『プラットフォームは古くとも、そのスタイリングだけで“買い”』 シトロエン C4 カクタス 2016年モデル 高山正寛さんのレビュー・評価

このページの先頭へ
ユーザーレビュー > 自動車 > 自動車(本体) > シトロエン > C4 カクタス 2016年モデル

『プラットフォームは古くとも、そのスタイリングだけで“買い”』 高山正寛さん のレビュー・評価

rss

あなたのレビューを投稿しませんか?

さん

  • レビュー投稿数:52件
プロフェッショナルレビュートップへ

プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

満足度4
エクステリア5
インテリア4
エンジン性能3
走行性能3
乗り心地4
燃費無評価
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

プラットフォームは古くとも、そのスタイリングだけで“買い”

ボディカラーは“ハローイエロー”。専用のソリッドペイントは1万9980円高になります

全長4155mm×全幅1735mm×全高1530mm、立体駐車場にも入庫可能なサイズは魅力的です

シンプルですが、インテリアのデザインは日本車にはないセンスの良さを感じさせます

7インチのタッチスクリーンはリアカメラも標準装備。ナビの設定は現在は無し

最も目を引くのがこのエアバンプ。駐車時など隣のクルマからの衝撃から守ってくれます

センターパネル下に設置されたシフトスイッチ。シンプルですが慣れると結構便利です

シトロエンC4カクタスに都内の一般道および首都高速を中心に試乗しました。

思い起こせば・・・というほど前でもありませんが、C4カクタスがコンセプトカーとして登場したのが2013年のフランクフルトモーターショー。そして2014年のジュネーブモーターショーで発表されたわけですが、日本にはいつまで経っても導入の情報が入ってきませんでした。

そして2015年の東京モーターショーで日本初披露、「発売はいつか?」と来場者から多くの声が上がりました。そして日本法人であるPCJからの回答は「2017年には導入します」というものでした。

失礼な言い方かもしれませんが、ここまで来ると「もう待てねえ」という声も聞かれたのも事実。だからというわけではありませんが、PCJも頑張りました。200台限定とはいえ、2016年中に日本へ導入を決定したわけです。

確かに販売好調のC4カクタスですから200台とはいえ、日本向けに生産ラインから抜き取るのは色々な意味で手間がかかります。PCJも本国に対してのプレゼンテーションなどもかなり行ってやっとの200台という結果だったのでしょう。しかし、実際は発売当初に本国で設定されていた導入初期の「PureTech 82 S&S 5ETG」の組み合わせでした。

昨今のPCJが展開しているパワートレーンから考えるとガソリンなら1.2Lターボ+6AT、またはプジョー308等で高い評価を得ている1.6Lのディーゼルターボが欲しくなります。しかし今回は設定は無し。あくまでも筆者の考えですが、本国としてはまずフィジビリティスタディ、つまり採算も含め、ビジネスとして成立するかを検証するためにこのような形を取ったのではないでしょうか。実際他の業界でもこのようなマーケティング手法は数多く採られています。

そしてこの200台という数字に購入予備軍は飛びつきました!実際ネットなどを使い、自分の該当するエリアのディーラーへエントリーするわけです。実は筆者もエントリーを行いました。そしてあえなく落選しました・・・(泣)。

さて、そんなC4カクタスですが、とにかくデザインが素晴らしすぎます。
このデザインの前では
1)プラットフォームは前世代のPF1で最新ではない。
2)7インチのタッチスクリーンにはプジョー車のようにオプションのカーナビの設定が無い(取説には将来的に設定できるようなタッチスイッチはあるように記載されています)
3)5速ETGのカクカクした変速ショック
など、全部許してしまえるほどのインパクトがあります。

実際試乗車はプロトタイプということで今後日本に導入されるであろう仕様とは異なっていました。
1)リアシートは分割可倒式→一体可倒式
2)ボディカラーが“ハローイエロー”の場合、本来はグレー(インパネ周り)/ブラック(シート)/ファブリックという組み合わせですが、インパネ&シートはハバナ、シートはベロアになっていた。
3)パノラミックガラスルーフが装着されていたが、設定はない。

特に3)については当然未定ですが、コンパクトなクロスオーバーモデルゆえに室内の開放感は格別です。この設定はオプションでもいいのでぜひ欲しい部分です。ここは声を大にしてPCJに届けたいです。

乗り込んでみると地面からシートまでの高さが絶妙で乗降性は抜群です。目に飛び込んでくるインテリアはシンプルですが、そこにはデザインの巧みさが光ります。材質もそんなに高い金額をかけているわけではありませんが、シボの使い方やパーツ類のレイアウトは日本車とは異なる世界観を演出、例えは適切じゃないかもしれませんが、家具で言えば日本車=ニトリ、なのに対し、C4カクタス=IKEAを連想させます。

もちろんどちらが優れているとかの話ではありません。見て、座って感じ取れる世界が国産車とは大きく異なるわけです。実際、座った感触は適度な身体の沈み込みがあり、サイズ以上のゆったり感が味わえます。逆に後席はややベンチ的で固さを感じる部分がありました。

肝心の走りに関しては「ほぼ予想通り」でした。本国仕様にある最軽量モデルは965kg、今回のモデルは1070kg、元々シングルクラッチの5ETGと1.2LのNAエンジンの組み合わせは過去、プジョー2008などにもあった設定。一度速度が乗ってしまえば加速してギアが変速する直前にすっとアクセルペダルを緩めればショックも少ないのですが、都市高速の渋滞に入った際、加減速を繰り返すとそれなりにショックは発生します。これを緩和させるのに効果的だったのは標準装備のパドルシフト。これを使うことでメリハリのある走りも堪能できました。

全体の走りはC3と同じプラットフォームなのでズバリ言えば「ユル〜い」印象。正確に言えばロングホイールベース化しているので路面からのショックなどもユル〜く分散させてくれるので、見た目以上に乗り心地は快適です。

前述したようにこの世界感は次期C3にも採用されており、いわゆるPSAのデザイン戦略の重要なキーバリューになっています。

今回の200台即完売の情報はPCJ経由で本国に報告済みです。先に言ってしまうと2017年の早い時期には追加のローンチがあることは関係者の証言から出ています。ただそれが100台なのか200台なのかはやや不確定な要素。またこれも噂レベルですが1.2Lターボ&6ATがもし導入される際はフェイスリフトも行われるのではないか、という情報もあります。

それでも現状でこのクルマを所有する喜びはかなり高いレベルにあると思います。残念ながら燃費測定はできませんでしたが、軽量ボディは実走行燃費に大きく寄与するはずです。実はバックカメラやクルーズコントロールなど装備面も充実していながら238万円〜という価格はバリューという点でも十分高評価が付けられます。次の追加導入はもちろんですが、早くカタログモデルに昇格してほしい1台です。

レビュー対象車
試乗

参考になった23

このレビューは参考になりましたか?参考になった

  • Twitterにツイートする
 
 
 
 
 
 

「C4 カクタス 2016年モデル」の新着レビュー

あなたのレビューを投稿しませんか?

この製品の価格帯を見る

C4 カクタス
シトロエン

C4 カクタス

新車価格帯:238万円

中古車価格帯:189〜297万円

C4 カクタス 2016年モデルをお気に入り製品に追加する <12

のユーザーが価格変動や値下がり通知、クチコミ・レビュー通知、購入メモ等を利用中です

この車種とよく比較される車種の中古車

ユーザー満足度ランキング

新着ピックアップリスト

ピックアップリストトップ

プロフェッショナルレビュー
ユーザーレビューランキング

(自動車(本体))

ご注意