iGame GTX1080Ti Vulcan X OC [PCIExp 11GB]Colorful
最安価格(税込):価格情報の登録がありません 発売日:2017年 8月26日
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2017年11月6日 09:14 [1076230-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| 安定性 | 4 |
|---|---|
| 画質 | 5 |
| 機能性 | 5 |
| 処理速度 | 5 |
| 静音性 | 5 |
| 付属ソフト | 4 |
|
|
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|---|---|---|
図1 パッケージ内容 |
図2 iGame Status Monitor |
図3 3DMark(Time Spy) |
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図4 3DMark(Fire Strike) |
図5 Heaven Benchmark 4.0 |
図6 THE LAST REMNANT |
まず、Colorful社であるが、国内では知名度が低い。しかし、中国で1位、世界でも4位のグラフィックスカードの販売台数を持つ。他にも、SSDやメモリなどを手掛ける。2017年8月から、COLORFUL iGame GTX1080Ti Vulcan X OC(以下、Vulcanと略記)などのiGameシリーズで、日本での販売を開始した。
第一印象は、非常に大きく重いであった。特徴的な機能は以下の通りだ。
・NVIDIA GeForce GTX1080 Ti搭載(Base Clock 1480MHz、Boost Clock 1582MHz)
・各種情報を表示するLCDモニタ:iGame Status Monitor
・独自のオーバークロック機能「ONE-KEY OC」(Base Clock 1620MHz、Boost Clock 1733MHz)
・Memory Clock 11GHz、Memory Size 11GB
詳細は、スペック情報や国内代理店であるリンクスインターナショナルのWebページ(https://www.links.co.jp/item/igame-gtx1080ti-vulcan-x-oc/)を参照してほしい。
■ベンチマーク結果
まずは、ベンチマークの結果である。使用したPCは、
・CPU:Core i7 6700K
・M/B:ASRock Z170M PRO4S
・RAM:DDR4-2133 8GB×4
・SSD:SAMSUNG MZNLN128HCGR 128GB M.2
・電源ユニット:Antec HCP-1300 Platinum (1300W)
・モニタ:I-O DATA LCD-M4K282XB
である。参考にならないかもしれないが、M/BのIntel HD Graphics 530の値も紹介する。また、ONE-KEY OCは有効にした。まずは、3DMarkである。Futuremark社が提供するDirectX 12における3Dの性能を評価する。図3は、Time Spyの結果である。参考までに、GTX1080では約6500、GTX1070では約5500の値が報告されている。HD G530では439であった。
次いで、3DMarkのFire Strikeである。こちらは、GPUの描画性能を評価する。結果は図4の通り、20057となった。Time Spyと合わせ、ここまでの値はあまり見聞きしたことがない。HD G530では1115であった
次は、Unigine社のベンチマーク、Heaven Benchmark 4.0である。その結果は、図5となった。Titan XPでは、FPSが約60、スコアが約1500との報告があった。Titan XPを越えた値を出している。HD G530では33であった。
最後は、THE LAST REMNANTの体験版である。リリースは2009年と古いが、当時のゲームでは、3D機能をフルに活用したゲームが多い。体験版では、FPSがを測定することが目的である。結果は図6のように、384FPSとなった。HD G530では、68FPSであった。当時の評価値であるが以下の通りである。
・「非常に快適」:90FPS以上
・「快適」:65FPS以上
・「普通」:45FPS以上
・「重い」:25FPS未満
このベンチでは、値にはそれほど意味はないだろう。次の画質について、評価をしてみたい。
Colorful社では、さらなるOCをしたKudanを発表している(発売は予定より遅れている)。当然、Vulcanを越える性能となる。それまでは、Vulcanが最高レベルとして君臨し続けるだろう。
■画質も重視したい
さて、筆者がVulcanを使って最初に試したのは、4K動画の再生であった。初めて、4Kコンテンツをこのレベルのグラフィックスカードで試すことができた。その印象であるが、とにかく滑らかさを感じることができた。さらにいえば、画面の締まりもよい印象である。
ベンチマークで、Heaven Benchmark 4.0やTHE LAST REMNANTを試した理由を少し紹介したい。Heaven Benchmark 4.0は、設定項目を変更できるといった特徴もあるが、何よりも美しい画像が印象的で、見るだけでも楽しくなる要素がある。こういったコンテンツを直接、体験することとで、ベンチマークにはでない性能を評価したかった。
THE LAST REMNANTも同様である。筆者は新しい環境では、必ずこの体験版を試す。3D性能とは別に、古くから慣れているコンテンツの再生状況、描画の具合などをじっくり眺めるのである。客観的な評価ではないかもしれない。しかし、こういった経験を積んでいくことも重要な要素と考えている。
それらの観点から、Vulcanの評価であるが、画質も非常によい。色味も偏りはなく、クリアな印象が残った。グラフィックスカードでは、パーツや作りの良さが画質に現れる。ベンチの値以上に好感が持てた。
■3D性能以外では
ベンチマークの結果からは、現時点(2017年11月)の最高レベルのグラフィックスカードといってもいいだろう。その他、気が付いた点を紹介したい。
まず、iGame Status MonitorとLEDイルミネーションである(動画参照)。iGame Status Monitorでは、GPU温度、コアクロック、メモリ使用率、ファン回転数を表示する。付属ソフトのLCDコントローラで、表示タイミングなどを変更できるが、それほど細かい設定はできない。LEDイルミネーションも付属するiGameZoneで変更可能である。この2つの機能で、最近、流行のガラスケースや内部が見えるタイプのPCケースがほしくなってしまった。
冷却性であるが、3つのファンが実装されていること、大型放熱フィンを採用したヒートシンクが搭載により、高負荷状態を継続しても、GPUが80度以上になることはなかった。冷却性能は、十分といえるだろう。
それに反比例するのが静穏性である。しかし、Vulcanに関していえば、ファンの音がそれほど気にならなかった。セミファンレス機能に対応し、GPU負荷が低いとファンの回転数も下がる。これらの機能により、ファンがフル回転することは、それほど多くないであろう。
一方、気になるのは、消費電力の多さである。外箱には最低でも750W電源が必要とあったがその通りであった。筆者はこれに気が付かず、新たな電源を手配する必要に迫られた。また、3スロット占有、筐体の大きさなども状況によっては、支障となる可能性もあるので、事前に検討しておくべきであろう。
GTX1080 Tiで最高レベルのOCチューニングが施されたVulcan。ふさわしいユーザーであるが、やはりヘビィなゲームユーザーだろう。4Kで3Dゲームをバリバリに楽しみたいという目的には最適といえる。しかし、性能の高さに比例して、価格もそれなりである。その価値のある1枚であることはまちがいない。このあたりも事前に十分検討したい。
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