Ryzen 7 2700X BOX
- 8コア16スレッドで動作する、ソケットAM4対応CPU。基本クロック3.7GHz、最大ブーストクロック4.3GHzで、TDPは105W。
- RGB照明ごとのコントロールが可能な直接接触型ヒートパイプ採用CPUクーラー「AMD Wraith Prism Cooler」が付属する。
- ユーザーの好みとアプリケーションに合わせて性能をカスタマイズする学習・適応機能「AMD SenseMIテクノロジー」に対応。
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¥23,480
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2019年4月15日 20:48 [1209101-5]
満足度 | 5 |
---|
処理速度 | 5 |
---|---|
安定性 | 5 |
省電力性 | 5 |
互換性 | 無評価 |
本品、Ryzen 7 2700Xは、エンスージアストが好むCPUではありますが、エンスー専用のCPUではなく、万人の環境に適応する高い柔軟性を持ったCPUです。
本品は、オーバークロックやアンダークロックの知識がなくとも、簡単な設定だけでCPUの『個性』を大きく変えることができます。
―――――
【8C8Tでの運用】
→Webブラウズや、オフィス系ソフト・ADOBE系ソフトの利用が多い方
Ryzen 7 2700Xは、UFEIからSMT(AMDのマルチスレッド技術)を無効にすると、8C8TのCPUとして稼働させることができます。
動画のソフトウェアエンコードやCGレンダリングを多用しない『一般的なパソコンの使い方』をする人であれば、SMTを無効にすることで、高クロックと省電力性(≒低発熱)を手に入れることができます。
常時8スレッドで稼働する反面、CPU全体の消費電力が下がり、消費電力が下がることで発熱が抑えられ、発熱が抑えられることで、デフォルトの設定よりもシングルスレッド性能依存のソフトウェアの動作を高速化することができます。
《注》
ASRockやASUSのMBは、SMTを無効にするとスリープに移行できなくなる仕様のようです。
(詳細はASRock B450 Pro4の私のレビューをご参照ください)
8C8T運用を前提に2700Xを購入される方は、上記2メーカーのMBは避けた方が良いでしょう。
なお、ギガバイトはSMTを無効にしても正常にスリープ移行するとの報告を確認しておりますが、MSIについてはまだ未確認です。
―――――
【8C16Tでの運用】
《ケース1》
CPU Vcore Voltageにオフセットで-100mVを指定してやることで、発熱と消費電力がかなりマイルドになります。
2700Xは4.1GHzを超えたあたりから急激にワットパフォーマンスが下がるので、GTX1080 Ti以上のグラボを保有するゲーマーや、ベンチマークスコアの虜でもない限りは上記の設定をおすすめします。
-100mVのオフセットを指定すると、低負荷時では12W前後、YouTubeでフルHD動画の再生時で25W前後、ストレステスト時(16TのCPU使用率が100%)でも100W弱にまで消費電力が下がります(CPUクーラーがWraith Prismで850RPMの場合)。
→本品は冷却に余裕があるほど動作周波数が上昇する仕様なので、最大消費電力は冷却環境と「Precision Boost Overdrive」の有無で増減します。
《ケース2》
UFEIから「core performance boost」を無効にすると、動作クロックの上限が3.7GHzとなるので、16スレッドでありながら低発熱のCPUとして稼働させることが可能です。
このときのTDPは、無印2700のTDPである65Wを更に下回りますから、低消費電力CPUとしての運用も可能です。
―――――
Ryzenには千を超えるセンサー群と、SenseMIという高度な電圧制御&動作周波数制御技術が内蔵されています。
Windowsの電源プランからでもCPUのパフォーマンスをコントロールすることはできますが、SenseMIの繊細なコントロールと比べると制御が遅く、かつ大雑把であるため、Ryzen本来のパフォーマンスと省電力性を発揮するためには『Ryzenバランス』という専用の電源プランを導入する必要があります。
下記のAMDのサポートページから、Chipsets→AMD Socket AM4→マザーボードの型番と進み、『送信』を押下した後の遷移先のページから、環境にあったAMD Chipset DriversをDLしてください。
その後、Ryzenバランスに関するソフトのみを指定してインストールしたら、『Ryzenバランス』が電源プランに追加されていることを確認してください。
https://www.amd.com/ja/support
―――――
