『iPad Pro(SIM Free) + ApplePencil』 Apple iPad Pro 9.7インチ Wi-Fi+Cellular 128GB MLQ52J/A SIMフリー [ゴールド] hitcさんのレビュー・評価

[hitc]

2016年6月10日 18:11 [936569-1]

満足度	5

デザイン	5
処理速度	5
入力機能	5
携帯性	5
バッテリ	3
画面	4
付属ソフト	4
コストパフォーマンス	無評価

iPad Pro(SIM Free) + ApplePencil

iPad Pro 9.7"+ApplePencil+カラーチャート(B5)

iPad 4からの買い替えです(評価基準はiPad 4です)。また、iPad Proのレビューですが、ApplePencilも含めた評価として読んでください。なお、SIMはIIJのデータ専用を入れて運用しています(2台のiPhoneをファミリーシェアしているため、3台目のiPadは初期費用のみです)。

【デザイン】
既に慣れてしまった感があるので特に素晴らしいという感覚ではありませんが、無駄がないデザインは個人的に好みです。

【処理速度】
自分の使い方だとこれまでも大きな不満はなかったので、十分です。

【入力機能】
本体としての機能は従来と同じですが、ApplePencilを追加した時の感触は別格です。iPad 4でも感圧スタイラスを持っていましたが、ペンの精度、反応速度、書き味の滑らかさ、パームリジェクション(ペン書き中に手のひらが画面に触れても無視する機能)の完璧さなど全く別物です。以前のペンはどうしてもお絵かきしたい時くらいしか出番がありませんでしたが、ApplePencilは今まで紙で行っていたこと全てを置き換えられるポテンシャルがあります(会議資料を写真に撮ってメモを上書きしたり、PDFの原稿に書き込みしたりしていますが、ストレスなく作業できます)。この辺りは使うアプリとの関係もあるので必ずしもハードウェアとしてのiPadの評価ではありませんが、自分はメモ書きアプリとしてNotabilityを使用しています。なお、一部のメモ・ドローアプリはApplePencilでも追随が悪いと感じますので、評価を見るときは使っているアプリと合わせて評価を見てください。
また、今回ApplePencilが使えるとわかったので、手書き文字入力のmazecを購入しました。こちらも快適に入力できます。はっきり言って自分はかな漢字変換に毒されて漢字が書けないので手書きのほうが遅いのですが、字を書くほうが頭の活性化になるかなと期待しています。
なお、ApplePencilそのものの評価としては、重さと表面材質がNGです。重さは技術的な問題もあるので妥協したのだと思いますが、表面材質はもう少し滑りにくいものを採用して欲しかったところです。自分は持つところに厚さ0.5mmくらいのラバーテープを巻きました。デザインは明らかに劣化しますが、滑りにくいと重さを支えやすくなるので、書きやすさはUPします。

【携帯性】
iPad 4よりは二回りくらい軽いので、気楽に持ち運べます。12.9"のiPad Proと悩みましたが、持ち運ぶことが多い自分の用途には、こちらで正解だったと思っています。

【バッテリ】
すごくよく持つとは言いませんが、画面輝度を控えめにしていれば、自分の使い方で1日は持ちます(最もハードな一日だと、3時間くらいプロジェクターに繋いでプレゼン、その他数時間の軽作業に使います)。屋外など明るいところ中心だと輝度最大で使うことになるので、使い続けると半日少々でダウンするかもしれません。

【液晶】
屋内環境では申し分ありませんが、日中屋外だとまだまだつらいですね。まだまだ技術革新の必要がありそうです。

【付属ソフト】
こちらも従来通り可もなく不可もなくですが、慣れているという意味で不満はありません。

【その他】
Apple Pencilとの組み合わせて一番困ったのがApplePencilの持ち運び方です。Appleがこの点を考慮していないというのはiPadの評価の上ではマイナスですが、いろいろネットで調べた結果、伊東屋のカラーチャートトラベラーシリーズの「トラベルバンド付きペンケースB5」にたどり着きました。私が調べた時点では12.9" iPadでの使用報告しかなかったのですが、9.7"は12.9"以上に完璧にフィットします(写真参照)。というのも、12.9"では短辺方向にバンドをかけるので、カバーを開くためにはバンドをはずさなければいけませんが、9.7"は写真のように縦方向に取り付けられるので、そのままカバーを開閉できます。しかも、ヒンジ側につけておくと裏側に折り返した時にそのまま低めの傾斜台のようになりますし、三角に蓋をたたんでもじゃまになりません。通常のボールペンや充電用変換コネクタが一緒に入れられるのも良い点です。カラーチャートは6色から選べてカバーとのコーディネートもできるので、お勧めです。

【総括】
ProになってApplePencilが使えるようになったことが、何と言っても最大のメリットであり、iPadの使い方が従来とは変わるポイントだと思います。ペーパーレスの言葉ができてはや20年以上を経過しますが、現在も書類の山に埋もれつつ、ようやくペーパーレス社会が近づきつつあると感じています。