プリウスの新車
新車価格: 260〜355 万円 2015年12月9日発売
中古車価格: 42〜428 万円 (5,162物件) プリウス 2015年モデルの中古車を見る

2020年6月29日 00:56 [1334334-2]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 4 |
---|---|
インテリア | 3 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 2 |
燃費 | 4 |
価格 | 3 |
今回は日本車代表、ハイブリッドカー代表といえるプリウスに乗ってきました。国民的ハイブリッドカーの実力、いざ拝見。
トヨタレンタカーさんでお借りしました。距離もそこそこ、トヨタレンタカーさんの車はいつも整備状況が良いですね。
【エクステリア】
エクステリアを一言でまとめるなら「近未来的」。流れるようなボディラインが良い意味でセクシーで、僕は嫌いではない。
ただ、フロントのイカツいのとリヤのオジンくさくてバランスが取れてないこと。これはいただけない。せっかくの近未来的デザインに水を差してしまっている。
でも、この形を見ればすぐにプリウスと分かるデザインは全体的に悪くないと思う。
【インテリア】
こちらは相変わらずチープだ。至るところにプラスチックが顔を出している。このプリウスに至っては変わった形のステアリングの一部にまでプラスチックがにっこりでお出迎えだ。トヨタさん、そろそろプラスチックでごまかすのやめません…?
シートは硬めで、骨もあってホールドも割としっかりしてるのだが、ちょっと硬過ぎるかな。長距離を走ったのだが、背中と腰が疲れた。
さて、プリウスは3ナンバーでそれなりに大きいので、リヤの居住性はどうかだが、これはマルだ。しかし、頭上のスペースは少し寂しいので三角。近未来的デザインの代償といったところか。
【エンジン性能】
動力性能だが、エンジンは1.8にしてはパワー不足に感じた。感覚としては1.3ぐらい。アトキンソンサイクルエンジンは力仕事が苦手らしいが、エンジンが力仕事しないでどうする。
一方のモーターはなかなかパワーもトルクもあり、弱気発言紛いのエンジンを上手くサポートしていた。
【走行性能】
走りだが、これはエコ、ノーマル、スポーツの3モードのどれを選ぶかで天と地。
エコはかったるいの一言に尽きる。せいぜい路地裏を徐行するぐらいには使えるかな。
正直終始ノーマルで良いような気がする。それなりにパワー、トルクともに感じられ、交通の流れに乗るのに困らないし、燃費もキープできる。上り坂でパワー不足に感じるのが唯一の欠点だろう。
スポーツは速い。モーターどころかエンジンも全開でっせと言わんばかりのプリウス全身全霊の訴え!ただ、燃費の悪化も早い…。
さて、モード選びの話はこの辺にしてそれ以外だが、ハンドリングはアンダー気味。車が重く感じられるのも然り、カーブではアウトに引っ張られるプッシュアンダー状態だ。
ロールは抑えられてる印象だが、ピッチングはややある。特にブレーキをかけた時の減速Gの感じ方がモロで、止まった時にカクンとなり、首が振れる。ブレーキはもう少し優しくしてほしいな(僕のブレーキングも含め。)。
【乗り心地】
これは至って快適だ。しかし、ここでまたも良いところに水を差すものがあらわれた。遮音性の問題だ。一般道ではそれほど気にならなかったが、高速時が問題だった。走っているとまるで窓が開いているかのようにピューピュー音が入ってくるのだ。これより格下のヴィッツでももっと静かだ。
正直これが今回1番ガッカリした点だ。僕にとってのハイブリッドカーのイメージというのは、まるで音を立てていないかの如く静かで快適な移動空間を提供してくれるものだと思っていた。そのイメージをよりにもよってハイブリッドカー代表たるプリウスに崩された点にガッカリした。