Ryzenは、通常のCPUとは構造が異なっており、CCX(Core Compulex)というコアが4つの『小さなCPU』2つと、Infinity Fabricという『連絡路』1つで構成されています。
つまり、パッケージ上は1つのCPUですが、内部的には2つのCPUが載っているわけです。
言葉で説明するとシンプルですが、AMDのこの発想はCPU界にイノベーションを巻き起こし、低価格でメニーコアのCPUを量産することを可能にしました。
ただし、メリットばかりではなく、シングルスレッド性能が弱い部分はこういった構造に起因しています。
それでも一昔前は、8C16TのCPUを買おうと思ったら10万超えが当たり前だったことを考えると、Ryzenの功績は大きいと思います。
CCX(Core Compulex)を組み合わせるという設計思想で、低価格でメニーコアを実現し、インテルの寡占市場に殴り込みをかけたのがRyzenです。
AMDの目論見は奏功し、多くの自作erにRyzenが支持され、改めてAMDがインテルの競争相手として日の目を見ることになりましたが、それはCPU市場の話で、ソフト側では全然メニーコア対応が進んでいないのが実情です。
ソフト側が対応するまであと数年、もう少し時間がかかりそうですね。
―――――
個人的には、インテルCPUの脆弱性と、殿様商売に辟易しているとこだったので、世間でRyzenが高く評価されているのは素直に喜ばしいです。
わたしはSandy BridgeまではインテルCPUを支持していたのですが、Ryzenが発表されてからこっち、すっかりAMDを支持しています。
インテルCPUは、MeltdownやらSpectreやらハイパースレッディングの問題やらグリスバーガーやらで購入する気がおきず、CPUの選定もRyzen同士の比較しか行っていません。
―――――
どうしてもゲームのフレームレートに拘りたい方も一定数いるわけですから、そういった方は高性能なグラボおよび高性能なCPUクーラーと一緒に9900Kを購入すれば良いと思います。
―――――
第3世代Ryzenの発売を間近に控えたいま、あえて2700Xを購入する意義は希薄ですが、コストパフォーマンスを優先するのであれば、この時期の購入も十分に検討できるのではないでしょうか。
- レベル
- 自作経験豊富
- 重視項目
- その他
参考になった54人(再レビュー後:34人)
2019年4月13日 15:31 [1209101-4]
満足度 | 5 |
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処理速度 | 5 |
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安定性 | 5 |
省電力性 | 4 |
互換性 | 無評価 |
本品、Ryzen 7 2700Xは、エンスージアストが好むCPUではありますが、エンスー専用のCPUではなく、(予算が許せば)万人の環境に適応する高い柔軟性を持ったCPUです。
前回のレビューと主張が変わってしまうのですが、
本品は、オーバークロックやアンダークロックの知識がなくとも、簡単な設定だけでCPUの『個性』を大きく変えることができます。
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【8C8Tでの運用】
→Webブラウズや、オフィス系ソフト・ADOBE系ソフトの利用が多い方
Ryzen 7 2700Xは、UFEIからSMT(AMDのマルチスレッド技術)を無効にすると、8C8TのCPUとして稼働させることができます。
動画のソフトウェアエンコードやCGレンダリングを多用しない『一般的なパソコンの使い方』をする人であれば、SMTを無効にすることで、高クロックと省電力性(≒低発熱)を手に入れることができます。
常時8スレッドで稼働する反面、CPU全体の消費電力が下がり、消費電力が下がることで発熱が抑えられ、発熱が抑えられることで、デフォルトの設定よりもシングルスレッド性能依存のソフトウェアの動作を高速化することができます。
《注》
ASRockやASUSのMBは、SMTを無効にするとスリープに移行できなくなる仕様のようです。
(詳細はASRock B450 Pro4の私のレビューをご参照ください)
8C8T運用を前提に2700Xを購入される方は、上記2メーカーのMBは避けた方が良いでしょう。
なお、ギガバイトはSMTを無効にしても正常にスリープ移行するとの報告を確認しておりますが、MSIについてはまだ未確認です。
―――――
【8C16Tでの運用】
→高い静音性を求めつつ、ある程度の処理能力が欲しい方
SMTを有効にしたまま(≒8C16T)、UFEIから「core performance boost」を無効にすると、動作クロックの上限が3.7GHzとなるので、16スレッドでありながら低発熱のCPUとして稼働させることもできます。
