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おりょうりケトル ちょいなべ SK-M251(K) [ブラック]
「なべモード」と「ケトルモード」を搭載した電気ケトル
『何に使うのかはあなた次第。半端な家電は大いに魅力的。』 多賀一晃さん のレビュー・評価


プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。
主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む
2020年12月20日 13:19 [1400585-1]
満足度 | 4 |
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デザイン | 3 |
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機能性 | 5 |
使いやすさ | 4 |
手入れのしやすさ | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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本体。残念ながらケトルほどのデザイン性はない。 |
コンソール。温度の設定と状態チェックはここで可能。 |
湯切りはフタに付いている。つゆなし麺にもラクラク対応。 |
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持ち手は完全に横。ずっとは辛い位置。 |
なべ底の段差。つゆなし麺のかき込みし難い。 |
箸を置いたところ。それなりに大きく、置きにくい。 |
ユニークな製品。発想は、電気ケトルで作るインスタントラーメン。私はしたことがないが、電気ケトルの中にインスタントラーメンを放り込んで作り、そのまま食べる人がいるのは事実だ。そもそも、電気ケトルは、料理をしてモノを食べる様に設計されてはない。もちろんセンサーなども、ラーメンのつゆなど、水もしくは湯が入ること以外想定してない。第一、器の様に洗うことも想定されてはいない。脂だって洗剤がなければ落としにくいし、洗い残っていればラーメン臭のするお湯でコーヒーを入れたり、お茶を入れたりすることになるわけで、あまり気持ちの良いものではない。
しかし一定ニーズがあることは確か。これの楽に料理したいということと、直に食べることで調理器具と器、双方洗う手間を省きたいという不精なニーズを、大真面目に商品化、出来上がったのが「お料理ケトル ちょいなべ」だ。
今、私が執筆しているテーブルの上には、ちょいなべが置かれている。中には昨晩の鍋の残りがそのまま。例えば、この状態でスィッチ・オン。白メシか、うどんもしくは中華麺を入れてやると、朝食、昼食になる。丼を出すこともなく、実に手早い。そんな時一番の恩恵は、電気なので温度コントロールがラクラクということだ。結果、ガスのように焦げついたりしないことだ。これは安全性にもつながる。調理方面から考えると、単なる小型の電機鍋であり、問題はない。(注、100℃設定の時は、ほぼ100℃で沸騰するときのゴボゴボは出ますが、オーバー火力のガスの様に勢いよくは湧き立ちません。が、温度はほぼ正確です。)
ところが食べる方から考えると、かなり問題は多い。まず、蓋の置き場がない。土鍋のようにアートな曲線で作られたフタならまだしも、黒い単なるフタである。次に困るのは箸の置き場。茶碗などだと、行儀的には問題があるにせよ、箸を置くことに不自由はない。ところが鍋なので縁は熱々。菜箸ならともかく、塗り箸を置く気にはならない。また、縁に口をつけることもない。要するに、ツユなどをすすり込むことができないのだ。まだある。底の段差だ。底に段差のある器がないのは、かきこむときに邪魔になるからだ。更に言うと、持って食べるには大きすぎ、重すぎる。
要するに、抱き込む様に口を近くまで持っていき、食べるしかない、割と窮屈な食べ方でもある。
ただそれでも、ちょいなべの「楽」という魅力は非常に大きい。調理というよりは、なんとなく材料を放り込んで煮たら、一食分できてしまいましたという感じは、すごくいい。ただ、それを強烈に感じるのは、ちょいなべがテーブル上に出しっぱなしになっているからだ。戸棚から出してから始めると、ちょいなべの魅力は半減するかも知れない。「ちょいと」使うに便利な鍋は、いつでも使える状態にあることが条件なのだ。
不精者、独身者にとっては、この上ない調理機器兼器と言えるかも知れない。しかしそれは、余り質の良い食事とは言えない。しかしストレスが多い現代社会。とりあえずのエネルギー補給には持ってこいといえる。半端であるが故の、魅力に溢れる。ちょいなべは、そんな家電だ。
もう一つ付け加えるなら、電機「鍋」としてのできはかなりレベルが高い。これで1万円を切る価格はすこぶる魅力だ。そのまま食べるのではなく、少人数用の電機鍋の部分を強調強調してみるとすこぶるいい。特に自在の温度調節は、2月の女子力チェック。チョコレート湯煎をラクラククリアする。
ま、鍋は、最も汎用性の高い調理器具であり、使い方を限定するのは野暮とする考えもある。ちょいなべには、そんな見方が一番ふさわしい様な気がする。半端な分だけ、何にでも使えるという考え方だ。
参考になった1人
「おりょうりケトル ちょいなべ SK-M251(K) [ブラック]」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2020年12月20日 13:19 |
その他調理家電
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