『完全ワイヤレスには無い上質な低音が魅力！』 オーディオテクニカ Sound Reality ATH-CKR300BT BK [ブラック] 鴻池賢三さんのレビュー・評価

[鴻池賢三]

2019年8月2日 16:58 [1247881-1]

満足度	4

デザイン	4
高音の音質	4
低音の音質	5
フィット感	5
外音遮断性	4
音漏れ防止	4
携帯性	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

完全ワイヤレスには無い上質な低音が魅力！

製品全体	ハウジング部。質感のご参考に。	リモコン部。質感のご参考に。

メーカーからサンプル機（メディア用）をお借りしてのレビューです。
iPhoneXと組み合わせて試聴しました。

【デザイン】
デザインには好みがあると思いますので、写真などを参考にご判断頂ければと思います。
ハウジングは樹脂素材で光沢のある塗装仕上げ。間近で見ると質感は今一つですが、大きな不満はないでしょう。

【高音の音質】
やや雑味（歪）があるのか、楽曲によっては音がひと塊になったように感じる場面もありますが概ね良好。高解像度でありながら、子音が刺さるような問題も感じず、巧くチューニングされていると思います。
最高ではないものの無難。AACの特性も含め、価格に見合う音質です。

【低音の音質】
ドライバーはφ9.8mmで、低い帯域まで余裕があります。
鳴りの良さも魅力ですが、余裕がある分、低域楽器の音色に破綻が無くナチュラルに再現します。地響きや空気が轟くような重低音も楽しめ、映画鑑賞にも好適です。

【フィット感】
ハウジング部は小型軽量で耳穴にも違和感がありません。フィット感は良好です。

【外音遮断性】【音漏れ防止】
カナル型イヤホンとしては一般的な範疇です。

【携帯性】
小型軽量で携帯性は良好です。

【総評】
最近はこの価格帯になると完全ワイヤレスイヤホンも候補に入ってきますが、ドライバーの直径からか、低域の余裕度と質感表現の豊かさを考えると、本機のような左右間ワイヤー有モデルも捨て難いです。
解像度とマイルドさを両立したバランスの良さは、専業メーカーの良心を感じる部分で、流行を追わない音楽ファンにおすすめしたいと思います。