このときのTDPは、無印2700のTDPである65Wを更に下回りますから、エコCPUとしての運用も可能です。
―――――
Ryzenは、インテルを筆頭とする通常のCPUとは構造が異なっており、CCX(Core Compulex)というコアが4つの『小さなCPU』2つと、Infinity Fabricという『連絡路』1つで構成されています。
つまり、パッケージ上は1つのCPUですが、内部的には2つのCPUが載っているわけです。
言葉で説明するとシンプルですが、AMDのこの発想はCPU界にイノベーションを巻き起こし、低価格でメニーコアのCPUを量産することを可能にしました。
ただし、メリットばかりではなく、シングルスレッド性能が弱い部分はこういった構造に起因しています。
それでも一昔前は、8C16TのCPUを買おうと思ったら10万超えが当たり前だったことを考えると、Ryzenの功績は大きいと思います。
CCX(Core Compulex)を組み合わせるという設計思想で、低価格でメニーコアを実現し、インテルの寡占市場に殴り込みをかけたのがRyzenです。
AMDの目論見は奏功し、多くの自作erにRyzenが支持され、改めてAMDがインテルの競争相手として日の目を見ることになりましたが、それはCPU市場の話で、ソフト側では全然メニーコア対応が進んでいないのが実情です。
ソフト側が対応するまであと数年、もう少し時間がかかりそうですね。
―――――
個人的には、インテルCPUの脆弱性と、殿様商売に辟易しているとこだったので、世間でRyzenが高く評価されているのは素直に喜ばしいです。
わたしはSandy BridgeまではインテルCPUを支持していたのですが、Ryzenが発表されてからこっち、すっかりAMDを支持しています。
インテルCPUは、MeltdownやらSpectreやらハイパースレッディングの問題やらグリスバーガーやらで購入する気がおきず、CPUの選定もRyzen同士の比較しか行っていません。
―――――
ベンチマークの数字ばかり追いかけていると逆に本質を見失ってしまいますが、Ryzen(特に第二世代)のコストパフォーマンスとワットパフォーマンスは優秀です。
どうしてもゲームのフレームレートに拘りたい方も一定数いるわけですから、そういった方は高性能なグラボおよび高性能なCPUクーラーと一緒に9900Kを購入すれば良いと思います。
要は、用途にあった道具の選定であって、スニーカーと陸上のスパイクを比べるようなものではないと思います。
100メートル走をやるなら陸上のスパイク、ハイキングやゆるい登山ならスニーカー。
ただ、インスピ記事のベンチマークは大抵が100メートル走なのかなーという印象です。
楽しんで自作ライフを続けるには、ネットの恣意的な記事に振り回されないようにしたいですね。
―――――
付属クーラーの「Wraith Prism」ですが、回転数をマザーボードで絞ってやれば普通に静音運用も可能です。
ヒートパイプダイレクトタッチ方式なので、高性能クーラーと比較すると劣りますが、付属品でここまでしっかりしたクーラーがついてくると嬉しいですね。
―――――
前回のレビューでは、
8C16Tは『役不足』と書きましたが、SMTを無効にすることで、多くの一般PCユーザー、ホームユースにも適合することがわかりました。
詳細は口コミを参照していただきたいのですが、安いところでは30000円以下で購入することができ、価格もだいぶ下がってきています。
第3世代Ryzenの発売を間近に控えたいま、あえて2700Xを購入する意義は希薄ですが、
コストパフォーマンスを優先するのであれば、この時期の買いも十分に検討できます。
第3世代Ryzenの価格設定や、第3世代Ryzen発売後の第2世代Ryzenの値下がり具合など、私たちには予測ができませんからね。
見方を変えたら、いつ買っても正解だし、いつ買っても失敗になるのだと思います。
- レベル
- 自作経験豊富
- 重視項目
- その他
参考になった3人
2019年4月3日 09:44 [1209101-3]
満足度 | 5 |
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処理速度 | 5 |
---|---|
安定性 | 5 |
省電力性 | 4 |
互換性 | 無評価 |
本品、Ryzen 7 2700Xは、エンスージアストが好むCPUではありますが、エンスー専用のCPUではなく、(予算が許せば)万人の環境に適応する高い柔軟性を持ったCPUです。
前回のレビューと主張が変わってしまうのですが、
本品は、オーバークロックやアンダークロックの知識がなくとも、簡単な設定だけでCPUの『個性』を大きく変えることができます。
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【8C8Tでの運用】
