M9 FIO-M9-B [2GB Black] レビュー・評価

満足度：4.16

（カテゴリ平均：4.24）

満足度ランキング12位

レビュー投稿数：9人　（プロ：1人）

1. 5 56%
2. 4 22%
3. 3 11%
4. 2 11%
5. 1 0%

評価項目	投票平均	カテゴリ平均	項目別ランキング
デザイン 見た目のよさ、質感	3.99	4.37	21位
携帯性 軽さ・コンパクトさ	4.25	4.35	16位
バッテリ バッテリの持ちはよいか	2.69	3.90	16位
音質 音質のよさ	4.47	4.23	12位
操作性 操作性のよさ	2.93	3.77	21位
付属ソフト 付属ソフトは使いやすいか	2.84	3.37	19位
拡張性 対応オプション・アクセサリなどの充実度	3.93	3.57	11位

• ※「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
• ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目は、黄色に塗られております

[麦わらび]

2019年12月19日 02:49 [1211271-2]

満足度	5

デザイン	4
携帯性	5
バッテリ	3
音質	5
操作性	3
付属ソフト	4
拡張性	無評価

◇コスパ最強の中華DAP◇

◇デザイン◇

いたってシンプルなデザインです。Sony NW-Aシリーズのちょっと大きいバージョン的な感じで、個人的にはそこそこ気に入っています。
再生する音源によってパネル下部のFiiOロゴのLEDカラーが変化します。中々面白いアイデアです。

MP3 320kbps =青色
FLAC音源(44kHz)=紫色
ハイレゾ音源(96kHz)=黄緑色


◇携帯性◇

かなり良いと思います。M9同様の2.5mmバランス出力を備えたDAPをいくつか所持していますが、一番携帯性は良いと感じました。


◇バッテリ◇

メーカー公表値では連続再生時間【10時間】と表記されていましたが、FLAC音源(約900kbps)での再生テストを行った所、4時間使用してバッテリー残量は53%でした。
少なくともFLAC音源ではメーカー公表値の10時間連続再生は厳しそうです。

(ハイレゾ音源だとバッテリーのもちは更に悪化すると思います)


◇音質◇

ややドンシャリ気質なクール系です。解像度が高く音にメリハリがあり、艶のある素晴らしい音色を奏でます。
特に音楽性に関しては今まで使用してきたどのDAP(※総評に記載しています)よりも高く、音の分離感や音場の広さは他メーカーの有名なハイエンド機にも勝るパフォーマンスを発揮します。

これだけコンパクト且つ低価格で、ポータブル環境でこれ程のハイエンドオーディオを楽しめるとは…… 正直驚いています。

「手軽に持ち歩けて、バランス出力のあるDAPならなんでもいいや。」なんて軽い気持ちで購入しましたが、良い意味で裏切られました。


◇操作性◇

ボリュームダイヤルやボタン系統は全て左側面に集中しています。
正直ボリュームダイヤルは操作しづらいです。右側の親指で操作できるような位置にあれば良かったのですが……左利きの方にとっては使いやすいボタン配置かもしれません。

タッチ操作に関しては特に不快に感じる部分はありませんでした。
いたってシンプルです。


◇付属ソフト◇

音楽再生ソフトはFiiO独自のソフトですが、Walkmanシリーズとほとんど同じ感じです。
こちらもいたってシンプルです。


◇総評◇

以前、同メーカーのFiio X5 3rdを所有していましたが、硬質的で面白味のない音色に嫌気がさし、他メーカーに乗り換える事を決心しました。
SonyのNW-WM1A、CayinのN6やi5&i5�U、QuestyleのQP2R、Astell&kernのAK320,380等、様々なDAPを試しましたが、音質は良くても携帯性が悪かったり、携帯性は良くても音質がイマイチだったり……中々バランスの良いDAPがなくて四苦八苦していましたが、一旦FiiOに原点回帰しM9を購入した事で、それらの悩みを全て払拭する事ができました。

手軽に高音質な音楽を楽しめる上に、そこそこ出力もあるので、高インピーダンスで多少鳴らしにくいヘッドフォンでも問題なく再生できます。
バランス出力は勿論ですが、アンバランス出力の音質レベルは相当高いと思います。

・バッテリーの持ちが少し悪い。
・片手で持った時にボタン操作がしづらい。
・本体容量が2GBしかない。

↑強いて短所をあげるとするならこの3つだけです。

一度音楽を聴き始めてしまえば、その音楽性の虜になり、これらの短所の事など どうでもよくなってしまいます。
それほど音質面での完成度が素晴らしいDAPであると言えます。

