『BAの欠点が聞こえなければ良かったのですが、、、』 SONY IER-Z1R ハイエンドオーディオさんのレビュー・評価

[ハイエンドオーディオ]

2019年3月23日 21:33 [1210661-1]

満足度	4

デザイン	4
高音の音質	4
低音の音質	5
フィット感	5
外音遮断性	5
音漏れ防止	5
携帯性	3

BAの欠点が聞こえなければ良かったのですが、、、

【デザイン】
3ウェイの割にはうまく収まっているかと。
案外これまでに他社にも無い金属感がハッキリSignatureシリーズである事を主張している気がします。

【高音の音質】
緻密で分解能が高いながら自然な響きを再生してくれます。

【中音の音質】
音潰れがなく楽器とボーカルが重なり合っても打ち消されず残響音まで綺麗に聞こえます。
しかしながら2000〜4000Hzあたりの音でバランスドアーマチャーにありがちな詰まるようなボーカルでいうと『サ行』がラジオを聞いているような感じになってしまっている点が気になって残念で仕方ないです。BAでこれが無ければ画期的だったのですが、、、

【低音の音質】
心配していたボワつくような持ち上げられるような事はなく締まって深く良好です。

【ケーブル】
純正は試していません。
既に所有のビートオーディオの4.4mmバランスのエメラルドで接続しています。
懸念されていたMMCX端子は問題なく使えました。

【フィット感】
大きさと材質を特に感じず、触れて引っかかってしまう等の不都合もなく長時間付けても痛くなったりしません。

【外音遮断性】
そこそこかと予想していましたが案外遮音性は高いです。

【音漏れ防止】
全く漏れません。

【携帯性】
ハウジングの材質と大きさを感じますがWM1Z同様で致し方ないと思える許容範囲内かと思います。

【総評】
最初に聞いた瞬間はお世辞にも良いとは言えない酷い音で焦りましたが、エージングを丸1日したぐらいから落ち着いてきて安定した再生音になりました。メーカーでは特にエージング不要との事でしたが、最初と慣らした後では雲泥の差です。
先行のMシリーズようなドンシャリ系では無く周波数特性は程よくフラットです。全体的に緻密で音潰れが無く、菅弦楽器の音が重なっても潰れず分解能が高く、ボーカルのコーラスもはっきり聞き分けられるぐらい良く再現されています。また、残響音も綺麗に最後まで聞こえます。
ただ残念なのはBA臭いボーカルのサ行がパサつく欠点がモロに聞こえてしまいハイエンドが台無しです。
これさえ無ければ変な癖の無い緻密で分解能が高く深い音質を満喫出来たのですが、、、

主な用途

音楽

接続対象

ポータブルプレーヤー