→Webブラウズや、オフィス系ソフト・ADOBE系ソフトの利用が多い方
Ryzen 7 2700Xは、UFEIからSMT(AMDのマルチスレッド技術)を無効にすると、8C8TのCPUとして稼働させることができます。
動画のソフトウェアエンコードやCGレンダリングを多用しない『一般的なパソコンの使い方』をする人であれば、SMTを無効にすることで、高クロックと省電力性(≒低発熱)を手に入れることができます。
常時8スレッドで稼働する反面、CPU全体の消費電力が下がり、消費電力が下がることで発熱が抑えられ、発熱が抑えられることで、デフォルトの設定よりもシングルスレッド性能依存のソフトウェアの動作を高速化することができます。
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【8C16Tでの運用】
→高い静音性を求めつつ、ある程度の処理能力が欲しい方
SMTを有効にしたまま(≒8C16T)、UFEIから「core performance boost」を無効にすると、動作クロックの上限が3.7GHzとなるので、16スレッドでありながら低発熱のCPUとして稼働させることもできます。
このときのTDPは、無印2700のTDPである65Wを更に下回りますから、エコCPUとしての運用も可能です。
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Ryzenは、インテルを筆頭とする通常のCPUとは構造が異なっており、CCX(Core Compulex)というコアが4つの『小さなCPU』2つと、Infinity Fabricという『連絡路』1つで構成されています。
つまり、パッケージ上は1つのCPUですが、内部的には2つのCPUが載っているわけです。
言葉で説明するとシンプルですが、AMDのこの発想はCPU界にイノベーションを巻き起こし、低価格でメニーコアのCPUを量産することを可能にしました。
ただし、メリットばかりではなく、シングルスレッド性能が弱い部分はこういった構造に起因しています。
それでも一昔前は、8C16TのCPUを買おうと思ったら10万超えが当たり前だったことを考えると、Ryzenの功績は大きいと思います。
CCX(Core Compulex)を組み合わせるという設計思想で、低価格でメニーコアを実現し、インテルの寡占市場に殴り込みをかけたのがRyzenです。
AMDの目論見は奏功し、多くの自作erにRyzenが支持され、改めてAMDがインテルの競争相手として日の目を見ることになりましたが、それはCPU市場の話で、ソフト側では全然メニーコア対応が進んでいないのが実情です。
ソフト側が対応するまであと数年、もう少し時間がかかりそうですね。
=====
個人的には、インテルCPUの脆弱性と、殿様商売に辟易しているとこだったので、世間でRyzenが高く評価されているのは素直に喜ばしいです。
わたしはSandy BridgeまではインテルCPUを支持していたのですが、Ryzenが発表されてからこっち、すっかりAMDを支持しています。
インテルCPUは、MeltdownやらSpectreやらハイパースレッディングの問題やらグリスバーガーやらで購入する気がおきず、CPUの選定もRyzen同士の比較しか行っていません。
=====
ベンチマークの数字ばかり追いかけていると逆に本質を見失ってしまいますが、Ryzen(特に第二世代)のコストパフォーマンスとワットパフォーマンスは優秀です。
どうしてもゲームのフレームレートに拘りたい方も一定数いるわけですから、そういった方は高性能なグラボおよび高性能なCPUクーラーと一緒に9900Kを購入すれば良いと思います。
要は、用途にあった道具の選定であって、スニーカーと陸上のスパイクを比べるようなものではないと思います。
100メートル走をやるなら陸上のスパイク、ハイキングやゆるい登山ならスニーカー。
ただ、インスピ記事のベンチマークは大抵が100メートル走なのかなーという印象です。
楽しんで自作ライフを続けるには、ネットの恣意的な記事に振り回されないようにしたいですね。
=====
付属クーラーの「Wraith Prism」ですが、回転数をマザーボードで絞ってやれば普通に静音運用も可能です。
ヒートパイプダイレクトタッチ方式なので、高性能クーラーと比較すると劣りますが、付属品でここまでしっかりしたクーラーがついてくると嬉しいですね。
=====
前回のレビューでは、
8C16Tは『役不足』と書きましたが、SMTを無効にすることで、多くの方、ホームユースにも適合することがわかりました。
また、詳細は口コミを参照していただきたいのですが、安いところでは30000円以下で購入することができ、価格もだいぶ下がってきています。
第3世代Ryzenの発売を間近に控えたいま、あえて2700Xを購入する意義はありませんが、