デザイン等に特にこだわりがないのであれば、下手に10万円以上…あるいは10万円近いDAPに手を出すより、こちらのM9を購入する事を強くお勧めします。

(もっと早く出逢いたかった……)

※最近スピーカー環境に移行し始めて、PCソフトからUSBケーブルを繋いでDynaudioのC1Platinumで音楽を聴いていたのですが、ふとM9にラインアウト機能がある事を思い出し、試しに繋いで聴いてみたところ、意外な事実が判明しました。
このM9、ラインアウトの音質が尋常じゃないくらい良いです。(本体のゲインをハイに設定し、音量は80くらいで後はアンプ側で音量を調整します)
音質が急にレベルアップしてビックリしました、M9はスピーカー環境との相性も抜群に良いようです。
流石に完全には鳴らしきれませんが、それでもスピーカーが持つ特性やポテンシャルを十分に発揮させてくれます。
軽い音出しテストのつもりでしたが、これには正直かなり驚かされました。
それと同時に今まで散々ケーブルやDACにお金をかけて試行錯誤をしてきた労力は一体なんだったんだと……ショックを受けました……それくらいの音質レベルです。


オーディオの世界って、なんでもかんでもお金をかければ良いってもんでもないんですね……

ジャンル

ジャズ

R&B

その他

[aph]

2019年9月23日 07:44 [1261577-1]

満足度	5

デザイン	3
携帯性	3
バッテリ	3
音質	4
操作性	3
付属ソフト	4
拡張性	5

Amazon musicHDが再生可能

最近スタートしたアマゾンミュージックのハイレゾ配信が再生可能でした。
アマゾンミュージックのソフトウェアのapkをネットでダウンロード、駄目もとでインストールしました。操作はもたつきますが問題ありません。
試される方は自己責任でおねがいします。

ジャンル

ジャズ

[鴻池賢三]

2019年6月29日 08:54 [1238752-1]

満足度	4

デザイン	4
携帯性	5
バッテリ	4
音質	5
操作性	4
付属ソフト	無評価
拡張性	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

DSDの持ち味が体感できる高音質モデル

デザインと質感のご参考に	φ2.5mmバランス出力も搭載	ボリュームダイヤルは操作フィーリングが良好

メーカーのメディア用試聴機をお借りしてのレビューです。
イヤホンはFiiO FH1をバランス接続し、ハイレゾ音源で試聴しました。

【デザイン】
デザインには好みがあると思いますので、写真などを参考にご判断頂ければと思います。
フレームは金属素材で前面は全面ガラス。画面サイズは3.2インチで余白が大きめ。画面したのスペースに「FiiO」ロゴがあり、音源の種類（サンプリングレート）によって色が変わります。このあたり、好みで賛否が分かれそうです。
液晶画面の精細度やGUIデザインも申し分ありません。

【携帯性】
60mm×106mm×13.3mmとコンパクトで、約133gと軽量。
小さ過ぎず手ごろなサイズで、携帯性は良好です。

【バッテリ】
スペック値ですが、ヘッドホン接続時は連続再生最長10時間、バランス接続時は同9時間とのことです。
特に長時間再生ではありませんが、実用充分でしょう。

【音質】
S/Nが良く専用機を利用する価値を感じます。粒立ちの良さや、音離れの良さも好感が持てます。
PCM系は、少し腰高な印象を受けるものの、明るく華やかで、ハイレゾ音源の精細感を楽しむことができます。
DSDはフォーマットの持ち味をしっかり引き出し、粘りで厚みを感じさせる低域、有機的で温かみを感じるボーカルなど、総じてリッチな音調が心地よいです。

【操作性】
タッチパネルでレスポンスも良好。
M6に比べると、曲を一覧表示して上下スクロールする際に文字が細く痩せたように読み辛くなりますが、大きな問題は感じません。（ご参考までに）
音量操作は側面のダイヤルでダイレクトに行うことができ、フィーリングも良好。気持ちよく操作できます。

【拡張性】
Bluetoothはapt X HD/LDAC/HWA(LHDC)といった幅広いハイレゾ級コーデックに対応しています。
Wi-Fi（2.4GHz）に対応し、ネットワーク再生ほか、各種アプリ（Android/ホワイトリスト形式でインストール）によるストリーミング再生も可能。
ほか、USB-DAC機能、USBオーディオ出力も可能です。

【総評】
手頃なサイズ感で、DSDフォーマットの持ち味が分かる音質性能を備え、価格もリーズナブル。高音質を求めて、この価格帯のDAPをお探しの方にお勧めできる製品です。