『安い、性能は並。それが価値』 パナソニック アルカリイオン整水器 TK-AS30 マネシタ電気さんのレビュー・評価

[マネシタ電気]

2022年11月4日 03:36 [1641664-2]

満足度	3

デザイン	4
使いやすさ	4
おいしさ	1
維持費	1
サイズ	5
取り付けやすさ	1

安い、性能は並。それが価値

取り付けは難しい。まずシステムキッチンには工事が伴う。いまどき、キッチンのシャワー栓に取り付けるという発想はひどい、システムキッチンのシャワー栓はこんな製品と交換できない構造なのである。しかし、工事は簡単、標準的な食洗器や洗濯機の蛇口側(オス)に対して簡単に取り付けられる。これはマニュアルをDLして購入前からわかる。
使い方は簡単。しかし、浄水モードでも毎回排水が行われるのには驚いた。使った水の1-2割は無駄に排水される感じ。キッチンがジメジメするので、排水パイプで流すのが気持ちが悪いのである。
維持費はハーレー２はバックウォッシュなのでゼロに対し、こちらは年に１回のフィルタ交換があるが、ハーレー２は価格が高いのでイーブンか。

サイズはコンパクトでよい。ただ軽量で、操作スィッチを押すたびに設置位置がズれる。接地面と吸盤で固定するようになっているが、アイデアは悪い。
使い勝手はシンプルで良い。性能は並。試しにアルカリイオン水を使ってみても、うまいとは思わない。米をたいても、味なんぞ変わらぬ。でもそれでよい。差がある、という人は、水質が悪い環境にいるだけ、と思った。米は炊飯器の性能差の方が大きい。

　マニュアルには、排水は取っておいて洗い物にでも使えると書いてあるが、どういった種類の排水であるのかが書かれていない。メーカーに聞いたところ、アルカリ水に対して酸性水が排水される。酸性水に対してアルカリ水が排水される。浄水にたいしては、浄水が排水される、らしい。

なお、還元水素水の機械もパナで販売しており、価格は３倍も高い。その差はなんなのか、聞いてみると、最初は差はなにもありません、という。価格が違うではないかと尋ねても価格はメーカーでは決められないので、知らん、という回答であった。同じ会社で価格は３倍。トヨタがカローラとクラウンは差はありません同じものです、というようなものであり、この担当者はバカである。素直にバカな、と再度聞くと、pH10以上のアルカリ水を出力する能力があるのが還元水素水、そうではないのがアルカリイオン水なのだと言っていた。pH10以上の水は飲料には適さないので意味はないという。そもそも、この製品にも、短時間だけ強いアルカリイオンを出すスィッチがある。
おろらく、還元水ライバル社が販売する品と同じ価格で対等させる意味しかないと理解した。つまり、もうけ主義パナ部門が還元水素水マシンを販売し、善良パナ部門が同じものをアルカリ水素水マシンとして販売している、と感じた。もうけ主義パナ部門の製品は買わないのが賢いであろう。