『マットなし型ふとん乾燥機ではピカイチの出来』 シャープ UD-CF1 多賀一晃さんのレビュー・評価

[多賀一晃]

2019年12月30日 13:06 [1287711-1]

満足度	4

デザイン	4
使いやすさ	5
乾燥能力	4
仕上がり	4
静音性	4
サイズ	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

マットなし型ふとん乾燥機ではピカイチの出来

小型軽量。真面目にデザインされた本体。	取っ手とコンソール。	ホースをいっぱいに伸ばしたところ。
ふとんアタッチメントを内側から。温風を効率よく拡げる	コード掛け。もう少し工夫が欲しい。	シューズ乾燥時。このアタッチメントが収納できない。

１年前、オールリニュアルされたUD-BF１の2019年モデル。というと格好は付くのだが、余りにも小型化させてしまい、面影がほとんどない。UD-BF1の魅力の１つは「キノコ」を思わせる「ファニー」なデザイン。その家電を買うのは基本的に機能だが、商品はそれだけでは成り立たない。使って、楽しい、面白いも、大きな商品力だ。シャープは、技術継承はできても、長期に渡り、商品イメージを形成することをしないことが多いが、今回もそれ。しかもオールリニューアルから、1年だから、なおさら商品を大切にしていない感じを受ける。
今回は、そのことを抜きにして、商品力のみでレポートする。

【デザイン】
ふとん乾燥機は、使わない時間が圧倒的に多い家電。このためコンパクトで、収納に便利と言うのは必須項目だ。UD-CF1は、その点、上手く設計されている。サイズも十分小さいし、軽い。

【使いやすさ】
蛇腹収納してあるホース部は、1m以上の長さがあるのに加え、本体の電源コードが1.8mあるので、設置に困ることはまずないと思われる。ただ本体の吸気口を塞いでしまうと、本体が発熱しすぎて動作が止まってしまうことがあるので注意が必要。
また、今回のキノコアタッチメント（私には、皆さんお馴染みの某社のサンダルに見えるのですが・・・）は、よく空気を拡げ、ほぼ思った通りに温めることが出来る。
また、コードがけの穴があるが、これを使用するとコードが本体の横より広くなる。簡便な優れたアイディアだが、もう一工夫欲しい。

【乾燥能力】
マットなし型としては、基本的に並み。
ただ「ダニモード」は、3時間×2（表3時間、裏3時間、総計6時間）で頂けない。極端な言い方をすると、使用した布団でダニがいないのは皆無。ただこのダニ（ホコリダニ）は血を吸わない。人の皮脂などを食べるのだ。このダニの脱皮カス、フン、死骸が、アレルゲンとなる。ダニは死んでもアレルゲンとしては残った状態になる。このため、枕を含む寝具の頭回りをきちんと清掃は必要条件なのだ。むしろ、その観点から見直しを行い、アレルギー発症リスクで明確に記載して欲しい。

【仕上がり】
十分。

【静音性】
それなり。気にするレベルではない。カタログ値は43dB。

【収納性】
本体の収納性はよい。ただ電源コードは前述の通りもう一工夫欲しい。また、靴用のアタッチメントに対しては、何の対応もされていない。そのまま置くには、あまりにも不格好。袋があるだけでもずいぶん違うのだが・・・。

【総評】
細かい所まで見て、レポートしたが、全体的には上手く作れている製品。点数で言うと、75?80点。