『圧倒的な所有感と卓上での存在感』 SEGA アストロシティミニ マスクド・ヒザゲリさんのレビュー・評価

[マスクド・ヒザゲリ]

2022年6月13日 17:21 [1591341-1]

満足度	4

デザイン	5
ソフトの質	4
操作感	4
描画・画質	4
サイズ	5
拡張性	4

圧倒的な所有感と卓上での存在感

【デザイン】
アミューズメント施設に設置されていたアストロシティ筐体を再現しており、卓上で使用することを想定して筐体下部が省略されている。上部の「ASTRO CITY」と書かれたパネルはオリジナルと同様ライトが点灯する。別売りのゲームセンタースタイルキットを購入すれば筐体下部と専用椅子、インストラクションシールを装着できる。

【ソフトの質】
アーケードゲームが36+1（おまけ作品）品がプリインストールされ、外部ソフトのインストール機能は無い。全てアーケードゲームなのでRPGやシミュレーションは無く、アクションやシューティングゲームが中心。何度もプレイした懐かしいゲームから、やったことが無い初めてプレイするゲームもあり楽しめる。ぷよぷよやコラムスなどは複数作品収録されているが1タイトルずつでも良かったかも。

【操作感】
本体コントローラーはスティックに6ボタンとクレジットとスタート。実機の約1/2サイズで再現されており意外とこのコントローラーでもかなり楽しめる。画面サイズもネオジオミニよりも少し大きいので見やすく操作しやすい。

【描画・画質】
800×600の解像度で1600万色対応、縦型ディスプレイのゲームは横幅を基準に縮小されているので、横画面のゲームと比べより小さい面積で表示される。HDMI外部出力端子を備えており、HDMI入力端子を備えたテレビやモニターと接続して大きな画面でプレイすることもできる。

【サイズ】
オリジナルの筐体の約1/6にサイズダウンしておりインテリアとしても機能する。重量も見た目に対して軽量で別途専用のケース等を購入して持ち運びも可能。モバイルバッテリーを使用すれば電源のない屋外でもプレイできる。

【拡張性】
別途外部からゲームのインストールは出来ないが、36+1ゲームのパッケージ品でこの販売価格を実現していると考えれば不要と思う。外部コントローラーとして、アーケードスティックとコントロールパッドが用意されているが、売り切れ状態が続いており現在は入手できない。本体は現在でも生産されているようなので、アーケードスタイルキット含め外部コントローラーを再生産してほしい。

【総評】
価格に対して37タイトルは少ないように感じるが筐体の再現にコストがかかっており難しいものと受け取った。同シリーズのゲームは1本にして別のゲームを収録して欲しかった。既に縦画面専用の後継機が発売されており縦画面に特化した所謂縦シューを多く収録しているが、本機のような横画面で別の作品（特にバーチャファイター2）を収録した後継機も期待したい。