MPG X570 GAMING PRO CARBON WIFI
- AMD X570チップセット搭載のATXゲーミングマザーボード(ソケットAM4)。第3・2世代AMD Ryzenプロセッサーに対応する。
- カスタマイズ可能なRGB LEDイルミネーション機能、USB3.1 Type-C、PCIe4.0/3.0×4接続対応M.2スロットを2基搭載している。
- Intel Gigabit有線LAN、Wi-Fi 6(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5(intel)を装備。
MPG X570 GAMING PRO CARBON WIFIMSI
最安価格(税込):ショップが販売価格を掲載するまでお待ちください 発売日:2019年 7月 7日

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2019年8月12日 02:51 [1250367-1]
満足度 | 2 |
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安定性 | 2 |
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互換性 | 4 |
拡張性 | 2 |
機能性 | 3 |
設定項目 | 3 |
付属ソフト | 1 |
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2スロット占有のVGAを差してもチップセットファンは隠れません |
Ryzen7 3700Xを発売日に購入。発売当初はX470・B450のBIOSが未成熟でまともに動かなかったため、高価なのとチップセットファンが嫌でしたが仕方なくX570マザーを検討しました。
このマザーを選んだ主なポイントは下記のとおりです。
@チップセットファンが2〜3スロット厚のビデオカードを差しても全く窒息しない位置にある。口径も50mmと他社より大きく、セミファンレスのため静音性が期待できる。
A大型のM.2ヒートシンクが2か所に付属し、両スロットともGen4×4に対応。
B全13フェーズのIRデジタル電源、Intel LANなど、下位と比べ基本装備が充実。
C簡易水冷プレゼントキャンペーンをやっていた。
窒息位置にファンを付けているマザーが多いので、特に@は外せない点でした。
ケース内エアフローがない状態でも常に60度前後で安定、ファンは回っても500〜800rpm程度で、無音と言って良いです。
吸気ファンの風が当たる状態にすると高負荷をかけても60度に達することはなく、ファンは全く回りません。Gen4SSDを使用していないので検証はできませんが、現状では「チップセットファンなんかいらなかったのでは?」と思うレベルです。
価格差があるので下位のMPG X570 GAMING EDGE WIFIと迷いましたが、ABの点でEDGEは不満が出そうなのでCARBONにしました。
スペックシートを見るとEDGEのM.2_2スロットは何故かGen3×4までしか対応していないんですよね。せっかく割高なX570を購入するのに、X470マザーに対する唯一のアドバンテージとも言えるM.2スロットは妥協したくないと思いました。しかし、他社はこのあたり下位機種でもしっかりと対応しているので本当に謎です。
肝心の安定性ですが、3700X、DDR4-3200ネイティブメモリを使用している限りでは落ちる等はなく極々普通だと思います。とはいえ、デフォルト設定のままだとCPUにかなりの電圧がかかり爆熱に。
CPUクーラーは比較的冷却能力の高い「忍者 五」に1500rpmファンを付けていますが、Prime95を1時間程回すと室温28度で90度に達します。全コア4.3GHzまで上がるので、冷却できているからこそPBOで自動OCされているのはわかるんですが、さすがに1.5V近くの電圧がかかり90度というのは制御がいまいちな気がします。アイドル時も40〜55度あたりをフラフラ。また、POSTが妙に遅いです。
これらの点に関してはAGESAのバージョンが1.0.0.3aのまま放置されているというのも大きいと思います。他社はX470やB450でさえ1.0.0.3abbがきているものもあるので、最新マザーなのに1か月以上も放置されているのはかなり不満です。
VRMの温度は高負荷時最大80度でしたので現状でも問題ないレベルかと思います。
このマザーのM.2ヒートシンクはかなり優秀で、アイドル40度程度、高負荷時でも50度台をキープしています。ヒートシンク自体が大きいことと、サーマルパットがM.2を程よく圧迫しチップの段差を吸収する絶妙な厚みで作られているためです。
GIGABYTEのX570 AORUS PROも使用しましたが、サーマルパットが薄いため圧迫具合が足りずに簡単に70度を超えてしまいました。
