして自宅で試した。

現時点で3製品をラインナップしているハイアールのコードレスクリーナーの中では、価格帯からも中位のモデルと言える。

上位と位置付けていい「JC-BSC3A」と大きく異なるのはヘッド。硬いゴムと柔らかいナイロンから成る4本のブラシをV字型に配した回転ブラシを採用している。ローラーブラシを採用した上位モデルと比べると、床面との密着度が下がるぶん、掻き込み能力はやや劣るかもしれない。

反面、付け替え用のパーツとして、すき間ノズル、ブラシノズル、ハードノズルの3点を付属し、用途と使い勝手は幅広い。

本体サイズはほぼ同じで、本体・バッテリー・延長パイプ・パワーブラシを合わせた重量は2.3キロとわずかに軽い。ただし、本体自体の重さは100グラム重くなり、重心バランスの関係で体感はほぼ変わらない。

バッテリー駆動時間は、「標準モード」で約45分、「強モード」で約18分。JC-BSC3Aよりも長いが、「省エネモード」は備えない。運転音は82dBと数値的に高くなるが、低めの音なのでそれほど大きな違いは感じない。

お手入れは、ダストケース、フィルター、回転ブラシともに水洗い可能。スタンドはノズルなど立てられる仕様で、使用中に外した充電用のコードをスタンドに引っ掛けておくことができるなど、ちょっとしたところに気が利いている。

総合的に、上位モデルと比べると掃除機の性能としては劣るものの、付属品には分があり、ヘッドがローラーブラシではないため、薄いため、家具下などには入り込みやすいというメリットもある。

"ダイソン"ライクなルックスの上位モデルに比べると、細部においてはスタイリッシュさは劣るが、シンプルなデザインは共通で、遠目に見たらほとんど変わらない印象。

同じメーカー同士の2製品で迷ったら、それぞれの特徴、違いを比較して、価格差を含めて検討してほしい。