『惜しいのはプレミアムガソリン仕様』 レクサス RX 2015年モデル 松下宏さんのレビュー・評価

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『惜しいのはプレミアムガソリン仕様』 松下宏さん のレビュー・評価

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プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む

満足度3
エクステリア4
インテリア5
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地4
燃費3
価格2

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

惜しいのはプレミアムガソリン仕様

レクサスRXはレクサスチャンネルで販売の中核を成すSUVだ。1998年に発売された初代モデルは、アメリカでプレミアムSUVの市場を切り開いたモデルとして高い人気を集め、ほかの多くの自動車メーカーがこの市場に参入するきっかけを作ったクルマであった。その後の各モデルも好調な売れ行きを示しており、今回のRXは4代目に当たる。

レクサスRXには、レクサスがヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルをベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、用意された広報車両に試乗した。試乗グレードはRX200t“バージョンL”とRX200t“Fスポーツ”の2台だ。なお、ハイブリッド車については別に項目が設けられているので、そちらを参照して欲しい。

4代目RXのボディはまたひと回り大きくなった。全長は120mmも長くなって4890mmに、全幅は10mm拡大して1895mmに、全高は20mm高くなって1710mmになった。ホイールベースは50mm延長された2790mmである。

レクサスのSUVとしては、4代目RXの前年にNXが設定されていて、また上級にはLXが存在するため、その中間的なサイズを狙ってのボディの拡大ではあるのだろう。ただ、フルモデルチェンジをするときにはクルマを大きくしなければならない、そんな既成概念から逃れられていないことも確かである。

SUVタイプのクルマはどちらにしてもタワーパーキングなどの立体駐車場には入らないのが普通だから、サイズの制約をあまり考えずにすむのも確かだが、このボディサイズや5.9mの最小回転半径は日本では扱いにくいのも確かである。

外観デザインはレクサスのスピンドルグリルがより強調される感じになった。大きなグリルで存在感を主張するのが最近の自動車デザインの流れだが、RXもまたその範囲内にある。くびれの位置をやや高めに設定したのは、やや新鮮なイメージを与える部分だ。またフルLEDのヘッドランプやシーケンシャルタイプのウインカーなども目新しい。

インテリアはレクサスブランドの上級SUVらしい質感を備えている。主要グレードには本革シートが設定され、上級グレードはセミアニリン本革シートとなるなど、グレードによる設定の違いもあるが、どのグレードも上級SUVにふさわしい質感を備えている。

ワイドで大きなカーナビは見やすくて良いし、新しい機能が加わったリモートタッチは多少は操作性が向上している。またボディやホイールベースが拡大されたことで、室内空間はゆったりした広さが確保されている。

RX200tに搭載されるのは、直列4気筒2.0Lの8AR-FTS型直噴ターボ仕様エンジンだ。すでにクラウンやNXなどに搭載されているもので、それらに比べてボディが大きく重いRXでは、その分だけ走りが鈍くなるわけだが、175kW/350N・mのパワー&トルクは2tを超える(4WD)ようなRXのボディに対しても対応できるだけの実力である。

低速域でのトルク感はまずまずで、発進から力強い走り出しを感じさせる。それ以上に印象的なのは高回転域まで回したときのパンチ力で、このパワー感がいかにもスポーティなエンジンであることを感じさせる。

走行モードはエコ、ノーマル、スポーツS、スポーツS+、カスタマイズの設定(グレードによって異なる)があり、スポーツを選ぶとメーターの照明が変わってエンジンやトランスミッションから相当に俊敏なレスポンスが得られ、ハンドリングの手応えとレスポンスも変わる。

組み合わされるトランスミッションは電子制御6速ATで、今どきのクルマとしては段数が足りないような印象もあるが、ムダに7速や8速を持つのに比べたら、使い切れる感じのある6速のほうが良いともいえる。変速フィールはとても滑らかなもので、ショックのない変速を実現する。“Fスポーツ”にはパドルシフトも装備されていて、積極的なマニュアル操作がしやすい設定になっていた。“バージョンL”もシフトレバーを操作すればマニュアル操作が可能である。

このエンジンが惜しいのは、プレミアムガソリン仕様であることだ。日本では今やレギュラーガソリン仕様が常識になっているが、それをせずにプレミアムガソリン仕様のままで販売しているのは外国向けのエンジンをそのまま日本でも販売しているような印象だ。日本向けには専用のチューニングを施してレギュラーガソリン仕様にして欲しいところだった。レクサスRXを買えるようなユーザー層にとって、プレミアムガソリンの負担は大したことがないのかも知れないが、日本向け仕様を熱心に作っているという印象には欠けている。

今回試乗したのは“Fスポーツ”、“バージョンL”とも4WD車(“Fスポーツ”は4WDのみの設定)だった。ハイブリッド車の4WDはリヤをモーターで駆動するタイプだが、ガソリン車は電子制御カップリングによって前後の駆動力配分を可変させる仕組みだ。4WDとしての制御に優れるのはガソリン車のほうで、FFをベースに100:0〜50:50まで駆動力配分を変えるほか、コーナリング時にはステアリングの操舵量に応じた制御も行われる。

足回りは“Fスポーツ”がやや硬めの引き締まった感じさせ、“バージョンL”はより快適性を重視した印象である。どちらもNAVI・AI・AVSが装備されていて、ショックアブソーバーの減衰力を最適に電子制御するので、ドライバーの意志と走りに合わせた乗り心地が実現されている。

本体価格は“バージョンL”が621万円だが、試乗車にはマークレビンソンのオーディオやリヤエンタメシステムなどが装着され、車両価格は700万円を超えていた。“Fスポーツ”は605万円だが、マークレビンソンや安全装備などの追加で680万円ほどになっていた。プレミアムSUVらしく、かなりの高額車である。

なお、安全装備などについてはハイブリッドの項で触れるので参照して欲しい。

レビュー対象車
試乗

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