『最新・最高のボルボながらあまりにも大きくて重くて高い』 ボルボ XC90 2016年モデル 松下宏さんのレビュー・評価

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プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む

満足度2
エクステリア4
インテリア5
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地5
燃費3
価格1

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最新・最高のボルボながらあまりにも大きくて重くて高い

ボルボのXC90は新世代のボルボを象徴するフラッグシップモデルである。最近はフォルクスワーゲンのMQBに代表されるように、自動車メーカー各社は基本プラットホーム(アーキテクチャー)を新しくして、それぞれに合理的な開発・生産手法を採用するようになった。ボルボもその例に漏れず、スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)と呼ぶ方式をXC90から採用し始めた。

ボルボ版の特徴は、スケーラブル(伸縮可能)であることで、ひとつのプラットホームで60系から90系までをカバーできる仕組みにしている。ホイールベース、前後オーバーハング、全高、車両重量などを自在に設定できるフレキシビリティを備えているという。

そのこと自体はユーザーにとって直接的な意味はないが、新開発のプラットホームは当然ながら軽量・高剛性化を進めることにつながり、生産の合理化がコストダウンにつながるなど、間接的にメリットをもたらすことになる。

XC90はでかい。アメリカ市場や中国市場などで大型のSUVが良く売れることから、そこでのおいしい商売を意識して大きなクルマが作られた。全長が5mに近い4950mm、全幅は2mに近い1930mmという大きさだから、日本では扱いにくくて仕方がないというサイズである。このクルマはこの時点でほとんど失格であると考えても良いくらいだ。

外観デザインはSUVらしい力強さを表現しつつも、新時代のボルボを感じさせるものとされている。SUVということもあって押し出しの利いた四角いデザインを採用しているが、昔のボルボが採用していたエッジの効いた四角さではなく、角の部分が面取りされてスタイリッシュなイメージの四角さが表現されている。

ヘッドライトにはTの文字を横に寝かせたようなデザイン処理が施されているが、これは北欧の雷神であるトールが持つハンマーをイメージしたものだという。これは今後のほかのボルボ車にも採用されるとのことだ。

インテリアはボディサイズを生かして広々とした空間が確保されている。7人乗りの3列目シートに座っても何とかなるくらいの広さがあるのは、ボディサイズによるところが大きい。また3列目シートがしっかり作られているのも特徴だ。

インテリアデザインも新時代のボルボを表現したものとされ、インストセンターの大型液晶パネルなど、これまでのボルボ車にないデザイン&操作系が採用されている。

液晶パネルはその左右に別の画面が隠されているようなイメージで、手で払うような操作をして画面を切り換える仕組みだ。最初は慣れが必要になるが、オーナーになればすぐに慣れるだろう。本革や木目パネルを使った内装は質感の高さも相当なもの。高級車のインテリアである。

XC90の搭載エンジンは直列4気筒2.0L。T5用はターボが装着され、試乗したインスクリプションはT6でターボとスーパーチャージャーの両方の過給器が装着されている。これによって235kW/400N・mのパワー&トルクを発生する。

大柄なボディのSUVでしかも駆動方式が4WDのXC90は、車両重量が重くて2080kgと2tを超えている。超重量級のボディである。それでもエンジンの動力性能には余裕があり、意外なくらいに軽快にこの重量ボディを走らせる。

排気ガスの圧力を利用するターボだけでなく、エンジンのクランクシャフトから動力を取るスーパーチャージャーが装着されているので、低速域から過給が始まってトルク感のある走りを実現する。アクセルの踏み込みに応じて排気ガスの流量が増えるとターボが効きだしてパワーが伸びてくる。

なので、XC90を走らせていてボディの重さを感じるシーンはほとんどなかった。いかにも余裕ある走りを示すのだ。

試乗車にはオプション(30万円)の電子制御エアサスペンションが装着されていた。30万円というのは何とも高いが、エアサスによる快適な乗り心地は十分に満足できるものだった。ボルボとしては初のエアサスだが、その仕上がりはなかなか良かった。

それ以上に良かったのは運転支援装備だ。XC90にはインテリセーフと呼ぶ14種類の先進安全装備をセットにした装備が全車に標準で装着されている。衝突回避・軽減フルオートブレーキや全車速追従型のアダプティブ・クルーズコントロールなどをセットにしたもので、高速道路では車線維持支援機構などがうまく働いていた。

XC90はボディが大きくて重いだけでなく、価格も高い。試乗したT6インスクリプションは本体価格が909万円の設定だ。試乗車には前述のエアサスを始め、プレミアムオーディオ、サンルーフなどが装着されて1000万円を超える価格になっていた。普通のユーザーにはとても手が出ない価格である。


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XC90
ボルボ

XC90

新車価格帯:789〜954万円

中古車価格帯:479〜850万円

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