『豪華かもしれないけどファン向けなので、プレイだけならＤＬ版を』 Onion Games moon PREMIUM EDITION [Nintendo Switch] 酒缶さんのレビュー・評価

[酒缶]

2023年5月10日 10:55 [1713003-1]

満足度	4

操作性	4
グラフィック	4
サウンド	4
熱中度	4
継続性	4
ゲームバランス	3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

豪華かもしれないけどファン向けなので、プレイだけならＤＬ版を

パッケージ＆中身	ゲームパッケージ中身

【概要】
・テレビの中に吸い込まれてしまった少年が、世界中のラブを集めて成長していく戦闘のないＲＰＧ。

・操作方法
　Ｌスティック・方向ボタン　移動
　Ａボタン　決定・話し掛ける・調べる・ソウルキャッチ
　Ｂボタン　キャンセル
　Ｘボタン　メニュー画面の表示
　Ｙボタン　アイテムバーの表示
　Ｌボタン　MDの次曲にスキップ
　Ｒボタン　MDの前曲にスキップ

・タイトルメニューから選べる項目は２種類。
「Game Start」ゲームを最初から始める
「Continue」セーブデータからの再開


【評価】
・RPGというジャンルになっているが、敵を倒して強くなっていくのではなく、勇者に殺されたモンスターの魂を救済したり、住人に関わったりして「ラブ」を集めて、長い時間行動できるようになっていく。行動不能＝気絶してしまってゲームオーバー。ベッドで寝ることでセーブされるため、長い時間行動ができるだけでも、十分に成長を実感できる。

・ゲームのオープニングにこそ、勇者がモンスターを殺すなど、従来のＲＰＧへのいじり表現はあるが、基本的には住人の奇妙な行動や殺されたモンスターの生態行動を読みながら、ラブを集めていくことにある。正直、それぞれの目的の達成に対するヒントは少なく、攻略は難しい。逆に、偶然ラブが入手できることもあり、ゲーム内のルールとプレイヤーの思考が一致するかどうかで人を選ぶところのあるゲーム。

・元がプレイステーション向けのゲームだったが、今作についてはそのままSwitchで表示しているくらい、良くも悪くも同じプレイ体験。ゲーム起動時に、昔のアスキーソフトのロゴが出ることから、ゲーム内容については変更されていないのではないかと思われる。ロードの速さとグラフィックをシャープに見せる程度のプラス要素。


・特別限定パッケージなので、黒い外箱にはゲームパッケージ以外に、「開発極秘資料」「ムーンボイスシアターＣＤ」「シアターガイドカード」を同梱。外箱については、プレミアムエディションのわりにはプレミアム感は弱く、内容物の重量的にも保管にちょっと困るタイプ。「開発極秘資料」は、見る人の事をあまり考えていない作りで、ディープなマニア向けの印象。


【まとめ】
・元が、一部のマニアが喜ぶような人を選ぶタイプのゲームだったこともあり、とくに今風のアレンジもなくそのまま体験できるところを含めて、当時のファン向けのアイテム。通常版のパッケージは存在せず、ダウンロード版はeShopで販売されているため、このプレミアムエディションについては、プレステ時代からのファンだけがチェックしましょう。どうしてのプレイしたい人は、ダウンロード版をお試しください。