『じっくり楽しめるゲーム通のゲーム。』 ユービーアイソフト The Division(ディビジョン) [PS4] サチナゴムさんのレビュー・評価

[サチナゴム]

2016年3月21日 10:33 [915560-2]

満足度	5

操作性	5
グラフィック	5
サウンド	5
熱中度	5
継続性	5
ゲームバランス	5

じっくり楽しめるゲーム通のゲーム。

キャラ設定はあれっと思いましたがゲームが始まってしまえば気になりません。
射撃もオートエイムがないので大変です。が、これも慣れれば大丈夫です。
敵は数が多い上に概ね固いです。特にボスはステージが進むに連れ１３日金曜日のジェイソンばりになっていきます。ダークゾーンにはそんな固いボス級の連中がうじゃうじゃ…　が、なんとかなります。

スプリンターセルのマーク＆エクスキュートやアサシングリードのような体術コマンドが懐かしくなりますが、すぐに適応できます。コツはシステムの特徴を最大限活用することです。

・カバー状態なら弾は当たらない。
・カバー移動は素速い上に案外遠くまで行ける。
・射撃時には命中率と連動した軽めのロック機能がある。

あとは戦いの基本中の基本、敵をよく見ること。これで充実したDivision_Lifeを送ることができます。このゲームにステルスはありません。先制攻撃に成功しても残りは必ずこちらに向かってきます。敵も探知装置みたいなをもっているのでしょう。そして回りこんできます。だからもたもたせずカバー移動なのです。

やられるときは余計なことをした時です。よくあるのが撃たれているのに身を出して構えてしまうこと。カバー状態でもたちまちビシバシ被弾します。その上、弾切れでリロード動作になったら目も当てられません。また弾幕に耐えられずカバー状態をやめて走りだしてしまうのもまずいです。たちまちダメージが倍増します。敵もしっかり狙っているわけで、ヤバくなればまずカバー状態のまま回避です。で、回りこむ。もしグレネードが飛んできたらXボタンを２回素早く押します。飛び込みジャンプで逃げてくれます。思えば良く出来たシステムです。弾除けはカバー状態が基本、を忘れないことです。

私はXボタンを押さないとカバーが外れない「移動操作によるカバー解除」は「いいえ」に設定しています。あわててスティックを動かしての不本意な解除を防ぐためです。防御力を維持すれば長生きできます。それにカバー移動を使いこなせば“赤いザク”の如く体感で3倍位速い。敵を巻くこともできます。

DMGの値が高いショットガンは頼りになります。物陰から近距離でなら序盤のLVの低い時でも瞬殺してくれます。慣れると、カバー移動で回りこんで敵の死角の背後に立ち、ズドン。二人相手でも交互に撃てば敵はひるみ続けるのでノーダメージで倒すことができます。サイドアームの拳銃には弾数制限がなく補給の心配はいりません。

ただすべての火器のリロード動作は弾がなくなれば強制的に行われる上にリアルに時間がかかるので注意が必要です。特に戦闘中のリロードはカバー状態でないとあっと言う間にHPを失います。早めのリロードを心がけるべきでしょう。まあ、教本通りには行きませんが…

あと、慣れるために最初のストーリーミッションのいくつかを繰り返しリプレイしました。見落としに気がついたり、別の戦法を思いついたり、またあらすじやシステムにも慣れてきます。急がばまわれですね。せっかくお金を払ってプレイに時間もかけているのだから楽しむ工夫をしてみたいと思います。

一時的に別キャラを作ってチュートリアルミッションの「警察署包囲攻撃」をやることもあります。力の弱い武器でも初めての時と比べるとウソのように見事にクリアできるので、“うまくなってるじゃん、オレ”と自信を取り戻したり、うれしくなります。

このRPGではプレイヤーは優秀な戦士という設定です。スーパーマンではないのです。シューティングのような耐久力任せの突撃はできません。蜂の巣にされます。囲碁のように地味に石を一つひとつ打つ感じで戦いを進めるゲームです。また武器以外に装備やスキル、施設のアップグレードにも注意を向けると一層楽しめます。

ダークゾーンはLv10で参戦しました。野良参加です。結構頑張っています。カバーを活かす戦術でボスキャラ級相手にじりじりダークゾーンのLvは上がってきました。戦利品のヘリ回収も何回か成功させました。時々襲われてダイイング状態になりましたが見知らぬ人に助けてもらったときはうれしかったです。まさに地獄に仏でしたね。

楽しく遊んでいます。グラフィックの表現がいいからです。吹雪の中、荒廃したニューヨークの街並みを歩き、遭遇する敵をカバー移動とショットガンで華麗に倒せた時の達成感はたまりません。敵が多い時は一旦ステージの入り口まで退却しながら戦いました。うまくいくとひとりずつ現れたところを各個撃破できます。

作業ゲーという人もいますが、そもそもDivisionの使命を考えれば、任務のある程度のパターン化は仕方ありません。

・迷路のようなルートを辿って１つずつチェックポイントを通過、
・その度に湧いてくる敵を相手に根気よく排除し、
・時に時間制限のかかる中、
・最後にはボス級の固めな敵と戦う。
・それで報酬を得て施設を改造。

…の繰り返しです。これはどのゲームでも同じです。経験を積めばスキルコマンドを駆使し装備をとことん使いこなして主導権をとって戦うことができます。これが快感なのです。狂信的科学者の引き起こしたブラックフライデーで荒廃したニューヨークにどう感情移入できるかがポイントになります。これは酸いも甘いもわかる（はずの）大人のゲームです。家族や友人を失った悲しみ、文明が失われた喪失感などに思いを馳せながら狂気に溺れた連中との果てしない戦いに明け暮れ、希望を絶やさずに仕事をこなす。そんな荒廃した社会にリアルにこだわった分、戦闘も一筋縄では行きません。特に西欧人らしいしぶとさがプレイに求められます。短気な人にはすこし敷居が高いかも。

まだサーバー接続が不安定ですが、サーバーエラーDELTA…のときは思い切ってPS4を再起動しています。ウソのように直ることが多いです。幾つか不具合がありますが私個人ではぶっちぎりの５つ星です。

レベル

ミドルゲーマー

目的

ひとりで遊ぶ

総プレイ時間

21〜50時間