他は良い。しかし、この遮音性の問題は大問題だ。遮音材の使い方が下手なのか、それとも手抜きなのか。それは定かではないが、今回はハイブリッドカーとしてのイメージを見事に裏切られたのが気に食わなかったので厳しく評価した。
【燃費】
これについてはさすがに文句なしだが、この燃費は変動制だ。先述の3モードの使い方で燃費は良くもなるし悪くもなる。今回僕は全てのモードでどうなるか体験したが、僕個人としてカタログの数値がホントかウソッパチか白黒付けるのは難しい。これについてはこのレビューをご覧になっているあなた自身で是非確かめていただきたい。
【価格】
僕個人としては正直高い。昨今のクルマは値段が右肩上がりになっているが、プラスチックの内装とハイブリッドの実力に伴わない遮音性を体感してしまった以上、僕はこの値段で妥協することはできない。
あくまで1日レンタカーで乗っての感想だが、購入を検討されている方も1度乗って確かめる機会を設けてほしい。
【総評】
ハイブリッドカーというジャンルの創始者たるプリウスのネームバリュー、そしてブランドは大いに認める。
しかし、その傍らでそれに伴わない実力、を露呈してしまっていること、「プリウスミサイル」という異名に表された安全面における脆弱性もまた事実だ。
プリウスという選択は大いにアリだ。5人快適に乗れて、おサイフにも優しい。ここ最近クルマを買う上で燃費というのは非常に重要なポイントになっているが、僕は今一度考え直してみるという選択もアリだと思う。
クルマにとって本当に大事なのは、「走る・曲がる・止まる」という3つの動作がちゃんとできること。それを当たり前にできるクルマこそ本当にイイクルマだと僕は思っている。その点で見た時、このプリウスは2、3歩遅れていると感じた。
今まで色んなクルマに試乗してきたが、今までで僕が1番イイと感じたクルマは2台。家のクルマのミニとデミオ。どちらもハイブリッドじゃない。ガソリンNAだ。しかし、この2台は「走る・曲がる・止まる」がしっかりこなせ、安心して走れるのだ。今回プリウスに試乗して、最終的にプリウスより小さいこの2台の偉大さに改めて気づかされる意外な結末を迎えることになった。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった11人(再レビュー後:4人)
2020年6月4日 01:15 [1334334-1]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 4 |
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インテリア | 3 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 2 |
燃費 | 4 |
価格 | 4 |
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フロント |
リヤ |
今回は日本車代表、ハイブリッドカー代表といえるプリウスに乗ってきました。国民的ハイブリッドカーの実力、いざ拝見。
トヨタレンタカーさんでお借りしました。距離もそこそこ、トヨタレンタカーさんの車はいつも整備状況が良いですね。
【エクステリア】
エクステリアを一言でまとめるなら「近未来的」。流れるようなボディラインが良い意味でセクシーで、僕は嫌いではない。
ただ、フロントのイカツいのとリヤのオジンくさくてバランスが取れてないこと。これはいただけない。せっかくの近未来的デザインに水を差してしまっている。
でも、この形を見ればすぐにプリウスと分かるデザインは全体的に悪くないと思う。
【インテリア】
こちらは相変わらずチープだ。至るところにプラスチックが顔を出している。このプリウスに至っては変わった形のステアリングの一部にまでプラスチックがにっこりでお出迎えだ。トヨタさん、そろそろプラスチックでごまかすのやめません…?
