『自動洗剤投入と超音波洗浄機能も追加しお得感がUPのアクアの縦洗』 AQUA Prette AQW-GVX140J 神野恵美さんのレビュー・評価

[神野恵美]

2020年9月30日 23:01 [1372963-1]

満足度	4

デザイン	4
使いやすさ	4
洗浄力	4
静音性	無評価
サイズ	4
機能・メニュー	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

自動洗剤投入と超音波洗浄機能も追加しお得感がUPのアクアの縦洗

中身が見える透明ガラストップを採用した本体天面	フタは折り畳み式ではないため、開閉時には上段にスペースが必要	操作・表示部はフタの後方に
超音波洗浄ユニットは未使用時は内部に格納されている	自動で最適な濃度の適量の洗剤が抽出される	28�oの幅広のホーンで効率よく作業ができる

アクアの全自動洗濯乾燥機の新シリーズ「Prette」の洗濯・脱水容量14キロタイプのモデル。シリーズ全5機種の中では最も容量が大きいモデルだ。9月初旬に行われた新製品発表会でチェックした。

ベースは前年モデルのGVシリーズだが、新たに液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能を備えた。昨今の各社のフラッグシップモデルではスタンダードになりつつある機能に対応した形だ。ちなみに、洗剤をセットするタンクは取り外しができず、投入口から直接補充する仕様。お手入れができない点が気になるところだが、経路は毎回洗浄されるので問題ないとのことだが、補充時に中が見えないのは若干不便にも思えた。

もう1つ新たに追加されているのが"らくらく SONIC"と呼ぶ、超音波洗浄機能だ。類似の機能は既にシャープにも搭載された製品があるが、違いは固定式であること。シャープのように付属品として取り出せるのではなく、本体に備え付けで、洗濯槽上にあるトレイを引き出すと、「超音波ホーン」が現れる仕組みだ。ホーンの先端部分をエリやソデなどの汚れた部分に当てながら左右に動かして部分洗いの予洗いが行う。ホーンは幅28mmの大型で、効率よく作業ができる反面、利用できるのは約6mmの間に挟み込める衣類のみ。ジーンズなどの厚めの生地では利用できない。

ただ、自動洗剤投入機能と連動して、ボタンを押すと、超音波洗浄に最適な濃度の洗剤液を抽出してくれるというのは便利。利用できる衣類が限られてしまうものの、シャツの襟袖を毎回予洗いしているという人には手軽に使えるのはメリットだ。超音波洗浄は、マスクに付いたファンデーションなどの化粧品を落とすのにも有効だ。

乾燥機能も搭載しているが、縦型洗濯機のため、ドラム式に比べるとやはり簡易的。毎回乾燥まで行いたいというユーザーには向かないが、念のため乾燥機能もあったほうが安心・便利という人には向いている。

デザインもスッキリとシンプルでインテリアになじみやすい。アクアの洗濯機はリーズナブルな価格でありながら、洗浄力も高く、従来から定評がある。この価格で、昨今のトレンドでもある自動洗剤投入機能はもちろん、プラスαな超音波洗浄機能まで搭載しているのはお得感がある。

ちなみに、容量12キロの「AQW-GVX120J」とは外形寸法は同じ。洗濯槽の容量も同じで、メーカーに違いを訊ねてみたところ、採用している部品が異なるとのこと。14キロタイプの本製品は洗濯槽の容量自体は同じでもプラス2キロ分多く洗濯ができる、より耐久性の高い部品を用いているそうだ。12キロモデルとはサイズも同じで現時点での価格差はあまりなく、本製品を選んだほうがコスパは高いと思う。