Ryzen Threadripper 3970X
- 32コア64スレッドで動作する、ソケットsTRX4対応CPU。基本クロックは3.7GHz、最大ブーストクロックは4.5GHz、TDPは280W。
- 合計144MBのキャッシュにより、大容量のデータセットに迅速アクセスできる。
- 倍率ロックフリーに対応している。

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2021年2月28日 23:57 [1427122-1]
満足度 | 5 |
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処理速度 | 5 |
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安定性 | 5 |
省電力性 | 無評価 |
互換性 | 3 |
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温度とクロックのグラフ |
【総評】
発熱さえ何とかして、コアを使い切る工夫をすれば、文句なしのモンスターCPUです。逆に発熱やコアを使い切る事ができなければ、下位のCPUの方がオススメです。
温度とクロックのグラフを貼っておきます。詳細はFloe Riing RGB 360 TR4 Edition CL-W235-PL12SW-Aの口コミやレビューを見てください。
https://kakaku.com/item/K0001175984/
【処理速度】
自作シミュレーションプログラムで使っていますが、32コア64スレッドが3.8GHz程度で動くので、文句のつけようがない程に高速です。
ただし、この性能を使い切るには、マルチコア計算が得意なプログラムを使うとか、同じ作業を並列起動する等の工夫が必要です。エンコード1つ程度では到底使い切れないパワーです。
【安定性】
24時間連続で計算したことが有りましたが、特に不具合は起きませんでした。
【省電力性】
普通のPCと比べると消費電力は大きいですが、ワッパを計算するとRyzen 7 3700XのPCを4つ用意するよりも良いんじゃないでしょうか。
【互換性】
CPUクーラーが360mmラジエーターかつTR4専用で無いと、発熱が厳しいかと思います。その意味でも、マザーの互換性よりもケースや冷却面の互換性に気をつけたほうが良いと思います。
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2020年5月7日 05:13 [1326135-1]
満足度 | 5 |
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処理速度 | 5 |
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安定性 | 5 |
省電力性 | 4 |
互換性 | 無評価 |
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CineBench R20結果 |
Passmark10.0結果 |
Passmark9.0結果 |
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CineBench R20利用時のクロックとCPU使用率 |
レビューに利用したソフト |
CPU消費電力 |
趣味の映像編集用ワークステーション製作に向け、構想当初Ryzen3950Xを組込む予定としていましたが、販売延期を機に熟考の結果こちらのCPUを本格水冷で運用。
CPU用ラジエターサイズは【長さ480mm×幅120mm×厚さ60mm】となります。
ベンチマーク結果はALL定格運用によるものです。
有名処のベンチマークソフト(アプリ)を使ったレビューは多いものの、今回は映像編集に関連するソフトを使い、実際に利用した時の簡単な比較を加えてみました。
大まかなPC構成は以下の通り。
CPU:Ryzen Threadripper 3970X【水冷】
GPU:NVIDIA Quadro RTX4000【水冷】
MEM:Ballistix BLS2K16G4D32AEST(16GB2枚入り)×2【水冷】
SSD:PG3VNF CSSD-M2B1TPG3VNF【水冷】、DC P3700(1.6GB)
M/B:TRX40 Taichi
PSU(電源):Toughpower DPS G RGB 1500W TITANIUM PS-TPG-1500DPCTJP-T
PCケース:TheTower900
OS:Windows10Pro
CPU等冷却クーラー:複数メーカー部品による構成にて、本格水冷運用のため詳細は省略。
【処理速度】
映像編集関連ソフト利用を前提としている事から、プロユース編集ソフトの【EDIUS PRO9】と【Mercalli V5SAL(手振れ補正ソフト)】を使っています。
比較対象は、カスタム加えレビュー済みのCore i7 8700搭載ゲーミングノートPC(Geforce GTX1060 6GB)を引き合いに出し、処理時間等を比べてみました。
スペックの差が大きすぎる事から、比較対象に挙げるべきなのか迷いましたが、ゲーミングノートPCの構成は以下の通り。
CPU:Core i7 8700
GPU:Geforc GTX1060(6GB)
MEM: BLS2K16G4S26BFSD(16GB×2枚)
SSD:WD BLACK SN750(1TB)、Intel SSD DC S3710(1.2TB)
チョット面白い結果となりました。
EDIUS Pro9の比較テストでは、タイムライン上にNewBlueFXとHitFilm(Ignite)の追加エフェクト加え、レンダリング処理時間はAMDとIntelどちらもCPU使用率低下している傾向です。
Threadripper 3970Xによるレンダリングを行った場面では、Core i7 8700の2倍近い速さで処理は終えていました。
遊びとしてThreadripper 3970X側にハンディ加え、編集内容にHitfilmのエフェクトを3つ追加。