残念な点は、それなりにお高いミドルクラスマザーなのにSLI非対応、フロント用USB3.2 Gen 2 Type-Cヘッダがないことです。
このマザーには×16形状かつスチール強化されたPCI-Eスロットが2本ありますが、下段のスロットはなんと×4にしか対応していません。通常、このクラスのマザーであれば下段は×8でSLIに対応しています。スチール強化までされているのに非対応なのは珍しいです。
競合製品であるGIGABYTEのX570 AORUS PROやASUSのROG STRIX X570-F GAMINGではType-CヘッダもSLIも当たり前のように対応していますので、これはかなりがっかりポイントでしょう。価格に見合っていないと言わざるを得ません。Wi-Fi 6にお金がかかっているのかもしれませんがはっきり言って不要ですし、基本的な部分をケチってほしくなかったです。
ケースファンコネクタが下部に集中していてリア側にないのも使いにくいポイントです。
あと、マザーボード裏面のLED輝度がかなり低いです。ASUSのマザーにも同じようなライティング機構を備えたものがありますが、それと比べると1つ1つの輝度が比較にならないほど暗く間隔も広い。こんなに暗いならむしろ搭載しなくてもよかったのではと思いました。
そして、クチコミでも話題になっていますが現状このマザーにはHDDアクセスランプが常に光り続けるという不具合があります。RGBLED周りも不安定で物理的な設計ミスではないかという噂まで出ていますが、メーカーや代理店から的確な返答が得られないため使っていてあまり気分は良くないです。今後のBIOS更新で直ればよいのですが…
購入当初M.2ヒートシンクのネジ穴不良で一度返品になり、買いなおしたものはM.2サーマルパットが一部崩れていました。結局このマザーは3枚の個体に触れましたが、すべてPCI-Eスチール部やチョークコイルが油のようなもので汚れており、品質管理に大いに疑問を持ちました。
長くなりましたが、不具合や価格、BIOS更新の遅さを考えると現状では全くおすすめできないというのが正直な感想です。自作にはトラブルが付き物とはいえ、不良続きでいい加減疲れてしまいました。チップセットファンのレイアウトや冷却機構、デザインは良いのでとても残念です。
10万や5万円のマザーがあるので最近間隔がマヒ気味ですが、このマザーも十分高価な部類に入ります。一日でも早い不具合の解消を望みます。
【テスト環境】
CPU:Ryzen7 3700X
メモリ:W4U3200CM-16G(16GB×2枚)
ストレージ:Force Series MP510 CSSD-F1920GBMP510(M.2-1スロット)
電源:Toughpower Grand RGB 850W Gold
VGA:EVGA GeForce RTX 2070 GAMING
CPUクーラー:忍者 五(ファンはRiing 12 LED Radiator Fan×1に換装)
吸排気用ケースファン:noctua NF-P12 redux-1300 PWM×3
ケース:THETIS WINDOW 0R200053
OS:Windows10 pro 64bit(1903)
マザーBIOSバージョン:7B93v11
- 比較製品
- GIGABYTE > X570 AORUS PRO [Rev.1.0]
- ASUS > ROG STRIX X570-F GAMING
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2019年8月1日 11:47 [1247535-1]
満足度 | 4 |
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安定性 | 3 |
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互換性 | 5 |
拡張性 | 5 |
機能性 | 4 |
設定項目 | 5 |
付属ソフト | 5 |
参考になった0人
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2019年7月10日 19:06 [1241848-1]
満足度 | 5 |
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安定性 | 5 |
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互換性 | 4 |
拡張性 | 4 |
機能性 | 5 |
設定項目 | 3 |
付属ソフト | 4 |
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三本のネジで表側から固定されている。 下部にファンのケーブル。 |
起動中だが、セミファンレス動作。 |