シートは硬めで、骨もあってホールドも割としっかりしてるのだが、ちょっと硬過ぎるかな。長距離を走ったのだが、背中と腰が疲れた。
さて、プリウスは3ナンバーでそれなりに大きいので、リヤの居住性はどうかだが、これはマルだ。しかし、頭上のスペースは少し寂しいので三角。近未来的デザインの代償といったところか。
【エンジン性能】
動力性能だが、エンジンは1.8にしてはパワー不足に感じた。感覚としては1.3ぐらい。アトキンソンサイクルエンジンは力仕事が苦手らしいが、エンジンが力仕事しないでどうする。
一方のモーターはなかなかパワーもトルクもあり、弱気発言紛いのエンジンを上手くサポートしていた。
【走行性能】
走りだが、これはエコ、ノーマル、スポーツの3モードのどれを選ぶかで天と地。
エコはかったるいの一言に尽きる。せいぜい路地裏を徐行するぐらいには使えるかな。
正直終始ノーマルで良いような気がする。それなりにパワー、トルクともに感じられ、交通の流れに乗るのに困らないし、燃費もキープできる。上り坂でパワー不足に感じるのが唯一の欠点だろう。
スポーツは速い。モーターどころかエンジンも全開でっせと言わんばかりのプリウス全身全霊の訴え!ただ、燃費の悪化も早い…。
さて、モード選びの話はこの辺にしてそれ以外だが、ハンドリングはアンダー気味。車が重く感じられるのも然り、カーブではアウトに引っ張られるプッシュアンダー状態だ。
ロールは抑えられてる印象だが、ピッチングはややある。特にブレーキをかけた時の減速Gの感じ方がモロで、止まった時にカクンとなり、首が振れる。ブレーキはもう少し優しくしてほしいな(僕のブレーキの仕方も含め。)。
【乗り心地】
これは至って快適だ。しかし、ここでまたも良いところに水を差すものがあらわれた。遮音性の問題だ。一般道ではそれほど気にならなかったが、高速時が問題だった。走っているとまるで窓が開いているかのようにピューピュー音が入ってくるのだ。これより格下のヴィッツでももっと静かだぞ。
正直これが今回1番ガッカリした点だ。僕にとってのハイブリッドカーのイメージというのは、まるで音を立てていないなかの如く静かで快適な移動空間を提供してくれるものだと思っていた。そのイメージをよりにもよってハイブリッドカー代表たるプリウスに崩された点にガッカリした。
他は良い。しかし、この遮音性の問題は大問題だ。遮音材の使い方が下手なのか、それとも手抜きなのか。それは定かではないが、今回はハイブリッドカーとしてのイメージを見事に裏切られたのが気に食わなかったので厳しく評価させていただいた。プリウスミサイルならぬレビューミサイル発射だ。
【燃費】
これについてはさすがに文句なしだが、この燃費は変動制だ。先述の3モードの使い方で燃費は良くもなるし悪くもなる。今回僕は全てのモードでどうなるか体験したが、僕個人としてカタログの数値がホントかウソッパチか白黒付けるのは難しい。これについてはこのレビューをご覧になっているあなた自身で是非確かめていただきたい。
【価格】
僕個人としては正直高い。昨今のクルマは値段が右肩上がりになっているが、プラスチックの内装とハイブリッドの実力に伴わない遮音性を体感してしまった以上、僕はこの値段で妥協することはできない。
あくまで1日レンタカーで乗っての感想だが、購入を検討されている方も1度乗って確かめる機会を設けてほしい。
【総評】
ハイブリッドカーというジャンルの創始者たるプリウスのネームバリュー、そしてブランドは大いに認める。
しかし、その傍らでそれに伴わない実力、を露呈してしまっていること、「プリウスミサイル」という異名に表された安全面における脆弱性もまた事実だ。
プリウスという選択は大いにアリだ。5人快適に乗れて、おサイフにも優しい。ここ最近クルマを買う上で燃費というのは非常に重要なポイントになっているが、僕は今一度考え直してみるという選択もアリだと思う。
クルマにとって本当に大事なのは、「走る・曲がる・止まる」という3つの動作がちゃんとできること。それを当たり前にできるクルマこそ本当にイイクルマだと僕は思っている。その点で見た時、このプリウスは2、3歩遅れていると感じた。
今まで色んなクルマに試乗してきたが、今までで僕が1番イイと感じたクルマは2台。家のクルマのミニとデミオ。どちらもハイブリッドじゃない。ガソリンNAだ。しかし、この2台は「走る・曲がる・止まる」がしっかりこなせ、安心して走らせられるのだ。今回プリウスに試乗して、最終的にプリウスより小さいこの2台の偉大さに改めて気づかされる意外な結末を迎えることになった。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった7人
「プリウス 2015年モデル」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2020年12月12日 14:21 |
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2020年9月18日 00:31 |
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2020年8月10日 22:13 |
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2020年8月3日 23:55 |
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2020年7月26日 20:44 |
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2020年7月5日 10:56 |
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2020年6月29日 00:56 |
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2020年5月26日 21:44 |
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2020年5月25日 17:45 |
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2020年5月4日 20:15 |
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(最近1年以内の投票)






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