Core i7 8700の方には、QSVによるハードウェアエンコーディング利用可能な設定、ハンディは無い状態。
出力設定はUHD解像度(フレームレートは59.94p)H264/AVCによる同じ内容の設定、mp4動画ファイル出力の時間を比較してみましたが次の通り。
Threadripper 3970X→60秒
Core i7 8700(QSV利用)→1分50秒
EDIUS Pro9利用時ネイティブ編集作業をメインとしていますが、再生プレビュー時の動画の滑らかさ等の編集作業全般を見ると、Threadripper 3970Xに軍配挙がります。
次にMercalli V5SALでは、双方のマシンにカメラで撮影した動画ファイルを15個使い、解析速度比較したところ面白い事に、早く解析処理終えたのはCore i7 8700でした。
しかし、Core i7 8700のCPU使用率を見ていると、ほぼ100%天井張付き状態です。
それとは対照的に、Ryzen Threadripper 3970XのCPU使用率は最大40%程度。
ソフト側ではThreadripper 3970Xを上手く活かせていない状況が伺え、Core i7 8700の解析処理速度比で約6〜7割程度の速さでした。
映像編集時に複数のソフトを立ち上げ並行作業行う場面では、Ryzen Threadripper 3970Xは用途に適している印象を受けます。
ソフト依存の部分は目立ちますが、映像編集に場面で全く使えないのか問われると、それとは全く違う答えになる事もあります。
Mercalli V5SALを利用している場面では、解析時間は動画ファイル数と各動画ファイルの再生時間に比例し、処理待ち時間も多くなってしまいます。
手振れ補正ソフトを利用しながら平行してEDIUS Pro9を使い、Titler Pro等を使った動画のタイトル作成から編集を始めていくと、Threadripper 3970Xは頼もしいCPUとして実感できる事でしょう。
Core i7 8700のPCで同様の平行作業行う事は、性能的に無理が生じる内容なので、このタイムラグの差で編集速度の大きな差が生じてしまいます。
【安定性】
コレについては、マザーボードや電源にOS等も係る事になる為、一概に語れるものでは無いのですが、メモリーも含めて定格運用上では安定しています。
シングル性能とマルチスレッド性能の中間バランスを考慮してみると、既にレビューされている内容を読む限り、Threadripper 3990Xよりもバランス良い印象を受けます。
私はDDR4-3200のメモリーを利用していますが、IFの特性上からCPU性能を引き上げるには、XMPを活かした場合はDDR4-3600辺りが無難。
【省電力性】
MSDTなCPU並みの省電力性を求めるのは、正直なところ無理な話となりますが、一昔前のHEDT構成と比較して、非OC運用で見ると省電力な部類なのでは?
この手のCPUを使われるユーザーでしたら、既に省電力性を求めていないと思うところなので、この項目については微妙です。
無駄なバックグラウンドアプリを起動しない様に管理し、OS側の電源オプション設定を触り、ブラウジング(※)している状態で消費電力を確認してみました。
HWinfoを使い確認してみると、水冷ループはリッチ構成なので相応に冷えますが、画像の消費電力は45~70W辺りに留まっています。
※ブラウスをスカートの中へ入れたときの”ブラウスの膨らみ”と意味が異なるIT用語。
【互換性】
ソケットsTR4チップセットTRX40となる事から、ソケットは同じ様に見えてもX399と別の様です。
互換性について、噂されていたTRX80(上位マザー)は販売されないアナウンスも出ている事から、正直なところ何とも言えません。
という事で無評価。
【総評】
映像関連ソフト利用による比較を加えてみましたが、このCPUは複数のソフトを立ち上げ作業行う、その様な映像編集ワークステーション用途を充分に満たす選択肢です。
【良い物は高価に】と言われていても、ベースクロックが低くコア単価が高値なXeon(Intel製CPU)と比較し、コスパも含めると良い印象を受けました。
- レベル
- 自作経験あり
- 重視項目
- その他
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2019年12月14日 21:39 [1282607-2]
満足度 | 5 |
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処理速度 | 5 |
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安定性 | 5 |
省電力性 | 4 |
互換性 | 5 |
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4000MHz稼働時の消費電力 |
【処理速度】
シングル・マルチとスキのない速さ。第1世代と比べクロックも上げやすい
【安定性】
低電圧化が非常に簡単で、定格だと電力・発熱もかなり抑えられる上に安定している
【省電力性】
通常で最大280W程度。低電圧化すればさらに下がるため、1950X+5,60W程度で済む
稼働率70%ぐらいだとこのくらい(画像)CPU単体ではTDP以下に抑えられる
【互換性】
各社より多くのマザーボードが出ており、電源周りは気を付けられているようでかなり自由に選べる
【総評】
ZEN+では大きなクロックの上昇や、コア数の増加で全体的な安定化が見込めなかったが見事に克服している
これだけのコア数で安定的にクロックを上昇させることができ、近年発売のコアの中でも最高の出来
ただし、発熱に関してはそうはいっても大きいので、十分に対策が必要
定格近くなら設定で空冷でも問題ないでしょうが、TR専用の最上位以外では危険
- 比較製品
- AMD > Ryzen Threadripper 1950X BOX
- レベル
- 自作経験あり
- 重視項目
- その他
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