絶対性能ではなく、コストパフォーマンスを優先するのであれば、十分に「買い」も検討できます。
- レベル
- 自作経験豊富
- 重視項目
- その他
参考になった8人
2019年3月18日 04:56 [1209101-2]
満足度 | 5 |
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処理速度 | 5 |
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安定性 | 5 |
省電力性 | 4 |
互換性 | 無評価 |
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---|---|---|
「core performance boost」を無効にしたときのアイドル時の様子 |
役不足は役が不足しているという意味の言葉で、有名なハリウッド俳優が端役を演じる場合等、本人の実力に対して、役が小さすぎるという意味で「役不足」という語が使われます。
→力不足と混同されがちですね。
閑話休題。
――――――
【Ryzen 7 2700Xが活躍できる状況】
・CGレンダリング
・大容量動画のソフトウェアエンコード
・仮想マシンまたはエミュレータを稼働させるとき
使用用途に合わせるという自作の大原則から漏れず、CPUの選定も自分の使用用途に合わせる必要があります。
結論から記載すると、私の場合無印の2700の方が合致していましたね。
というのも、わたしはどちらかというと静音志向なので、処理能力の微増よりも、音が静かであることが望まれるからです。
わたしが2700Xを購入した動機は、厳格に使用用途に合わせたのではなく、どうせならば最高性能を、という浪漫です。
おかげで所有欲と高揚感を獲得できました。
ベンチマークを回せばそれなりの実感は得られますが、普段使いにおいて、以前のCPU(Core i5 i5-2500)と比べて劇的に早くなったかというとそうでもないです。
わたしの場合、パソコンの使用用途は1位がWebブラウジングとエディターソフトでのコーディング、2位以下がAdobeのIllustrator、Photoshop、Premiere Pro、After Effects…etc.あたりの使用です。
ときおり仮想マシンとエミュレータも動かします。
ご存知のとおり、Adobe系のソフトはインテルCPUの方が高いパフォーマンスを発揮できます。
少なくとも2019年3月現在では。
Firefox等のブラウザに関しては大きく改善されてはいますが、オフィスやAdobeのソフトは依然としてメニーコア対応が遅れています。
そうなるとパフォーマンスを発揮するにはシングルスレッドの処理能力が高い方が有利になります。
まさかソフトを提供している側も、たったここ数年でここまでメニーコア化が進行するとは予測できていなかったでしょう。
インテルのメインストリーム向けCPUがついこの前まで4C8T、エンスージアスト向けのCPUでも6C12Tでしたからね。
以下、業務用自作PC製作所の『インテルのメインストリーム・コンシューマ向けCPUが4コアで止まってる理由』から引用。
===
ブラウジングやゲームなど“世間一般の大多数”の用途ではマルチスレッド性能よりもシングルスレッド性能の方が大事だったりする。
つまり、メインストリーム向けに6コアを出してしまうと、4コアより高いお金を出したのに性能はよくないぞと“世間一般の大多数”の消費者は不満を持つ事態になってしまう。
しかし現状は6コア・8コア・10コアとコアを増やすと技術的な問題で高いクロックのものは作れない。
そんなわけでインテルのメインストリームは4コアのままコアは増やさずに進化を続けているのかなあと。
6コア以上はこの辺の事情が分かっているエンスージアスト向けにプラットフォームを分けて発売し、前述のような不満が出てしまう事態を回避しているわけです。
===
上記の説明は、技術的な問題の部分を簡潔に示しています。
ここで、CCX(Core Compulex)を組み合わせるという設計思想で、低価格でメニーコアを実現し、インテルの寡占市場に殴り込みをかけたのがRyzenです。
AMDの目論見は奏功し、多くの自作erにRyzenが支持され、改めてAMDがインテルの競争相手として日の目を見ることになりましたが、それはCPU市場の話。
ソフト側では全然メニーコア対応が進んでいません。
ソフト側が対応するまであと数年、もう少し時間がかかりそうですね。
――――――
個人的には、ブラウジングや軽いゲームなど“世間一般の大多数”の用途であれば、Ryzen 5 2400Gを薦めます。
何台かRyzen 5 2400Gで組み上げていますが、3.6GHzの4C8Tですから、大抵の作業は快適にこなしてくれますし、内蔵グラフィックのRX Vega 11に至っては、これまで内蔵グラフィックに革命をもたらすほど高性能で、曰くGeForce GT 1030とほぼ同等とのレビューが各所で報告されています。