7月7日に発売されたRyzen 9 3900Xと同時に購入し、7月10日現在まで使用しています。
購入時の価格は34,862円(税込)でした。
【構成】
CPU:AMD Ryzen 9 3900X
CPUクーラー:サイズ 忍者五
RAM:Team T-FORCE VULCAN DDR4 3000MHz 16GB×4枚 (3200MHz、16-18-18-38で動作)
マザーボード:当該製品
GPU:Palit GeForce RTX2080Ti GamingPro
SSD:WD製NVMe SSD 500GB程度×2枚
電源:SilverStone製750Wプラグイン電源
OS:Windows10 Home 64bit
ケース:Fractal Desigh Define C(フロント140mm×2、リア120mm×1)
【安定性】
購入時はBIOSのバージョンが7B93v10になっており、そのまま使用した際はXMPを読ませてもメモリは2933MHzまでしか回らず、3200MHzではゲーム中にクラッシュしました。
しかし7B93v11にアップデートしたところ、XMPを読ませた状態でメモリを3200MHzへOCし(その他設定は自動)、OCCTを二時間パスする程に安定性が向上しました。
またチップセットファンは低負荷時に停止するセミファンレスになっていますが、こちらの環境ではゲーム中でも回っているところを見たことがありません。 起動時には動作確認のように回転するため、どうやらゲーム程度では温度が上がらないようです。
HWiNFO64から見ても、チップセット温度は60度に満たないところで安定していました。
【互換性】
OSをインストールする際、CSMを有効にしないとM.2に接続したSSDが見えないようなので、その点だけは注意が必要です。
しかし2Rankメモリを4枚も接続しても何の苦労も無かったため、メモリの相性をご心配の方にはぜひお勧めしたいと思います。
リアIOパネルのカバーがやや盛り上がっているため、こちらの忍者五のリアファンは少しだけ上にずらして取り付けていますが、問題となるほどではありません。
【拡張性】
必要なポートは一通り揃っており、特にUSB3.2 Gen1ポートが二つとも製品写真から見てマザーボード右端に横向きに付いているため、これまで硬いUSB3.0ケーブルの取り回しに苦労された方でも綺麗に裏配線が出来ると思います。
ただし古いケースとの干渉が有り得るため、購入前には注意してください。
またSLIには非対応のため(CrossFireには対応)、2枚刺しを検討している方はご注意ください。
【機能性】
Flash BIOS Buttonがあるため、マザーボードと電源ユニットさえあればBIOSを更新することが可能です。
またM.2スロットには二箇所とも冷却性に優れたヒートシンクが最初から取り付けられており、私の環境ではSSDが60度以上に達したところを見たことがありません。
チップセットファンも初期設定ではセミファンレス動作するようになっていますが、必要に応じてUEFIから回転数を制御できるため低回転でゆっくり回したい方にも対応しています。
ほかにもIntel製LANコントローラ(I211AT)やWi-Fi&Bluetoothモジュール(AX200)、RealtekのALC1220などを搭載しているため、拡張カードを後から足さなくても良い点は非常に便利です。
それと、チップセットファンのところに余計なカバーが付いていないお陰でファンの掃除が非常にやり易いことも高評価です。
【設定項目】
機能性の部分と被って来ますが、UEFIのファンコン周りは設定できる項目が豊富で、特にDCファンを一定回転で回したい方には定電圧モードがあるため手動で簡単に電圧を指定できます。
しかしそれ以外の部分では、UEFIがまだ未成熟なのもあると思いますが、オーバークロック以外に設定出来ることはあまり多くない印象があります。
ただ、余計なソフトを入れずとも最初からLEDが消灯状態になっている点は評価できると思います。
【付属ソフト】
数は少ないですが、基本的なドライバ、MSIのロゴ入り(!)のCPU-Z、Dragon Center(統合設定制御ソフト)、Nahimic 3やRealtek Audio Control(オーディオ関連)など必要なものは揃っています。
ただし出たばかりのせいかオーディオ関連のソフトは両方とも対応していなかったため、今後の対応が待ち遠しいです。
Dragon CenterはWindows上からオーバークロックやファンの回転数、LEDの点灯などを纏めて制御できるため、一つで便利なソフトです。
【総評】
各社のマザーボードが出揃う中でも、MSIのマザーボードは非常に堅実な作りで、チップセットクーラーを筆頭によく考えられていると思います。
まだ発売から一週間も経っていませんが、この板は私の中でお勧めの一枚です。
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