S.H.フィギュアーツ シェリル・ノーム アニバーサリースペシャルカラーVer. レビュー・評価

満足度：4.00

（カテゴリ平均：4.21）

満足度ランキング—位

集計対象1件 / 総投稿数1件

1. 5 0%
2. 4 100%
3. 3 0%
4. 2 0%
5. 1 0%

評価項目	投票平均	カテゴリ平均	項目別ランキング
デザイン ポージング・表情などの美しさ	4.00	4.47	-位
作り込み 細かい部分の精密性など	3.00	4.31	-位
再現性 原作などに忠実か	4.00	4.23	-位

• ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
• ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目を黄色背景にしています

[Hinami4]

2018年1月21日 18:45 [1097915-1]

満足度	4

デザイン	4
作り込み	3
再現性	4

記念モデルにふさわしい上品さはあるものの、SHの勢いは続くのか

色移り対策に関しては厳重のようだ	最初は無理な可動は禁物。しかしいたわっていても厳しい	マクロスΔのモデルと。既に緩くなった部分も見られる
ただしネガティブな部分を忘れさせる製品であると言っておく

【デザイン】
マクロスＦ(フロンティア)のトップクラスの人気シンガーという設定
今回アニバーサリーモデルとなってプレバンではなく一般店頭販売で出してきたことを評価したい。
キャラそのものの紹介は既にあちこちにあるので割愛し、あくまでもＳＨフィギュアーツの製品として、それを中心にして見ていきたい。

確か本来のコスチュームの色は青のはずだがアニバーサリーということでホワイトになっている。
気がかりなのは色移りが目立ちやすく、最近は新品でも起こっていることがあるときくので最初に着目したが、自分の個体には起きてないようだ。

その色移りを防止するためビニールが巻かれているはずなのだが、巻かれる前にでも移ったというしか考えられない事態が目立ってきている。
塗料のコストダウンによる悪影響にほかならない。

軍服をモチーフにしたとなってるようだが、その分細かいところがベタ塗りになっておらず、アニバーサリーモデルを意識したと思えるクオリティが垣間見える。

帽子を被らせるとき、前髪パーツをダボのあるものに交換し、帽子の固定とダボが隠れることによって違和感ないようデザインされているが、自分の個体は帽子が外れやすい。
figmaの鵜野うずめのようにマグネット式が望ましいが、コストに影響するのか不明

またギンヌメールやフレイアは重い上体を支えるのには明らかに容量不足としかいえない膝間接がやや大きくなり、充分かどうかは不明だが、それまでのものよりはマシに見える。

大型化するとゴツくなりがちなデザインになってしまうが、フラットな裏面など工夫は見られる。

ちなみにマイクが少々長くなってパイプだかキセル(古い)にしか見えなくないこともないが、それはご愛敬。

【作り込み】
figmaのように経年でも緩くはなってもホールド性は維持できる間接構造ではないので、ここら辺に不安材料は残る。
ただし直ちにゆるゆるがたがたがになってしまうことはないようなので、幾分の改良点はあると言ってよい。
こういった点からあまり動かしていないフレイアやギンヌメールなども一部はガタツキが起きてしまっているのは残念で、抜本的な改善が望ましい。

ただ以前のモデルは新品からゆるゆるな個体も多かった時に比べて、向上はしてきていると言ってよい。
がしかし、重さのわりにバランスを維持できるかどうかは厳しいと言わざるを得ない。

また手首パーツのジョイント部分の構造はそのままなので、ポッキリやってしまう可能性は残る。
以前からネット上などで指摘され続けているが改善は見られず、いくら交換パーツは豊富でも躊躇してしまう不安材料はそのまま。

で、結局売れなくなる要因でもある。
一般店頭で投げ売り状態になっても芳しくなく、確実に固定した集客が見込めるプレバンでも良くないのか、自分のひいきのシリーズなどは放置状態になっている。

【再現性】
アニメそのものは見てはいないが、いろいろなポージングは可能ではあるだろう。
ただし前出のクオリティに左右される。

特に個体差の幅、これがどこまでのものか未知数なので、せっかくアニバーサリーモデルで出してきた意気込み。消沈しないでもらいたいものだ

【総評】
最近は仮面ライダーシリーズ等々、売れ行きが見込めそうなものばかりにシフトして新商品が出てはいるが、本来の要因はどこにあるのか突き詰めない限り進歩はない。

この後キュアショコラがプレバンで予定されているものの、以前の勢いはどこへやらといったお寒い状況である。

いっそのこと作り慣れているfigmaからのＯＥＭでといった策も無いことはないが、それではプライドが許さないだろうし、モノ造りの市場から見ても面白味は無くなってしまう。

SHはSHならではのコンセプトや方向性で、今までのポリシーを温めつつ改善を目指していってもらいたい。