『大慣性モーメントヘッドの代名詞』 ピン G425 MAX ドライバー [ALTA J CB SLATE フレックス：SR ロフト：10.5] 今野一哉さんのレビュー・評価

[今野一哉]

2021年5月31日 14:47 [1458554-1]

満足度	4

デザイン	4
打感	3
飛距離	3
弾道	4
方向性	5
球の捕まり	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

大慣性モーメントヘッドの代名詞

【デザイン】
G400、G410から大きくは変わっていせん。もうこのマットブラックの塗装のヘッドを見ると「慣性モーメントが大きいな」と無意識に思ってしまいます。G425になっても落ち着いたカラーリングで万人受けします。G400のときに「MAX」がありましたが、G425ではこれがスタンダードモデルです。

【打感】
ポコンという打音に近いですが、打感はマイルドで球離れが早すぎることもない。もうこの音と感触に慣れた人も多いことでしょう。

【飛距離】
特別飛ぶタイプではないですが、安定したタテ距離が出るタイプです。

【弾道】
ロフト表示よりも高く上がりやすい。10.5度でも、それ以上の高さが出るので、高く上がらない人にもオススメですが、思ったよりも高さが出てしまうようなら弾道調整機能でロフトを立てる調節をすればいいですね。

【方向性】
飛距離よりも曲がりにくさが際立つドライバーです。大慣性モーメントの恩恵を十分に感じます。

【球の捕まり】
スタンダードモデルでも十分なつかまり感。スライスを軽減する性能もある一方で、慣性モーメントが大きいので操作性はやや犠牲になっている感じ。そのため捕まえて打とうとしても、よくいえば返りすぎない、悪くいってしまうと思ったよりも返らない動きをします。

【総評】
2代前のG400から進化はしているものの、めちゃくちゃ進化しているとは感じませんが、それはG400の完成度が高すぎたためでしょう。ピンの技術の特徴でもある慣性モーメントの大きさは上がっているので、慣性モーメントの長所を生かしたいというゴルファーならステップアップしてもいいと思います。要は曲げないことで飛距離を伸ばしたいタイプにオススメってことになります。
曲がらないヘッド性能を活かすには、純正の「ALTA J」のままがいいかもしれません。このヘッドとのマッチングがとてもよく、リシャフトを検討するのは、純正を試してからでも遅くはない。
ピンはフィッティングを推奨しているので、試してから決めれば間違いないでしょう。