ヘビーゲーマーやエンスージアストはパソコンを使っている人全体の割合からいえば1%未満です。
世の多くの人はメーカーCPUを使っていますし、ゲーマーでもBTOを購入する方が大半です。
価格ドットコム等でレビューを投稿されている方や、口コミを投稿される方は、私も含めてマニアの方ですから、レビューに振り回されずに、自分の使用用途を正確に把握することが大切だと思います。
※グラボを購入する予定があるときは、逆に2400Gは非推奨です。
――――――――
【省電力性の評価を3から4に改めました】
現在は、UFEIから「core performance boost」を無効にしています。
→MBのメーカーごとに異なると思いますが、ASUSとASRockは『詳細』タブの中のどこかにあると思います。
すると、動作クロックが3000〜3700Mhzで変動するようになり、3700Mhz以上には上がらなくなります。
消費電力は、アイドル時及び高負荷時双方とも下がり、アイドル時のCPUPackage消費電力は17〜20W程度です(HWMonitor読み 電源プランはRyzenバランスデフォルト)。
「core performance boost」有効時は、アイドル時でも25〜30W程度を示していたのでワットパフォーマンスを追求するなら同設定を無効にして、動作クロックをスイートスポットに近づけて運用するのも手だと思います。
ついでにファンの回転速度も800〜900RPMでゆっくり回し、わたしにはこのくらいの使い方が合っているようですね。
- レベル
- 自作経験豊富
- 重視項目
- その他
参考になった7人
2019年3月17日 18:11 [1209101-1]
満足度 | 5 |
---|
処理速度 | 5 |
---|---|
安定性 | 5 |
省電力性 | 3 |
互換性 | 無評価 |
役不足は役が不足しているという意味の言葉で、有名なハリウッド俳優が端役を演じる場合等、本人の実力に対して、役が小さすぎるという意味で「役不足」という語が使われます。
→力不足と混同されがちですね。
閑話休題。
――――――
【Ryzen 7 2700Xが活躍できる状況】
・CGレンダリング
・大容量動画のソフトウェアエンコード
・仮想マシンまたはエミュレータを稼働させるとき
使用用途に合わせるという自作の大原則から漏れず、CPUの選定も自分の使用用途に合わせる必要があります。
結論から記載すると、私の場合無印の2700の方が合致していましたね。
というのも、わたしはどちらかというと静音志向なので、処理能力の微増よりも、音が静かであることが望まれるからです。
わたしが2700Xを購入した動機は、厳格に使用用途に合わせたのではなく、どうせならば最高性能を、という浪漫です。
おかげで所有欲と高揚感を獲得できました。
ベンチマークを回せばそれなりの実感は得られますが、普段使いにおいて、以前のCPU(Core i5 i5-2500)と比べて劇的に早くなったかというとそうでもないです。
わたしの場合、パソコンの使用用途は1位がWebブラウジングとエディターソフトでのコーディング、2位以下がAdobeのIllustrator、Photoshop、Premiere Pro、After Effects…etc.あたりの使用です。
ときおり仮想マシンとエミュレータも動かします。
ご存知のとおり、Adobe系のソフトはインテルCPUの方が高いパフォーマンスを発揮できます。
少なくとも2019年3月現在では。
Firefox等のブラウザに関しては大きく改善されてはいますが、オフィスやAdobeのソフトは依然としてメニーコア対応が遅れています。
そうなるとパフォーマンスを発揮するにはシングルスレッドの処理能力が高い方が有利になります。
まさかソフトを提供している側も、たったここ数年でここまでメニーコア化が進行するとは予測できていなかったでしょう。
インテルのメインストリーム向けCPUがついこの前まで4C8T、エンスージアスト向けのCPUでも6C12Tでしたからね。
以下、業務用自作PC製作所の『インテルのメインストリーム・コンシューマ向けCPUが4コアで止まってる理由』から引用。
===
ブラウジングやゲームなど“世間一般の大多数”の用途ではマルチスレッド性能よりもシングルスレッド性能の方が大事だったりする。
つまり、メインストリーム向けに6コアを出してしまうと、4コアより高いお金を出したのに性能はよくないぞと“世間一般の大多数”の消費者は不満を持つ事態になってしまう。
しかし現状は6コア・8コア・10コアとコアを増やすと技術的な問題で高いクロックのものは作れない。
そんなわけでインテルのメインストリームは4コアのままコアは増やさずに進化を続けているのかなあと。
