Core i7 6950X Extreme Edition BOX
- 10コア20スレッドで動作する、ソケットLGA2011-3対応のデスクトップ向けCPU。基本クロックは3.0GHz、最大クロックは4.0GHz、TDPは140W。
- 「インテル ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー 3.0」に対応し、最もパフォーマンスの高いコアを識別し必要に応じてその周波数を上げる。
- 「インテル 64 アーキテクチャー」に対応し、物理メモリー、仮想メモリーともに4GB以上のアドレス空間を利用可能。

Core i7 6950X Extreme Edition BOXインテル
最安価格(税込):ショップが販売価格を掲載するまでお待ちください 発売日:2016年 5月31日
Core i7 6950X Extreme Edition BOX のユーザーレビュー・評価


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よく投稿するカテゴリ
2017年1月1日 00:00 [990880-1]
満足度 | 5 |
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処理速度 | 5 |
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安定性 | 5 |
省電力性 | 4 |
互換性 | 5 |
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Cinebench R15:2213(4.2GHz) |
Time Spy:14486(GTX 1080 HB-SLI) |
FF14 HEAVENS UHD/4K:14245(GTX 1080 HB-SLI) |
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DDR4 3200MHzが安定動作 |
初の分離型化粧箱 |
【処理速度】
前Extreme Editionの5960Xからさらに2コア増えたdeca-core(10コア)構成となった6950Xは、マルチスレッドを必要とするアプリケーションにおいて絶大な効果を発揮してくれます。速度は約30%増しといったところで、自分なりにベンチマークにしている動画素材のH.264エンコード(FHD/60fps/50Mbps)において、4930Kが90分>5960Xで60分>6950Xで40分(各々4.2GHzへオーバークロック済/後者二つはAVX2命令使用)といった性能向上を達成しています。4930Kは6コアですから、その2倍速を倍以下のコア数で実現できているわけで、確実に速くはなっています(CineBenchのスコアがおおよそ物語っているはずです)
【安定性】
初の14nmプロセス品となるBroadwellはメインストリーム向けでほぼ幻の存在となってしまったわけですが、後期のX99世代となり生産もようやく軌道に乗ってきた段階ということもあって、あまりにも無理なオーバークロックさえしなければ余裕を持って動いてくれる印象です。特にHaswell-Eで苦手だった高クロックのメモリが安定動作しています(DDR4 3200MHz以上)。メモリーコントローラーが改良された結果でしょう(本品のDDR4は2400MHzへ増速)
【省電力性】
2コア増えているにもかかわらず、平均消費電力は4.2GHzオーバークロック時で200W〜ピークで250Wと、ピーク時が若干増えましたが「ほぼ5960Xと変わらない消費電力」であることを踏まえると、10コアもありながら14nmプロセスのおかげで相対的に下がっている=効率は向上しているといえるでしょう。アイドル時もほぼ変わっていませんしね。もっとも、このクラスのCPUを購入する人が、1Wの限界を見極めてチューニングすることは希だと思いますが・・・(それよりは多少消費しても早く作業を終えることが重要かと)
【互換性】
X99立ち上げ時はDDR4メモリも同時にスタートということもあって大変でしたが、今はメインストリームでもSkylakeが出てきて一気に普及しましたので、困ることはないでしょう。既存マザーボードも対応BIOSは出回っており、使いやすくなっているはずです
【総評】
タイトルの意味は「一般向けだのに発表当初売価が20万円超もしたCPU」「10コア20スレッドものマルチスレッドパワーは一般人には不要」「オーバークロックをしようとなると簡易水冷がほぼ必須、なのに普通の使い方ではすぐ頭打ちになる」「外箱が一回り小さくなりながらも、宝石箱のごとく高級感のある素材にふたを重ねる方式へと変わっていた」etcetc...。いろんな意味で型破りのCPUになったのかなと感じたからです
性能面は前回の5960Xのまんまなので割愛しますが、「その延長線上にある」CPUですから「ゲーマー向けではなく、コンテンツクリエイター向けの、ワークステーションクラスのCPU」であるということを見失わないように。いわば上位ブランドであるXeonとほぼクロスする、そんな製品です
(元々その選別落ち的なものが流れてくるみたいですしね>とはいえLCC(最大10コア)での選別品がこちらになってはいるそうですが(6900K以下はさらにその選別落ちということになるはずです))
発売当初の20万円超ではさすがにXeonと比較しないと損をしそうな雰囲気もありましたが(+3万円でE5-2687W v4が買えてしまい、極論そちらがお得、、、というよりもこちらが高すぎます(@_@))、現在その価格差は9万円近くまで開いてしまいましたので、本製品も比較対象にはなることでしょう
Xeonのサーバー/ワークステーション向け機能となるマルチCPUやECCメモリ、遠隔管理といったものが不要な人は、高速なメニィコアCPUとして十分検討するに値する製品だと感じます
ゲーマーさんならよく見積もっても6900Kで必要十分でしょう(オーバークロックを楽しみたいなら5960X)。本製品はいろんな意味でモンスターですので、無理に狙うこともありません
冷静に考えれば、単体で20万円近くもするCPUを何に使いますか? ・・・それよりも、メインストリーム向けのよいパソコンを1台別途用意するだけで、後はそちらに時間のかかる作業をお任せしてしまうのが遙かにメリットは大きいと感じます
ゆえ、本製品はあくまでも「お金に糸目をつけない」「時は金なり」「一番いいのを頼む」姿勢の人が狙いを定めないと、おそらく後悔してしまう品ともなりかねないでしょう・・・なので、製造技術周りや今までの進化の系譜などを鑑みても タイトル通り になるのでは、と
今後AMDさんのRYZENで価格競争が起こってくれることを願ってやみません(理想は、元々の999ドル帯に回帰することでしょう)
おまけ:22nmプロセス・IvyBridge/Haswell-Eにも感じたこと(プロセス進化での常用OC耐性低下)なので、今回は初物を避け、時間がたってからの購入(12月)にしましたが、16万円ということでXeonとの価格差は一応できました。高くても、ここまでですよね・・・
オーバークロックもAVX2 100%負荷時でコア4.2GHz/1.25V、キャッシュが3.6GHz/1.19V、空冷(NH-D15S ツインファン)でコア温度90℃(Batch#:J602X080)。出始めは1.3V程度必要だったみたいですし、よくなっているのかと。パッケージ温度は65℃以内といったところ
使っていて感じることは「CPUがボトルネックになることはほとんどないという『ゆとり/安心感』」。Intel SSD 750 NVMe(2.5インチU.2)も性能を限界まで完璧に引き出せる(5960Xは9割程度)I/O能力は、メモリーコントローラーも性能向上したことが大きいように感じます(AIDAのWrite値にご注目)。SLI/CF構成なども余裕を持って対応できそうです
AftrerEffectやソフトウェアエンコードも4930Kの頃からは所要時間が半分以下まで短縮と、かなりの効果が得られています。FHDまでならほぼこれで十分な環境が整うのではないでしょうか(4K/8K UHDはXeonマルチプロセッサで)
今後は製造プロセス自体が複雑化していきますから生産のこなれた後期品がおそらく、特性的にもいいものができやすくなるのでは・・・と私は考えるのでした_〆(. .*
- 比較製品
- インテル > Core i7 4930K BOX
- インテル > Core i7 5960X Extreme Edition BOX
- インテル > Xeon E5-2687W v4 BOX
- レベル
- 自作経験豊富
- 重視項目
- その他
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