6コア以上はこの辺の事情が分かっているエンスージアスト向けにプラットフォームを分けて発売し、前述のような不満が出てしまう事態を回避しているわけです。
===
実際、そのとおりのわけで、CCX(Core Compulex)を組み合わせるという設計思想で、インテルの寡占市場に殴り込みをかけたのがRyzenです。
AMDの目論見は奏功し、多くの自作erにRyzenが支持され、改めてAMDがインテルの競争相手として日の目を見ることになりましたが、それはCPU市場の話。
ソフト側では全然メニーコア対応が進んでいません。
ソフト側が対応するまであと数年、もう少し時間がかかりそうですね。
――――――
個人的には、ブラウジングや軽いゲームなど“世間一般の大多数”の用途であれば、Ryzen 5 2400Gを薦めます。
何台かRyzen 5 2400Gで組み上げていますが、3.6GHzの4C8Tですから、大抵の作業は快適にこなしてくれますし、内蔵グラフィックのRX Vega 11に至っては、これまで内蔵グラフィックに革命をもたらすほど高性能で、曰くGeForce GT 1030とほぼ同等とのレビューが各所で報告されています。
ヘビーゲーマーやエンスージアストはパソコンを使っている人全体の割合からいえば1%未満です。
世の多くの人はメーカーCPUを使っていますし、ゲーマーでもBTOを購入する方が大半です。
また、そもそもパソコンを持っていない、パソコンをほとんど使わないという人も多いですからね。
価格ドットコム等でレビューを投稿されている方や、口コミを投稿される方は、私も含めてマニアの方ですから、レビューに振り回されずに、自分の使用用途を正確に把握することが大切だと思います。
――――――
冒頭に挙げた3つの用途で使わない、または頻度が低いなら、2700Xではなく、2400G、無印の1600、無印の2700を選んでみてください。
2400Gを選ぶか、1600または2700にするかはグラフィックボードを載せるか否かで考えれば良いと思います。
グラフィックボードの選定基準は、ちもろぐさんの『おすすめなグラフィックボード7選:自作歴20台以上の筆者が解説』がわかりやすかったので紹介します。
https://chimolog.co/bto-best-gpu/
2400Gは個人のブログ等ではあまり紹介されませんが、コスパの鬼といっても過言ではないと思います。
ただ、お金の問題で2400Gを選定した上で、最新の3Dゲームでもそこそこ遊びたいというときは、メモリ選びは少しシビアになると思います。
その際はDDR4-3200を目安に、オーバークロックメモリを選ぶのが良いと思います。
1600と2700の差異は単純にコアの数が違いますが、差が出るのはやはりレンダリングとエンコードですね。
第三世代のRyzenが発売される間近のこの時期であれば、大半の人はB450マザーボードに、2400Gor無印の1600の組み合わせが賢い買い物になると思われます。
- レベル
- 自作経験豊富
- 重視項目
- その他
参考になった2人
「Ryzen 7 2700X BOX」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2019年8月29日 11:59 |
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2019年8月19日 05:13 |
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2019年8月3日 13:13 |
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2019年8月3日 12:16 |
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2019年7月18日 15:31 |
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2019年7月7日 13:11 |
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2019年6月18日 13:38 |
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2019年6月17日 21:48 |
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2019年6月12日 02:17 |
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2019年6月10日 12:05 |
CPU
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